埼玉の地味な名所ツアー　-　６（2012/04/15）

—　平和資料館　—

鳩山へ向かう道の途中、東松山と鳩山の境にある物見山の山頂付近に建つ、「埼玉県平和資料館」 という博物館へやってきました。

付近の山を散策するハイカーたちが資料館の駐車場に駐車しているせいで満車になっていて、マナー悪いな、と思ったのですが、１０分くらい待ったら一人帰ってきたのでどうにか停めることができました。

ここは原付が高校生の頃にオープンした資料館で、入館料は１００円ととてもリーズナブル。
施設内に展望塔が有って、武蔵野の景色を一望することが出来ます。

が、平和資料館、という名前が示すとおり、ここは第二次世界大戦の頃の苦労や悲惨さの展示がメインの若干香ばしい場所でもあります。

穿った見方をすれば、展望台や安い入館料でまずは気軽に立ち寄ってもらって、ついでに戦争展示を見てもらおう、という思惑が見え隠れしているような雰囲気もあります。

ただし、展示物に関しては左翼的な反戦平和をゴリ押しで訴えるような物ではなく、そこは割と冷静にまとめられていると感じました。

ここは数年前にカミさんと散歩した時に来たことがあり、展示物についてはその時と比べてさほど目新しい物が無かったので、今回は展望塔へ一直線で向かいました。

エレベーターで展望塔へ上ると、先客はなく貸切でした。

そういえば、スカイツリーってここから見えるのかなと思って、それらしい方向へ目を凝らしてみましたが、肉眼で見ることは出来ませんでした。

どうも、空気が澄んでいれば見ることが出来るようで、前のパネルにその時の写真が掲載されていました。
すぐ脇にある双眼鏡から覗いてみたらそれらしき影を確認することが出来ましたが、それを写真に収めることは出来なかったので、また冬にでも機会があればチャレンジしてみたいところです。

今回は展望台に登ってみたかっただけなので、暫く展望塔で時間を潰してから、退場しようと再び資料館に戻ると、展示スペースの方から子供の泣き声が。
こわーい！と泣き叫ぶ子供をお父さんが必死になだめていました。

確かに爆弾投下の大音響は小さい子供にとっては少々怖いものかもしれません。
原付も小さい頃に来ていたらトラウマになっていた気がします。。。

ここの館内には映画を上映できるスペースがあり、アニメが時間を置いて二種類上映されています。以前来たときにその映画を見たのですが、同人作品かよ！と突っ込みを入れたくなるほど、シロウト臭い出来で、ストーリーはまぁまぁなだけになんとも残念だな、と思った記憶があります。

若者に戦争の悲惨さを分かりやすくアピールしたいのなら、もう少しセンス良く作ればもっと伝えたいことが伝わりそうな気がするだけに残念です。

ま、そんな訳で、平和資料館の見学も無事終わり、次の目的地へ向かう前に、もう昼時もだいぶ過ぎてしまったので、この辺でお昼ご飯を食べに行く事に。

前述の通り、最初から昼食を取る店は決めていて、それがこれから向かう「ふくいち」というそば屋です。

この店は原付が高校生の頃からその存在は知っていたのですが、単身や子供同士で入る店でもなく、なかなか足が向かなかった店です。

近年武蔵野うどんが有名になり、たまたまこの店を思い出して調べてみたら、ここはうどんもやっているということだったので行ってみようと思った次第です。

ネットで事前に調べた情報では、昼時は結構混雑するとのことだったので、あえて昼を外してこの時間に来たのですが、それでも順番待ちが２組ほどいました。

中に入って待っていると、意外にも先客にお一人様が多くその人たちが程なくカウンターに通されたので、さほど待たされることなく席に案内されました。

原付はなんといってもうどんが食べたかったので、天ぷらうどんセットを、カミさんは天丼とそばのセットをそれぞれ注文。
うどんはゆでるのに時間がかかりますが良いですか、と何度か念押しされましたが、料理はカミさんのそばと一緒のタイミングで運ばれてきました。

これが天ぷらうどんのセット。
そばがきのお汁粉が付いています。

うどんは期待していた通り武蔵野うどんで、その特徴はなんと言っても強いコシ。
歯ごたえのあるその食感がたまりません。

で、これがカミさんの頼んだ天丼のセット。
カミさん的には讃岐うどんのツルツルしたのど越しのほうが好みということで、この店はうどんよりもそばの方がうまい、と言っていました。
天丼に乗っている天ぷらはエビが３本と大盤振舞いで、カミさんは食べきれずに少し残しました。

原付は、物足りなくなりそうな気がしたので大盛にしたのですが、最後にカミさんの残した天丼も引き受けたので、最後は腹が膨れて少しきつかったです。。。

ちなみにそばがきは原付は初めて口にしたのですが、独特のねっとりした食感は白玉とも違った独特のもので、汁粉よりは塩気のある料理のほうが合っている様な気がしました。

—　隠れた花見の名所　—

しっかり満腹になったところで、次の目的地。
冒頭でも触れたとおり、数年前にこの辺りを散歩したときの記事をまとめている時に「ＪＡＸＡの地球観測センター」 に触れたのですが、あれから何か変わったのかを確かめるべく再訪してみることにしました。

ふくいちから少し鳩山ニュータウン方向に戻ったところに左に分岐する道があって、そこを延々のぼっていくと地球観測センターがあります。
中学生の頃に来た時はこういったものに興味を持つ人が今ほど多くなかったせいか、あるいは観測センターがお役所仕事をしていたせいか、いつ行っても人気のない、超穴場的観光スポットだったのですが、はやぶさの帰還や、ここ数年毎年のように輩出している日本人飛行士などが話題になっているせいか、今回は思ったより来館者が居ました。

観測センターとしても来館者を呼び込もうと展示に工夫を凝らしていて、パソコンを使ったクイズや、３Ｄの体験施設など、子供を連れて行ったら半日くらい楽しめそうな感じになっていました。