箱根散歩　-　３（2010/06/20）

—　そりゃあんまりだ。。。　—

次の瞬間気が付くと、もう朝。
見慣れぬ天井が目に飛び込んできて、一瞬「あれ？ここどこ？」 と混乱して、すぐに今日は外泊している事を思い出します。
外泊した時とか、いつもと違う場所で寝るとよくあるのですが、なかなか楽しめてオツなものです。

時計を見ると、丁度起きなくてはならない時間だったので、布団から出てちょっとするとカミさんも起きてきました。
天気は昨日と変わらず、相変わらず雨は降っていないものの、雲が低く立ち込めて、憂鬱な天気です。

昨日チェックインした時に晩と朝では大浴場の男女が逆になると聞いていたので、一風呂浴びてから朝食。
風呂は浴槽が石造りか木造りかの違いで、温泉自体は当然同じものなので、思ったほどの感動はなく。。。

朝食は和食コースと洋食コースが選べるようになっていて、宿泊前に聞かれたので、カミさんは和食、原付は洋食を選んでいたのですが、いざテーブルに料理が並ぶと、その内容の違いに愕然。。。

あっちの和食と、こっちの洋食のあまりのコントラストの違いにかなりがっかり。。。

原付の食べる量にしては全く物足りないものでしたが、カミさんが気を利かせておかずを少し残しておいてくれました。
ご飯はお替り自由という事だったのでお替りを頼むと、お櫃に入ったご飯と、新しい茶碗と納豆の小鉢が出てきました。
お替りといってお櫃を持ってくるとはおもわなんだｗ

新しい茶碗が付いていることで、原付も一緒に食べて下さいと言わんばかりの気遣い。
もしかして保養所の人も、メニューのアンバランスさに気づいているのかも。。。

洋食の物足りなさを和食のお替りで補って腹は満足できました。
部屋に戻ると、ぼちぼち出発の時間になっていたので、準備を済ませてチェックアウト。

—　なぜか沼津へ　—

今日は割りと近いところにある箱根の関所跡と箱根神社を訪ねた後、バスで沼津まで行ってみようと思います。
箱根に来て、沼津に観光というとなんだか筋違いな感じもしますが、箱根の観光地は二人ともあらかた探訪済みだし、美術館とかわざわざ行きたいという感じでも無かった事と、箱根フリーパスのフリー区間に三島までのバスも入っていた事もあって、箱根地区は未訪の所だけ訪ねて、後は沼津の港で干物でも買おうと思った次第。

あと、麓に降りれば多少は天気もよくなるだろうという淡い期待もありつつ。。。

それはさておき、昨日は元箱根から延々と国道１号を登り続けてホテルにやってきましたが、流石に閉口モノだったので、帰りはバスを使うことに。
バスの時間まで余り余裕が無く、お礼もそこそこにホテルを後にして、近くのバス停まで向かうと、定刻を２分ほど遅れてバスがやってきました。

すぐ後ろには伊豆箱根鉄道のバスが。
箱根フリーパスは伊豆箱根鉄道のバスが利用できないので、箱根登山鉄道のバスに乗車。

元箱根を一旦通り過ぎて関所跡のある箱根町で下車。
バス停から程近い所に関所跡があります。

最近関所跡を資料館としてリニューアルしたそうで、復元された関所の様子が展示されています。

順路に従って進んでいくと、丘へ登る階段が取り付けられています。
上には物見やぐららしき建物が建っていたので、登ってみる事に。

ところが。。。
頑張って登り切るとその物見やぐらは中に入ることも出来ず、辺りは相変わらず濃い霧が立ち込めて全く視界が利かないので、単なる徒労に終わってしまいました。。。

再度下まで戻って、順路に従って一周。
さほど広いわけでもないので、１０分ちょっとで回り終えてしまいました。

で、次は箱根神社に行く為にバスに乗るのですが、バスの時間まで１０分ちょっとあったので、近所のみやげ物屋を物色。
ここには寄木細工の工房があって、人懐こそうな店員が声を掛けてきて、組木の作り方を教えてくれました。

時間が有ればじっくり聞きたくなるような話だったのですが、バスの時間が迫っていたので、程々にして中座してきました。
程なくバスがやってきたので乗り込み、１０分ほどで元箱根に戻ってきました。
ここから箱根神社までは徒歩１０分程度。

散歩を兼ねてブラブラ歩いていくと鳥居が見えてきました。

参道を登っていくと、想像していたよりもかなり立派な本殿が見えました。

雨に煙ってなかなか雰囲気のある社殿です。

節分を過ぎると運気が変わるとかで、おみくじを引いて節分後の運気を確かめる事に。
二人して引いたおみくじを開くとなんと二人揃って大吉。
いい事があればうれしいな。

境内の隅のほうに、湧き水が湧いている場所がありました。
一口すくって飲んでみると、癖が無くてかなり飲みやすい水でびっくり。
カミさんのペットボトルが丁度空いていたので、それに汲んで行くことにしました。

神社の参道を降りて帰り道は湖沿いの遊歩道を歩いていく事に。
ところがこれがミステイク。。。
湖岸は思いのほか強風が吹き荒れていて、さっきから降り始めた雨が容赦なく当たってきます。
傘を取り出すと、あっという間にオチョコになってしまって使い物になりません。。。

どうにかこうにか、元箱根のバス停まで戻ってきて、三島行きのバスの時間を調べると丁度５分後に発車する便があったので慌てて乗り込んで、程なくして発車。

バスの車窓から見える景色は相変わらずホワイトアウトしていて、最初のうちは幻想的な光景に見えましたが、だんだん飽きてきて、気が付いたら爆睡してました。

暫くして気が付くと、かなり麓まで降りてきていて、霧もやっと晴れて視界が利くようになってきました。
横で爆睡していたカミさんも目を覚まし、ちょっとすると、バスのスピーカーから「三嶋大社前」のアナウンスが聞こえてきました。

最初は寄るつもりは無かったのですが、折角なので途中下車してみる事に。