— サバイバル生活のスタート —
船の奄美への入港時刻は午前5時。
携帯の目覚ましを4時半にセットしていたのですが、4時に目が覚めてしまいました。
あたりを見回すとまだ電気は常夜灯のみでうす暗く、殆どの人はまだ寝息を立てています。
同じ場所で子供をあやしていたグループがいたのですが、いつの間にかいなくなって、マットも片付けられていました。
どうやら別の場所に移動したみたいです。
出港前に電話していた人の件といい、もしかして乗船客は思ったより少なかったのかな?
目覚まし代わりにデッキに出てみると、まだ夜は明けておらず、あたりは真っ暗闇。
ものすごい風が吹いていて、歩くのもやっとです。
空を見上げてみると雲はどこかに飛んでいったのか、空には星も見えていて、小さくガッツポーズ。
それで目が覚めて、下船準備を整えていると軽く船酔い。。。
そして船内アナウンス。
「船は5時15分入港予定です。」
酔い覚ましに10分ほどぼんやりして落ち着いてから、荷物を抱えて下船口まで降りると、まだ人はそれほどおらず、端っこのほうでバッグを抱えて再び酔いと戦っていると少し落ち着いてきたころにちょうど接岸。
後ろにはずらりと人が並んでいました。
下船したら、こんな朝早くにもかかわらず地元の高校生が、パンフレットを配っていたので、貰おうとすると、
「アンケートに答えていただいた方に渡しているんですが、ご協力してもらってもいいですか?」
と聞いてきたので、ぼんやりする頭でアンケートを記入してパンフレットを貰ってきました。
パンフレットには奄美の名産品やお食事スポットなどが書かれていましたが、原付的には前回来た時に知っている内容でした。
無事下船して何はなくともまずはネットカフェに行って居場所の確保をしておかなければ。
ここが押さえられれば、これからレンタカーを借りるまでの時間も、明日レンタカーを返却した後、出港までの時間もつぶせます。
今回の旅行で一番の山場とも言えますw
でも多分、同じことを考えている人は沢山いそうなので期待はできなさそうです。。。
事前に調べたネットカフェは市内の中心部にあるのですが、港は市内のやや外れの方にあるので、歩くと20分以上かかりそうです。
人より少しでも先に到着したいと言うのもあって、ここでもタクシー登場。
運転手はおじいさんで、ネットカフェは分からないだろうなぁと思って、地図を出して「この辺に行ってください」 と伝えたのですが、「これはどこかな?」と何度も首を傾げてます。
こりゃ参ったな。。。と思っていたのですが、何度も「この矢印のところ」と説明しているうちに運転手が、
「あれかい?ネットカフェに行きたいのかい!?」
おおっ!ネットカフェをご存知でしたか。。。w
最初から名前を言って置けばよかった。。。Orz
ワンメーターの距離でしたが、いやな顔せずに送って行ってもらえました。
店の前で降ろされて、「これがその店だよ」と言われたのですが、なんだかネットカフェらしくない外観。
でもよくよく見ると、建物の脇に看板が出ていました。
どきどきしながら店内に入店すると、思いのほかまだ空きがあって、出来れば選びたいと思っていた畳部屋が空いていました。
ソファーの部屋だと体を横にすることが出来ないので、良質な睡眠のためにはぜひとも畳を選んでおきたい所です。
自分が退室するまではそこの部屋を占有できるそうです。
拍子抜けするくらいあっさりと山場をクリア。これで路頭に迷わなくて済みそうです。
ただし、逃げたりしないよう、免許証のコピーをとられましたが。
割り当てられた部屋に入ってみると、これがまたいかにも島っぽいというか、手作り感あふれる作りです。
仕切りはベニヤ板、しかも天井まで仕切られていないので、音や声は筒抜け。。。
まるで学園祭の出し物のようなつくりです。
そんなチープ感溢れる部屋の突き当りには部屋に不似合いなそこそこ新しいパソコンが鎮座召されております。
床に目を向けると、リノリューム張りの床に直接置かれた畳が一枚。
そんな部屋なので、携帯はマナーモードで、通話は外で、ということになっています。
入り口も鍵がかかるような仕組みにはなっていないので、残念ながら大事な荷物を放置しておくことはできなさそうです。
一応、貴重品を入れておく無料のロッカーも設置されています。
まぁ、レンタカーを借りるので、移動中はそっちに入れておくつもりなのでその辺は大して心配ありません。
ということで、ネットで明日の天気と日食情報を調べた後、少し仮眠して、8時ちょっと前に起床。
というか、ここも周りの音が気になって、ウトウトしただけなのですが。。。
レンタカーの予約の時間になったので手配に。
ここが今日明日お世話になる原付のねぐら、「らんどまぁ~くインターネットカフェ」です。
レンタカー屋まで歩いて5分くらいなので、ちょっとしたお散歩、と言う感じです。
事前にデミオの予約だとは聞いていましたが、最新型ではなく、一つ前の形のデミオです。
走行距離は10万キロをオーバーしていて、どっから持ってきたんだ、こんなもの、、、という感じですが、まぁちゃんと走る車が手配できただけましです。
車を受け取って、とりあえず、お土産でも物色しておこうと近所のダイエーに向かってみると、まだ開店前だったので、先にロケハンをしておくことにしました。
このダイエーの屋上にカメラを仕掛けて、全国のダイエー各店で生中継をする予定なんだとか。