大山に登ろう – 1(2012/09)

— 山登りをしよう! —

当初、9月の連休は、東京から近い所にあって何度も行こうと思いながら、ながらなかなか行けずにいる伊豆諸島方面へ出かけようと思っていたのですが、業務が多忙でなかなか計画を立てる時間がとれず、連休の直前まで計画らしい計画が決まらなかったので、結局延期になってしまいました。

というか、伊豆諸島は有人島が9つもあるので、行くからにはいくつかの島を渡り歩いてみたいと思ったのですが、各島へのアクセス手段が多数あって、そのどれを使ってどの島を回ってくるのが一番効率的なのかを横断的に調べるのに手間取って結局時間切れになってしまったという次第。

まぁ、その辺の顛末は実際に伊豆諸島に行くことが出来たらまた改めて書きたいと思いますが。
で、三連休が丸々空いてしまったので、何しようかなぁ、と思っていたところ、カミさんが久々に山登りをしたい、と言い出しました。

確かに2年前に以来。
折角色々そろえた登山グッズが物置で埃を被ってしまいそうだったので、いい機会だしどこかの山に登ってみようと思いました。

ということで、ターゲットを決める事になったわけですが、丁度手許に以前エルブレスで貰ったトレッキングガイドが有ったので、それを参考にまずは秩父の武甲(ぶこう)山、奥多摩の川苔(かわのり)山、神奈川の大山の三山に絞り込みました。

余り手ごたえの無い山に登ってもつまらないけど、さりとてハードな山にチャレンジできるほど体は出来上がっていないと思われたので、その辺のバランスがよさそうな程ほどの山ということで上記三山が俎上にあがったわけですが、ひたすら登山するよりは見所があってそれらを見て回りながら登れる山の方が良いだろうと言うことで絞り込んでいくと、大山がコース時間は3時間半と短いものの、道中に寺社ありケーブルカーありで楽しそうです。

ところが、カミさんは以前大山に行ったことがあるというので、その様子を聞くとケーブルカーの終点から山頂の神社まで比較的緩やかな参道が続いていて、登山という感じではないのこと。

うーん、いくらなんでもその程度では達成感もへったくれもないだろう、という事でそれ以外の候補も調べてみると、まず武甲山コースは沿道に前回閉門に間に合わずに見ることが出来なかった橋立鍾乳洞が沿道にあったりして見所もそこそこあるのですが、15キロ超のロングコースの上、途中に林道を長距離歩く場所があって、山道を歩いてみたいと思っているカミさん的に食指が伸びない様子。

一方、川苔山は登山道の途中から有名な廃村集落である峰集落跡へ行く事ができ、かねてから一度訪れたいと思っていた山なのですが、絞り込むときに調べてみたら当時の民家等は残念ながら治山工事の兼ね合いで全て取り壊されてしまっているとのことなので、それだけでモチベーションがダダ下がりです。。。
眺望は素晴らしいとの評判ですが、それだけではちょっとストイックな感じがしたのと、付近に道の駅がなく、前日入りをするつもりのウチらにとってはちょっとアプローチしづらそうな印象です。

ということで行き先が決まらないまま土曜日になってしまい、ターゲットはひとまず置いておいて、先に不足している登山グッズを揃えるために小川町のスポーツショップめぐりに出かけることになりました。

今回のお目当てはカミさんの登山帽やズボンを更新することと、山頂で暖かい食事を取るための調理器具を入手することです。

今まで登山用の調理器具は持っていなかったのですが、乗鞍に登った時に山頂でカップラーメンを食べている人をみて、楽しそうだな、と思ったのがきっかけで、自分も揃えてみようと思い、ボンベと五徳を少し前に近所のホームセンターで入手。

調理器具は種類が豊富で比較検討しやすい小川町で買うつもりだったので、それを探しに来た訳ですが、とある店で見つけたやかんが妙に気になりました。

が、やかんだと当然の事ながら調理が出来ないので、いきなり選択肢を狭めてしまうのはどうなんだろうと思い、専門家の意見を聞いてみようと店員に質問すると、お湯を沸かすだけに限定するならやかんが最強だけど、お湯を沸かすだけなら鍋でも出来るし、普通はいざ調理したくなっても対応できるようコッヘルを買っていく人が多いですよ、と至極当たり前のアドバイスをされました。

一頻りカミさんと相談して、結局、所詮ウチらのお手軽登山では山頂で何か料理を調理することは当面無いだろうし、いざとなれば逆の発想でやかん調理だってできなくも無い訳だからということで、割り切ってそのやかんをゲット。

このやかんは400ccのボールが二つ重ね合わせて収納できるようになっていて、二人で使う分には必要充分。
それから、リフィルタイプのカップヌードルを二つ入手。

リフィルタイプのカップヌードルは、専用の再利用可能なカップを購入して、中身だけを詰め替えて調理する方式のもので、以前はテレビでCMも打たれていたのですが、カップヌードルは買ってそのまま調理できるお手軽さが一番の魅力なせいか、一般的には余りヒットすることも無くいつの間にかCMも終わっていたのですが、ごみを出せないこういう場面ではこの上なく便利なものです。

リフィルのインスタント麺は他にどん兵衛などもあって、いずれはそちらも試してみたいところです。

そんな訳でようやく調理器具も無事入手できたので、今回の登山は山頂でインスタントラーメンを食べる、というのが一番の目的となったのですが、肝心の行き先がまだ決まっていません。。。

荷物をまとめて、出発寸前にようやく決めたターゲットは、結局当初の予定通り大山となりました。
ただ前回と違って、今回はケーブルカーを使わずに麓から登ってみることにしたのがミソ。

ケーブルカーが敷かれるような所は大概勾配がきつい所なので、ケーブルカーの駅から山頂までが割とゆるいコースらしい、というのは前述の通りなのですが、そこまではそれなりの登山が楽しめるのではないかと思ったからです。

二人とも割と本気の登山スタイルでアタックするつもりでいるため、もし高尾山のようにラフな格好をした人たちばかりだと若干浮いた感じになってしまうリスクもあったのですが、それは現地で様子を見て決めればよいということで、一路大山へ向けて出発。

Posted by gen_charly