道南散歩【2】(2013/08/14)
2013/08/14
頑張って7時前に起床。寝不足はフェリーでリカバリーする。
船内で食べる昼食を調達するため、青森に着いた後、ターミナル周辺をウロウロしていたらマエダストアという地元資本っぽいスーパーを発見。昼食とお土産用のせんべい汁の素を買い込んで、フェリーターミナルへ移動。
フェリーターミナルの敷地へ入ると高速道路の料金所のようなゲートが見える。これは津軽海峡フェリーのスマートチェックイン用のゲートだ。
そう。津軽海峡を渡るフェリーは二社あるのだ。しかも、それぞれのフェリーは発着地とも、微妙にずれた位置になる。それに気づいたのはチケットの手配が済んでからだった。我々が乗るフェリーは青函フェリーである。青函フェリーの乗り場はもう少し奥に入ったところにあった。
ここまで乗ってきたマイカーはここでお留守番となるわけだが、公式には青森港には長時間停めておける駐車場は設けられていないことになっている。ではどうしようかとネットで検索したら、近隣のパーキングや駅近くのコインパーキングなどに停めるのが普通だろ?的なコメントが多かったが、非公式ながら敷地奥の空き地に停める人もいるそうだ。ただし、人の目が届きにくく、公式に管理された場所ではないので犯罪被害を受けたとしても補償されないらしい。
まぁ、うちの車を盗む奇特なやつもいないだろうし、イタズラされるような悪目立ちもしていない。金目のものは何も置いてないから多分大丈夫だろうということで、その空き地に停めようと思ってやってきたのだが。
ターミナルビルの前に交通整理の係員がいて、乗船ですか?と聞かれた。車は置いていきます、と伝えると意外なことに、それならあっちへ停めてください、とその駐車場の方を指し示された。あれ?大っぴらに止めていいの?と思いながら、指示通り奥の駐車場に移動すると、すでにかなりの台数の車が停まっていた。木を隠すなら森、という訳ではないが、これだけ停まっていれば自分の車がわざわざ狙われることもなさそうだ。
車を停めてターミナルまで戻ってきた。津軽海峡フェリーの方は洒落たターミナルビルが建てられているが、青函フェリーの方はよく言えば質実剛健、悪く言えば地味。微妙に寂れている。。。
青函フェリーは敢えて選んだ訳ではなく、ネットで「青函連絡船」と入れて検索した結果の一番上に出てきたので、深く考えずにそのまま予約を入れたのだが、これが後々ちょいちょい面倒なことになるとは思いもよらず。。。
乗船手続きを済ませてロビーで休憩していると、乗船開始のアナウンスが流れた。
ご覧のとおり、ターミナルビルから船まで100mちょっと離れていて、外を歩かなくてはならない。それなりに旅の荷物を抱えているので、これしきの距離でも少なからず面倒。
船へはフェリーは車両甲板のゲートから乗り込むようになっていて、乗船だけの人のことをあまり考慮していない感じだ。
船内は基本的に雑魚寝部屋が二つとドライバー用の控え室があるだけで、あとはロビーなどの共有スペースになっていた。
船室に荷物を置いてからロビーのテーブルで昼食タイム。買ってきたのは写真のとおり。
北海道に着いたら何かしら食べるだろうからと、軽食程度にした。海に近いスーパーの魚介類はうまい、の法則はここでも健在。ちくわも地元産のもので、少し甘みのある独特な味でなかなか。
食べている最中に乗船客が次々と入ってきて、あっという間にロビーまでいっぱいになった。二人で身を寄せ合って食事をしていると、定刻の11時35分に出港。
食事を済ませて船室に戻るとこちらもいつの間にか満員になっていた。窮屈を避けるため、外で風に当たっていようかと思ったが、デッキにベンチの一つもなく居場所がない。仕方ないので再び船室に戻ってバッグを枕に寝転がっていたら、昨晩の寝不足もあってすぐに眠ってしまった。
再び目を覚ましたときには、船は函館港の入口に差し掛かるところまで来ていた。デッキに出ると函館山が出迎えてくれた。
レンタカー屋は津軽海峡フェリーの函館港近くにあるのだが、我々が乗船している青函フェリーの函館港はそこからだいぶ離れたところにある。函館港と一言で言ってもあちこちにあるのだ。歩いて行くには難儀しそうな距離なのでどうしようかと思ったが、レンタカー屋が送迎してくれると聞いて安心。到着してから待たされるのも時間がもったいないので、船上で電波が入ったタイミングでレンタカー屋に電話して、船の到着時間を伝えたところ、着いてから連絡がほしいとのこと。
時間に合わせて来てくれれば、お互いさっさと手続きできるのに。
そうこうしているうちに函館港フェリーターミナルに到着した。
再び車両甲板から下船。その辺の離島航路の船着場のような殺風景な光景に衝撃を受ける。本当にここは青函の大動脈たるフェリーのターミナルなのか?
再度レンタカー屋に連絡を入れたら10分くらいで迎えの車が来た。車の中で、何で青函フェリーなんかで来たの?、と少し怪訝な顔で聞かれた。青函フェリーを選択した理由は上述の通り。深い意味なんかない。成り行き上と答える。
「人だけで来る時は、殆ど津軽海峡さんの方を使うから、青函さんで来る人は珍しいんだよね。」
とのこと。料金は青函フェリーの方が若干安いが、設備が貧弱なのであまり人気がないらしい。
そういうことか。だからここまで何かとバリアフルだったのか。。。確かにこのホスピタリティのなさは次回また使おう、という気にはならないレベルだ。
それから、どの辺を回るかを聞かれた。有珠山のあたりを散策するつもりだと答えると、明日は雨の予報が出てますよ。とのこと。雨は困るが果たして。。。
今回レンタルした車はエスティマ。道内はこの車で車中泊をしながらの移動の予定。
手続きを済ませて車に荷物を積み込んでいるときに、別の店員から乗る人は二人だけですか?と聞かれた。そうです、と答えると、二人しか乗らないならこんな大きな車でなくても良かったんじゃないの?といわれた。
そんなの勝手だろ、と思ったが、車中泊をするつもりであることを言ったらいやな顔をされそうだったので、適当に濁して出発。
途中、大沼公園でも散策しようか、と船でカミさんと話していたのだが、ひとしきり準備を済ませると時刻はすでに16時ちょっと前。
夕暮れまであまり時間がないので足早に出発。