道南散歩【8】(2013/08/15)

2000年噴火のフットパス周遊も無事終わり、スタート地点のビジターセンターに戻ってきた。散策中、ずっと背負っていたリュックを車に置いてほっと一息。文字通り肩の荷を降ろして身軽になった。
小休止が済んだ所で、朝はまだ開いていなかったビジターセンターが開いていたので見学へ行ってみることに。

ビジターセンターの一画には火山科学館が併設されている。99年に来た時にはビジターセンターはまだなく、火山科学館は隣の敷地に建っていた。

入場料が600円というので、こういうのにあまり興味のないカミさんはたぶん行かずに待っているんだろうなと思ったら、館内のビデオシアターで上映される映画が間もなく始まるというアナウンスを聞いて、珍しく見たいと言いだした。

映画は15分ほどのもので、内容は見てのお楽しみということで。

20130815_122314

館内は噴火時を再現したようなレイアウトになっていて、以前の火山科学館にあった噴石で破壊された車は、泥流に流された軽トラに変わっていたが、概ね同じような内容のものが2000年噴火にブラッシュアップされた形で展示されていた。

展示物は他にもいくつかあって、疑似体験ができるものなどもあり、かつての展示物と比較したら今風に分かりやすく展示されてはいるが、前の博物館の方が内容が濃かったような気がする。

もっとも、以前とは異なり、建物裏を少し歩くだけで実物を体感することが出来るので、それらを含めればリッチな展示と考えられなくもない。

さて、午前中さんざん歩いて腹もペコペコなので、お昼ご飯を求めて街へ繰り出してみることにした。例によって何か買って車の中でのんびり食べようかと思い、ビジターセンターの人に近隣のスーパーを聞いてみたら、この街にスーパーはなく昔からの商店しかないらしい。
昔からの商店に売られているものに、それはそれで興味を惹かれたので行ってみた。昭和の雰囲気を色濃く残すその商店、すごくいい雰囲気ではあったのだが、弁当や軽食などすぐ食べられるものは置かれていなかった。

仕方ないので、歩いてくる途中で気になっていた店を訪ねてみることに。

20130815_135325

とうやMarche(マルシェ)という店で、店内では地元の野菜などが直売されている。一画の飲食コーナーで軽食が食べられるようだ。
この店の何が気になったのかというと、地元の和牛であるとうや湖あか毛和牛を使ったメニューがあるというのだ。そりゃ食べてみたい、ということでここでお昼にすることにした。
それにしても、文字の一部分だけひらがなにする風潮、どうなんだろう。今時文盲の人などそういないだろうし、小学校低学年で習うような漢字をひらがなにしてもしょうがないと思うのだが。。。

空いている席に座ると、程なく店員が冷たい水をもってきた。食べたいものは既に決めていたので、その場で料理を注文。
盛夏の期間が短い北海道ではあるあるなのだが、この店は冷房がついていなかった。入口近くで扇風機が盛大に回っている。まぁ、それで凌げないこともないが、今日はみたいな日は流石に暑い。汗がなかなか引かない。

20130815_131846

さて、首を長くして待つ我々のもとにようやく料理が運ばれてきた。まず最初に出てきたのが「雪蔵じゃがいもとあか毛和牛のサンドコロッケ」。

食べ歩きできるように紙に包まれて、シールには親指を立てた牛のキャラクターが。
次は自分がコロッケになる番かもしれないのに、親指立ててアピールしている場合かw

出来立てなので、ジャガイモはホクホク、お肉はジューシーでおいしくないわけがない。ハフハフいいながらむさぼり食べていると、続いて「ジオバーガー」が運ばれてきた。

20130815_132255

組み立てちゃったので皿の左側がスカスカだが。。。
「ジオ」 は言うまでも無くジオパークのジオからとったものだ。ハンバーガーには定石のケチャップは使わず、牛の佃煮を隠し味にするなど工夫をしているとのこと。

塩ベースのハンバーガーはたまに食べるが、大抵パサパサして食べにくかったりする。だが、佃煮である。トマトと佃煮の水気によってとても食べやすい。佃煮と聞いてエッジの利いた味を想像してしまうが、意外にもそれぞれの具材と佃煮の味は非常に良くマッチしていた。

20130815_132312

そして最後に運ばれてきたのが牛汁定食。これはカミさんが注文したもの。
3時間以上煮込んで、味噌としょうがで味を調えたものとのこと。自分も少し分けてもらったが、しょうがの風味が食欲を否応なく刺激する。

他に地元の豆腐屋の豆腐を使った冷奴と、和牛の佃煮、サラダとご飯がついて、お値段たったの600円。それでこの量である。大満足だった。

空腹で入ったので、二人してあっという間に平らげてしまった。

腹が落ち着いたところで、改めて売店を見て回り、ジャガイモとガゴメ昆布を購入。ジャガイモはさっきのコロッケでも使われていた雪蔵ジャガイモでなんと1kg100円!

ずっしりと重いジャガイモの袋を抱えご満悦のカミさんw主婦だねー

20130815_135503

Posted by gen_charly