九州初日の出 - 10(2013/01/02)
— 予定、狂う。。。 —
来た道を再び戻り、根占の町まで戻って来ました。
ナビの案内に従って15分ほど前にフェリーターミナルに到着すると、思ったよりも沢山の車が既に並んでいて、その車列に並ぼうとしたら近づいてきた係員から腕で×印のジェスチャーをしながら、
「もう、次の便には乗れません。」
と言われてしまいました。
おうのう。。。ちょっとギリギリすぎたか。。。
この便の後にもう一便あるのですが、2時間後の出港なのでこの後の予定が大幅に狂ってしまいます。
さりとて、他には錦江湾をぐるりと一周するか、桜島から鹿児島市内に渡るかのどちらかしか選択肢は残されておらず、結局ここで待つのがベストっぽかったので、そのまま次の便を待つ事になりました。
また、その段階で本日中の大口入りは無理と判断し、親戚に再々度の延期のご連絡。
止むを得ない状況とは言え、心苦しいものです。。。
・・・というか、、、ね。。。
そこは、ほら、さ、海も近いし。
エサも残っているのがあるし、ねぇ!w
という事で、次の船が来るまでの間、目の前の堤防で二度目の新春運試しをしてみる事にしました。
カミさんは寒いので近くにあるネッピー館の見学をしてくるといって行ってしまいました。
という事でいそいそと車から道具を引っ張り出し、適当に場所を決めて第一投。
大泊港を出るとき時間が無くて仕掛けがそのままになっていたので、再参戦も非常にクイックリーですw
あんなに幸先の良いスタートを切ってしまったので、ここで更に爆釣なんかかました日には、大口の皆さんに良いお土産が出来るなぁ、などと思いつつ一時間ちょっと粘ってみましたが、結果から言うと釣果は0。。。
明確な手ごたえがあるわけではないものの、仕掛けを回収するとエサがなくなっているので、エサ取りはいるっぽいのですが、かかってはくれず。
多分仕掛けが合っていないんだろうなぁ。
やっぱり釣りの女神様はそう簡単には微笑んでくれないようです。。。
エサを全て使い切ったところで、試合終了、あえなく撤収。。。
車に荷物を仕舞ってほどなく「フェリーなんきゅう」 のフェリーが入港。
係員の指示に従って車を停めてデッキに上って様子を見ていると、なにやら車両甲板の辺りが騒がしい。
二人の係員が、一台のワンボックスが入れるのは入れないのと揉めているようです。
片方の係員は車の並びを変える事で入れると主張して、別の係員は無理無理絶対無理!と断言してます。
結局係員の指示に従って車を動かした結果、どうにかそのワンボックスカーも無事収まりました。
まぁ、本日の最終便だから乗れるか乗れないかは当事者にとっては大問題ですよね。
それから暫くしてタラップが上げられ、船は静かに出港。
車両の乗船口のところに誰かを見送っているのか老夫婦が立って、いつまでも手を振っていました。
例によって室内に入ると酔ってしまいそうなので、デッキに出ている事にしたのですが、いくら南国で暖かいとは言えまだ新春2日目、日が傾いてくれば気温も下がるし、吹きすさぶ海風が容赦なく体温を奪っていきます。。。
風が避けられる場所にいるとどうにかそれほど寒さを感じずにいられたので、基本的にはそこでじっとしている事に。
船上からは、対岸に見える開門岳の流麗な山すそがシルエットになって見えていて、カメラ好きっぽいカップルが最高の構図を求めてしきりにシャッターを切っていました。
原付も良い景色だったので、何枚か写してみました。
写真を撮り終えてベンチに腰掛けた時、カミさんが唐突に「おやつ食べる?」と言ってかばんからなにやら取り出しました。
そのお菓子のパッケージには「げたんは」と書かれているのですが、耳慣れない響きだったので、「はんたげ?」と読んだら、カミさんから「げたんはだよ」と突っ込まれました。
カミさんは小さい頃両親と鹿児島に帰った時に何度か食べたものだそうです。
ちなみに漢字で書くと「下駄ん歯」、下駄の底の出っ張りに形が似ていることから付いた名前らしいです。
黒糖が練りこまれた生地を焼いたものに更に黒蜜をかけた、実に黒砂糖が過剰なお菓子ですが、味の要素がほぼ黒砂糖なので、味覚としては分かりやすく美味しいものです。
徐々に暮れ行く錦江湾の夕景を楽しみながら、50分ほどで山川港に到着。
車に乗り込んで下船すると、カーナビが今どこにいるのか分からなくなってテンパるので、港脇に車を置いてGPSを捕えるのを待ちます。
— ここにも、本土最南端 —
薩摩半島に来たら見に行きたいと思っていた場所として、事前に池田湖とか南薩鉄道とか何箇所か候補を挙げていたのですが、2時間遅れになったことで、だいぶ空も薄暗くなってしまったので、JR最南端の駅と砂蒸し風呂の2ヶ所だけ行ってみることにしました。
駅まで向かう途中、カミさんにこの辺の砂蒸し風呂について調べてもらった所、指宿の「砂楽(さらく)」という定番の温泉のほかに、山川の海岸沿いにも「砂湯里(さゆり)」 という温泉があって、見た感じ砂湯里の方が野趣あふれる感じで、結構評判も良さそうなので興味を惹かれたのですが、17時半で終了との事。
仕方ないので、西大山駅を見学した後はそのまま指宿に逆戻りする事になりました。
山川港から西進し、15分位でJR最南端の駅である西大山駅に到着。
駅と言っても小さなホームと小さな屋根のみの簡素なもので、どこかのローカル私鉄の駅と言われても違和感がないほどの寂しい駅ですが、ホームに立つと眼前に開門岳の勇姿が広がる非常に風光明媚な場所でもあります。
ここに列車がやってくれば絵的に最高なのですが、いかんせんこの駅には一日10本弱しか列車が来ない閑散路線なのでそう簡単には問屋が卸してくれません。
時間を見ると、次の列車はまだ1時間近く先のようなので、ホームなどを撮影しておしまい。
ちなみにこの駅、数年前まで日本最南端の駅を名乗っていたのですが、沖縄にモノレールが開業してしまったので、現在では 「JR日本最南端(または佐多岬同様本土最南端)」と名乗りなおしています。