信州ドライブ - 1(2010/09/17)
9月の3連休を使って長野を一回りしてきました。
原付は例によって撮り鉄メインで、長野方面の私鉄を撮りたいと思って提案したのですが、長野といえば山。山といえば長野。
カミさんは毎年友達と富士山に登っていたのですが、今年は諸事情あって登れなかったのもあって、長野方面のどこかの山に登りたいと言っています。
カミさんは本格的に山を縦走したい、みたいな事を言っていたのですが、それでは原付の希望がかなわないので、出来れば登山はお手軽に済ませたいところです。。。
ガイドブックやネットなどで検索すると、乗鞍岳は3千メートルを超える山ながら、かなり標高の高いところまで車で入ることが出来、頂上までのアプローチが比較的簡単とのことだったので、乗鞍岳を制覇しつつ、そば打ちでも行ってみよう提案してみると、OKが出ました。
ということで、車中泊の道具と登山道具を準備して出発。
原付は一昨年の9月に富士山にチャレンジして以来の登山です。
例によって金曜日の夜に自宅を出発。
3連休ということで高速の渋滞が気になりましたが、首都高の高井戸の辺りまで軽く渋滞していた以外はこれといった渋滞もなく松本インターまで到着。
乗鞍は、松本から安房峠を経由して高山に向かう国道158号の途中を左に入っていくと登山口に到着します。
登山口の駐車場の営業時間や料金などを調べていなかったので、少し手前にある道の駅「風穴の里」 で仮眠することにしました。
— お手軽登山 —
翌朝。
昨日道の駅に到着したのが3時近かったので、起床は8時くらいになってしまいました。
売店がまだ開いていなかったので、持参したお菓子をつまんでから、目覚ましついでのお散歩。
この道の駅は7年くらい前にも来た事があり、その時はおやきを食べてそのまま出発してしまったのですが、道の駅にも冠されている風穴が見学できるというので、順路に従って歩いてくると、風穴の入り口にはドアが設けられていて、中が開放されていました。
そのドアを開けてみると、中は石積みの室になっていて、ちょっとした倉庫のようになっていました。
そこから、奥に続く道が有るのだろうと探してみましたが、特にそのようなものはないらしく、これで終点。。。
風穴というので、富士山の麓にあるような洞窟状のものを想像していただけにちょっと拍子抜け。
確かに、中はよく冷えていて、冷蔵として使うには十分な感じですが。。。
見学を終えて車に戻り、準備を整えて出発です。
乗鞍も上高地同様マイカー規制が敷かれていて、ガイドブックによると、途中の第一~第三の各駐車場に車を置いてそこからバスまたはタクシーで畳平まで行くことになっているらしいということで、その駐車場まで行ってみると、上から降りてくる車と数台すれ違ったので、もっと登れそうだと思って延々登っていくと、三本滝という所まで来たところでゲートがありました。
そこにはロッジが建っていて、駐車場に車を止めることが出来たので、登山の準備を済ませてから上に向かうバスのりばへ。
次のバスは、40分後に来るようです。
バス停の近くでウロウロしていたら、ゲートのおじさんが声をかけてくれました。いわく、
- ここのバスは一時間に一本、毎時15分にくるからそれまで待つか、あるいはタクシーで登れるよ。
- 40分待つのが面倒だったら他の人と乗り合いでタクシー使えば、バスの料金プラス100円くらいで運んでくれるから。
- さっき丁度乗り合いで一台上がって行っちゃったから、次に誰かいるタイミングで一緒に上がればいいんじゃないかな。
- バスは座席が高いから見晴らしがいいけど、タクシーは見所があると止まってくれたりするから、それもなかなかいいよ。
- 今日は人が少ないから、タクシーも料金を安めにしてるみたいだから、バスの値段とそれほど違わないと思うよ。
言われてみれば確かに3連休なのに、思ったよりも人が少ない気がします。その辺聞いてみると、
- 夏の暑い盛りは避暑で来る人たちがいて、秋の紅葉のシーズンにまた混むんだけど、今年は暑かったから紅葉はまだ早いみたいだし、丁度中休みでこの時期は少なめになるんだよね。
なるほど。
原付的にはごちゃごちゃしてない方が気分的に楽なので、むしろ歓迎。
ついでに、この辺の温泉について聞いてみると、そのおじさんは温泉が苦手なので良く分からないとのこと。。。
おじさんとそんな雑談を交わしていたら、丁度別のグループで乗り合いになったタクシーがまた一台出発して行きました。。。
それで駐車場に待機しているタクシーが出払ってしまったので、結局バスで行くしかなくなってしまいました。
まぁ、おしゃべりしていたらあと20分ぐらいになっていたので、時間つぶしに一旦ロッジに行ってみることに。
さっき駐車場にいた女の人が、登ってくる途中でクマを見た、といっていたので、念のためにクマ除けの鈴を購入。
鈴というかベルですね。。。
で、カミさんが空腹を訴えたので、軽食のメニューを見てみると、モツ煮込みがありました。
標高が高いせいか、ここに来るまでずっと寒かったので、軽く体を温めるという意味も込めて注文。
厨房のおじさんにどのくらい時間がかかるか聞いてみたら5分くらいといいます。
時計を見るとバスの時間まであと10分ちょっと、これに乗り遅れるとまた一時間待ちです。。。
それで不安になったのですが、こういうとき何を根拠にしているのか妙にどっしりと構えるウチのカミさん。
原付だけがソワソワしながら待っていると、予定通り5分後くらいにモツ煮込みが出てきました。
で、それを慌ててかきこんでロッジを後に。
駐車場を横切ってバス停に着くと、数人のバス待ちの列。
どうにか間に合ったようです。
バスは往復2400円、結構高めの値段設定ですが、観光地ゆえ止むを得ないと思った方がよさそうです。
このバスが通る乗鞍エコーラインというのは日本で一番標高の高いところを通る自動車道路で、空気が薄い所ではガスも不完全燃焼して燃費が悪くなったりするのかもしれません。
一方、バスは最新型のディーゼルハイブリッドのバスになっていて、環境に配慮しているとのこと。
そもそも乗鞍エコーラインがなぜそんな標高の高い所を通っているのかというと、そもそもは戦時中に戦闘機の高高度用エンジンの実験を行うために岐阜県側から敷かれた乗鞍スカイラインというのが始まりで、エコーラインはその後、長野県側からのアクセス路として、戦後、自衛隊の演習により開通した道なんだそうです。
と、バスの中の案内放送で説明されていました。
途中、肩の小屋のバス停の手前辺りから、夏も残る雪渓が見えてきます。
さほど規模は大きくないように感じますが、この季節にあっても夏スキーが楽しめるということで、バス停では一組のグループがスキー板を担いで降りていきました。