ということで、南京町に来た。言わずと知れた神戸の中華街である。
南京町の通りの中心にある広場で店の地図を眺めていたら、カミさんが「エストローヤルのシュークリームが有名なんだって」といいながら地図を指差す。行きの車中で調べていたらしい。
まずはそこへ行ってみることに。
軒先に置かれているショーケースがほぼ空だったので、もう閉店しちゃったのかなと思ったら、中から店員が出てきて「店内で買えますよ」と教えてくれた。ということで無事ゲット。
お値段は@160円。写真のとおり、なかなか立派なサイズで、2人で1個で丁度良い感じだ。その場でかぶりついてみると、濃厚なクリームの中からバニラビーンズの香りが広がって、評判に違わぬおいしさだった。
裏道へと回り込んだところに、龍鳳という中華粽(ちまき)の専門店を見つけた。
軒先に並べられた料理を眺めて、粽とピロシキがおいしそうだったのでそれぞれ一つずつ注文。
ピロシキはロシアの。。。とか言ったら負けだぞ。
出来上がるまでに15分ほどかかるというので、その間にほかの店も見て回ることに。
更に裏通りをぶらぶらしていると、ぎょうざ大学という名前のシブい感じの餃子屋を発見。
カミさんが注文をしに行っているあいだ、自分は店の外で待っていたのだが、目の前を通り過ぎたカップルの彼氏が店を指さして、「ここの餃子超うまいねん。」と彼女に教えているのが聞こえてきた。
そんなに自分からハードル上げちゃっていいの?(自分からじゃないが)
期待に胸が膨らむ。
こちらも少し時間がかかるということだったので、更に街中をブラブラ。
出来上がる頃合いを見計らって、両方の店から料理を受け取り、今日の宿泊場所まで移動。
宿泊地は淡路島サービスエリア。ここから30分ほどの道のりだ。
今回は長い車中泊ライフになるので、より快適に過ごせるようにあれこれイクイップメントを揃えて旅に臨んでいる。
その辺はこちらの記事を参照して貰うとして、まず目玉の一つが新たにしつらえたテーブル。
従来、セカンドシートの背面にあるテーブル(上記リンク参照)を使って食事を取っていたのだが、その都度寝袋や布団を畳まなければならないのが煩わしかったので、考案した実用新案である(嘘)。
これだと布団を敷きっぱなしで食卓を出せて、しかも胡坐をかいて食べることが出来るので、非常に使い勝手が良かった。ただし、まだテーブルのヘリの処理をしていないので、汁物をこぼすと色々終わるのだが。。。
このテーブルは未使用時には畳める設計になっており、移動中に邪魔にならないのもポイント。
それと、もう一つの目玉が車載用炊飯器「タケルくん」。
これはその名の通り、車のシガーソケットで米が炊けるという画期的な商品。
1.5合炊きなので、2人で食べるのに丁度良い量である。
欠点は意外と電力の消費が多く、エンジンをかけたままでないと使えないというところだ。
炊きあがりまでの所要時間は大体40分ほど。その間エンジンを回している必要があるので、エコでない。
走行中に炊き始めればよいのだが、停車中に使用するよう説明書に明記されている。
ちなみにコメそのものは家の炊飯器で炊いたものと比べて全く遜色なく、それを車の中で食べられるというのは車中泊の旅行にあってなかなかの贅沢である。
さて、南京町で買ってきたおかず展開。晩御飯の時間だ。
ピロシキはおかずという感じでもないので最初に食べた。ロシアのピロシキと違い、皮は甘くモチモチしていて中国の揚げパンのそれである。具も八角の風味で、ピロシキと言う名前の割に、その中身はしっかり中華だった。
餃子は味噌ベースの独特なタレが付いている。ニンニクが効いた餃子とタレが実によくマッチングしている。
粽ももちろん期待を裏切らないおいしさ。
食事が済んだらあとはやることもないので、就寝の途に就く。
寝不足状態だったので、床に入ったらほどなく眠りに落ちた。