北陸ドライブ - 11(2012/10/08)
— アニオタなる —
それから再び出発し、再度能登有料に入り今度は穴水駅まで一気に向かいます。
高速ではなくあくまで有料道路なので、峠越えの場所など妙に傾斜が厳しい所があるのが面白い所。
ま、それはともかく穴水駅に到着。
カミさんは車内で留守番と言う名の居眠りをしているそうです。
ホームの端のほうに留置されているのが、かつてのと鉄道が能登線と七尾線という二路線を持っていた頃にイベント列車として走っていた、NT800形と一般車両のNT100形です。
まずは、NT800形。
それからNT100形。
ホームにはNT200形が二両停車していて、一両はオリジナルカラー、もう一両が輪島市出身の漫画家である永井豪さんの記念館にちなんだラッピング車両でした。
オリジナルカラー
永井豪記念館ラッピング車両
弟の家でテレビを見ていたときにニュースで石川県の架空の温泉地を舞台にしたアニメ「花咲くいろは」にちなんだラッピング車両が運行され、聖地巡礼に訪れた人たちのインタビューが放送されていたのですが、流石にそう都合よくやってくる訳無いよな、と思いつつ駅を出ようとしたら、ホームに列車到着のアナウンスが流れたので、まぁそれも見ていくか、と思ったらやってきたのが丁度その車両でした。
アニメを見ていないのでその内容は知らないのですが、話題の車両を運良く撮影できて、撮り鉄的には大満足。
こういう縁があると、アニメの方も見てみたい気もするのですが、多分時間が許さないんだろうなぁ。。。
まぁ、列車から降りてくるなりしきりにシャッターを切っていたファンの人もいて、やっぱり物好きには叶わないなぁ、と思ったりもしたのですが。。。
— りっぱになったら —
という事で、ぼちぼちカミさんも待ちくたびれている頃だと思うので、戻る事に。
そして、今回のお出かけの最後の目的地、「和倉温泉」へ。
和倉温泉には「総湯」という共同浴場があると弟の奥さんから教えてもらっていたので、そこへ行ってみる事にしたのですが、ナビには総湯の電話番号が登録されておらず、温泉街の中で少しさまよってしまいましたが無事到着。
和倉温泉といえば全国有数の高級旅館が建ち並ぶ温泉街として知られているわけですが、その中でも一番目立つ「加賀屋」 はプロが選ぶ日本のホテル・旅館100選で32年連続で第一位を受賞し、1300人もの収容人数を誇る日本最大級の旅館なのだそうです。
いずれビッグになったらこんな旅館に泊まってみたいねぇ、とカミさんが羨望のまなざしを向けます。
う、うん、ビッグになったら、ね。。。
一方、ウチらが今から入浴する総湯もなかなかのもの。
共同浴場、というくらいなので、割と鄙びた湯治場のような温泉を想像していたのですが、、、
そこにあったのは美術館か!?と思うような広いエントランスを持つ瀟洒な建物でした。
山中温泉の総湯も大層立派な建物でしたが、石川県には結構金を持ってる自治体が多いのかな?
エントランス部には足湯が設けられていて、こちらは無料で楽しめるようです。
足湯の傍らに飲泉が設けられていていたので、試しに一口含んでみたら。。。
アッガイ!!
海水を濃縮したような強烈な塩辛さで舌がしびれるほど。。。
思わず自分の生い立ちに全く無関係な宮古島の言葉が出てしまうほどの塩っ気に総毛だつのがはっきりと分かりました。
目はきっと×印になっていたはずです。。。
建物の中に入ると、これまた洒落た共有スペースがあり、円形に配されたベンチの周りに近隣の施設などのパンフレットが置かれた憩いの場になっています。
温泉はその更に奥にあります。
入浴料は420円と良心的。
後になって調べた所では、ここの温泉はてっきり市営なのかと思っていたのですが、和倉温泉合資会社という企業が運営しているとのこと。
いやー、加賀屋ほどではないのかもしれませんが、リッチな温泉だなぁ。。。
新しい施設のせいか、浴室内は、内湯と立ち湯、露天風呂、サウナがあり結構充実しています。
お湯は比較的浸かりやすい温度でゆっくりと入る事が出来ました。
風呂から上がってカミさんと合流し、すぐ隣の土産物屋で、件のお土産を購入。
千里浜のレストハウスで売られていた同じ箸がこちらで半額で売られていてびっくり。
土産物屋ですら一般的には値段が高めだという印象があったのですが、レストハウスがその斜め上を行くボッタクリ価格で、買わずに良かったと心底ホッとしました。。。
無事入手が済んだところで、時間も既に6時を回りぼちぼち帰路に就かなければならない時間です。
今から走ると高速を走行中に晩御飯の時間になるので、市内で食材を手配する事に。
七尾市街を走っているうちに見つけた「アスティ」というスーパーに行ってみると、七尾港で水揚げされた刺身が売られていました。
昨晩も刺身を食べたばかりですが、目の前の港で上がった刺身なら食べないわけにも行かなかろうと、迷わず購入。
それから怪しげな峠を一つ越え、氷見から能越道を経由し北陸道へ。
晩御飯は呉羽PAでいただくことに。
本日の晩御飯。
見事なまでの海鮮尽くし。
手前の握りの魚は「ふくらぎ」という聞きなれない名前で、どんな味がするのかと興味本位で買ってみたのですが、まぁ、見た目の通りブリの幼魚ですね。
関東で言うところのイナダ位のサイズ(35~60cm位)を指すようです。
腹も膨れて元気百倍、ここからは一気に自宅まで走り抜けます。
妙にカミさんとの会話も弾んで、親不知付近のトンネル連続地帯も眠くなることなく無事通過。
群馬県に入った辺りで徐々に眠気に襲われるようになり、途中小休止を挟みつつ自宅に帰着したのが午前3時。
若干無茶した感もありますが、無事に帰って来れました。
(おわり)