奥秩父名所めぐり - 3(2012/03/17)
— こんにゃく地獄 —
こんにゃく村は旧両神(りょうかみ)村(現小鹿野町)にある、両神農協に併設されていて、「味噌おでん」 が名物だそうです。
たったの200円で食べ放題なんて、ずいぶん良心的だなぁ、と思いながらチャレンジしに来たわけですが。
店内には、味噌おでんの他にも味噌ポテトや、たらし焼きや、カツカレーなど独特なメニューが出ていました。
特にカツカレーは名前こそ普通ですが、フライの中にカレーと豚肉とライスをロール状に巻いた" カツカレーロール" とでも言うべき一風変わったシロモノで、 「歩いて食べれるカツカレー」と言うキャッチフレーズと共にアド街の薬丸印の新名物として取り上げられた食べ物です。
それはそれで興味があったのですが、多分これを食べてしまうと、その分味噌おでんが食べられなくなりそうだとの予測で今回は見送り。
その代わり幾分軽く食べられそうな味噌ポテトを一本注文しました。
味噌ポテトは、秩父の農家の人たちが一服休憩をするときに手軽に食べられるようにと生み出された「小昼飯(こぢゅうはん)」 の一つで、揚げたポテトに田楽味噌をかけたものです。
実は秩父市内での昼食の時に豚みそ丼と小昼飯のどちらにするか迷った末、多数決で豚みそ丼に行くことになった経緯もあって、小昼飯をここでキャッチアップです。
味噌おでんといっても、こんにゃく村だけに"たね"はこんにゃくのみ。
串代わりに割り箸に刺されて出されます。
サイズは市販のこんにゃくより一回り大きいビッグサイズ。
持ってみると確かに串なんかに刺したらあっという間に折れてしまいそうなほどの重量感です。
早速かぶりついたら、熱くて口をやけどしそうになりました。。。
それはともかく、こねる時に粗めに固めているせいか、その食感はかなりワイルドで、食べ応え充分。
1個目は無事にクリア。
1個目を食べている途中に味噌ポテトが出来上がったので、箸休めに食べてみると、こちらはじゃがいもの甘さに田楽味噌が意外とマッチしてなかなか美味です。
味噌ポテトはこれ一本を3人で分けたので、一人一口ほど。
味見程度でしたが、ある意味丁度よい量です。
勢いに乗って3人揃って2本目にチャレンジ。
ところが。。。
2本目の半分を食べ終わったくらいから、少し飽きてきたなと感じるや否や、直後に猛烈な食傷状態に襲われて、途端に美味しさがぜんぜん感じられなくなってしまいました。。。
美味しさが感じられなくなると、むやみにボリューミーなその食べ物はもはや罰ゲーム。
他の二人の表情がみるみる曇っていく様子が分かりました。
そんな訳で、2本目を食べきったところで3人ともまさかのギブアップ。
食べ飽きる可能性を全く念頭に入れていなかったのが敗因です。
しかし、Yちゃんは昨日の晩にもこんにゃく料理を食べているにも関わらず、3人の中では一番ケロリとしていました。。。
・・・やるなw
店のおばさんに、一番食べた人はどのくらい食べたのか聞くと、最高で8枚食べた人が居るそうです。
全く想像がつきません。。。
ま、もっともカロリーが殆どないものですから、何枚食べても腹に溜まるだけで太ることはなさそうですが。
うーん、こんにゃく1枚100円、結局全然元が取れませんでした。。。
心なしかおばさんたちがニンマリしていたような気がw
味噌ポテトならもっと食べられたと思うんですけどね。
ちなみに、店内には名産のこんにゃくの加工品などが売られていましたが、もはや食傷状態で全く食指が伸びませんでした。
お土産を買うなら先に買っておいた方がよさそうですw
そんなわけで、失意?のもと店を出て、今度はすぐ近くにある、「神怡館(しんいかん)」と呼ばれる建物へ行って見ました。
ここは、埼玉県と中国の山西省が友好県省を締結したことを記念して、友好の印として山西省を紹介をするために作られた建物だそうです。
その建物は実に立派なもので、ちょっとした体育館くらいの大きさがあります。
その無闇な大きさもさることながら、そもそもこんなアクセスの悪い山奥に作ったのかとか、色々と意味不明な物件です。。。
入場料が350円かかるらしいのですが、カミさんもYちゃんもあまり興味がなさそうだったので、中には入りませんでした。
建物の前には場違いな(神怡館の方が場違いと行った方が正しい気もしますが)竪穴式住居がありました。
二人は少し前から降りだした雨を避けて車に戻ってしまったので、原付一人で見に行ってみることに。
住居前の看板によると、ここは「薬師堂遺跡」といい、この辺りは古くから人が住み着いていたらしく、発掘された当時の住居跡などから、当時の建物を再現したものだそうです。
— 両神温泉 —
さて旅の疲れは、できれば宿の温泉にゆっくり浸かって落としたいところです。
しかし、今日の宿は温泉宿ではないそうなので、先に近隣の温泉に寄ってから宿へ向かうことにしました。
この周辺には両神温泉という温泉があり、当初は道の駅「両神温泉」へ行くつもりだったのですが。。。
ふと神怡館の隣に建つ国民宿舎両神荘の方を見ると"露天風呂" と書かれたのぼりが立っているのが見えました。
ここでも日帰り入浴をやっているようですが、料金は道の駅が600円、国民宿舎が800円とこちらのほうが高く、少し迷いました。
結局、国民宿舎の入り口に書かれた 「源泉かけ流し」 の看板が決め手となって予定変更。
館内はいかにも公の施設っぽいシンプルさというか、そっけなさが漂う空間になっていて、フロントで料金を払うと、浴室は別館にあるので、そこの通路を歩いていってください。と説明を受けました。
言われるがままに渡り廊下を抜けて、別館の階段をワンフロア下りたところに浴室がありました。
敷地の駐車場には沢山の車が駐車していたので結構混んでいるのかと思ったのですが、風呂場はそれほどでもありませんでした。
昔から埼玉にはコレと言った温泉がないのですが、それはこの辺りに火山がないからで、この温泉も火山のないところで沸く温泉としては一般的なアルカリ泉です。
アルカリ泉は美肌の湯と称される通りヌルヌルとした感触が特徴なのですが、ここの温泉は余りアルカリ度が強くないのか、割とさらさらとした感触でした。
浴室は内風呂が一つと露天風呂が一つという構成で、露天風呂からは眼下に流れる薄川の河原を見下ろすことが出来ます。
露天風呂のお湯の出口から流れ出るお湯は結構熱めで、少し離れた場所が丁度良く感じました。
先客たちは徐々に風呂から上がってゆき、後から入ってきた人が殆ど居なかったので、後半戦はほぼ貸し切り状態で浸かることが出来て結構満足できました。
原付が一足先に上がったようで、待ち合わせ場所のロビーにはまだ二人の姿は見えません。
ソファーに腰掛けてまったりしていると暫くして二人も上がって来ました。