石川逃避行 - 4(2011/03/20)

— 2日目 —

布団はそこそこ厚みのある布団だったせいか、布団が暖まってきたらそれ以降はまぁまぁ快適に眠れました。

朝食は下の食堂で、ということなので、準備を済ませて食堂へ。
メニューについては特にコメントなし。普通の朝食です。

それから、カミさんがチェックアウト前にもう一度お風呂に入りたいというので、二人して露天風呂へ再訪。
相変わらず微妙にぬるいお湯に浸かって、部屋に戻るとぼちぼちチェックアウトの時間になり、荷物をまとめてチェックアウトを済ませました。

宿を後にする時ふと思ったのですが、ここは元々どこかの企業の保養所だったのではないか、という気がしました。
いずれにしても3連休というのにこの閑散具合では経営はさぞ厳しそうな感じがしますが、 スタッフがそれで悩んでいるような感じにも見えなかったので、原付の思い過ごしかもしれません。

昨日、温泉街を散策したときに夕方でゆっくり見て歩けなかったので、再び散策してみる事にしました。
昨日車を停めた駐車場に再び車を置いて、メインストリートを歩き始めると、程なく実にいい匂いが漂ってきました。

匂いのする方角を見ると、通りの一画に人だかりが出来ていて、どうやら肉屋がコロッケを売っているようです。
その人だかりの輪に混じるように軒先を覗くと、コロッケが有名なんだそうで、試食がてら一つ買ってみることにしました。

軒先で早速紙袋から出してかぶりついてみると、中からジューシーな脂が滴り、何ともいえない美味しさ。
これは持っていったらみんな喜ぶだろうと思って、10個入りのパックを手土産に買って行く事にしました。

ちなみにこのお店は肉のいずみや というお店です。

この後は弟の家に行くことになっていて、連絡を入れると、準備は出来ているからいつでも来い、ということなので遠慮なく直行することに。

弟宅に着いて早速持参したメンチカツをみんなで食べました。
みんなの評判も概ね良かったので安心しました。

それから夕方まではテレビを見たり、甥っ子をあやしたりして過ごしました。

夕食は弟が予約しておいてくれたホルモン焼き食べ放題の店に繰り出し、腹いっぱいホルモンを食べまくりました。
それから弟の車のヘッドライトバルブが切れたので変えて欲しいと言われていたので、帰りがけにカー用品店に立ち寄ってバルブを入手。
HIDタイプの車なので、交換用バルブもそれなりの値段を覚悟しておくように話してあったのですが、 ワゴンセールで思いのほか安いバルブが売られていたのでそれを付けてみることにしました。

原付は今後のことを考えてガソリンを少しストックしておくことを思いつき、ガソリン携行缶を探したのですが、 金沢でもその辺の影響が出ているようで、いくつかの店に回ったもののどの店でも売切れでした。

それから家に戻って早速ヘッドライトバルブの交換作業を開始することに。
少し手元が暗くて難儀したものの、どうにか無事取り付け完了。

少し近所を走ってみた感想では、心なしか薄暗い気が。。。
やはり安物はその程度なのかなぁ。。。

家に戻ってから、昨日山中温泉で買ったお土産をみんなに渡しました。
喜んでくれたようで何より。

— 3日目 —

この日は弟の結婚記念日。
本当だったら親子3人水入らずの時間を過ごしていただろう所に原付夫妻の乱入という格好になってしまったため、 若干申し訳ないという思いも感じつつ。。。

朝食が大盤振る舞いで、昨日買って残していたメンチも食べたらまたしても満腹に。。。
朝食を済ませた後、お父さんのお墓参りに連れて行ってもらうことになりました。
お墓を掃除して、花を供えて、ごあいさつ。

事前に金沢で何か海鮮料理を食べたいと弟に伝えていたので、お墓参りを済ませた後で、金沢市街にある近江町市場に連れて行ってもらいました。

時間的には丁度お昼時に差し掛かっていたのですが、朝食を腹いっぱい食べ過ぎて全然お腹が減らず、なんか勿体無いような気がしたので、 結局何も食べずに戻ってきてしまいました。

それから、市場の近くのデパートを少しぶらついていてから市場を後に。
なんとなくお寿司なら好きな量食べられて良いかな、という気がしたので提案してみると、弟のオススメのすし屋に連れて行ってもらえました。

そこのすし屋では、関東では見かけない日本海側の魚の握りが何種類もあり、自分の空腹ぶり以上に食べてしまったのですが、 そのどれもが新鮮で美味く、次回金沢に来た時にもぜひとも立ち寄りたい店の一つになりました。

それから帰りがけにスーパーに立ち寄りました。
弟たちは弟たちで買いたいものがあったらしく、一旦別行動になりました。

で、ブラブラとカートを押して店内を見ていくと、関東のスーパーからは姿を消していた水や納豆やヨーグルトが置かれていました。
流石に数量制限されていましたが、折角なので、いくつか入手していくことに。

あれこれ食材の調達も済ませて、弟たちと再び合流したら、いつの間にか弟たちも原付に持たせようと支援物資を用意してくれたようで、 ダンボール一杯の食料品とお米を貰ってしまいました。
なんだか、何か何まで世話になって申し訳ない気分に。。。

弟の家に再度戻って、出発までの間のんびりしたら、従弟から電話。
従弟の待望の第一子が今晩か明日生まれそうだという連絡です。

明日は弟の誕生日なんで、できれば違う日にしたほうがいいんじゃない?とそこに居合わせたみんなが口をそろえるので、 弟はへそを曲げてましたが、いつが誕生日であっても3・11で暗い話が続いている中ではうれしいニュース。

電話が終わると、ぼちぼち帰宅しなければならない時間になりました。
お礼を言って出発してすぐ、弟から電話がありました。

「兄貴、家出たばかりで悪いけど、残念なお知らせだ。兄貴の車のリアの右のブレーキランプ切れとるぞ。」

ん?マジで?!とその場に車を停めて確認すると確かにブレーキを踏んでも点灯しません。
今から電球を買いに行って交換するとどうしても時間が遅くなってしまうので、自宅に着いてから交換することにしました。

その判断が正しかったことはここに書きました。

行きは金沢に到着した時にガソリンの残量がギリギリだったので、このまま家に帰って残量ゼロになると、 緊急事態に対応できず不安が残ると思って、少しでも残して置けるよう、出来るだけ一般道で進んで、 給油制限が起こりそうな場所のギリギリ手前で一旦給油してそこから高速に入ることにしました。

ということで、国道8号線をひたすら東進。

二時間ほど走って新潟県に入り、糸魚川の街につく頃には時間は21時近い時間になっていました。
このまま日本海側を走っていれば新潟市街辺りまで給油できそうな雰囲気でしたが、流石にそれでは遠回りになるし、 県境を越えて長野に入ると多分間違いなく制限かかりそうな感じだったので、ここで給油を済ませることにしました。

再び満タンになったところで、糸魚川インターから高速に乗り、後は一路東京へ。
上信越の峠越えは雪にも降られず通過できましたが、上田を過ぎた辺りで雪が降り始めて、 チェーンを持ってきていなかったので不安になったのですが、幸い積もるほど降ることもなく横川の辺りで止んだので、 これといった混乱もなく帰って来れました。

幸いガソリンは30%くらい残せたので、急場しのぎぐらいにはなってくれそうです。
まぁ、これについてはその後まもなく改善されてきたので、影響は全くありませんでしたが。

ということで、唐突に出かけた石川旅行でしたが、ゆっくり羽を伸ばすことが出来て、だいぶ気が紛れたので、出かけて正解でした。
こんな時、身内のありがたみを感じますね。

(おわり)

Posted by gen_charly