瀬戸内周遊初日の出【16】(2014/01/02)
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山へと続く遊歩道は、階段で山頂まで一気に上れるようになっている。それほど標高も高くないので、休み休み登っても10分くらいで頂上に到達。
山頂には、忠海の港を出たときから島のてっぺんに大きくそそり立っていた例の鉄塔がある。
ほぼ真下から見上げると、その高さに圧倒される。
鉄塔を走る電線は対岸の忠海から3キロの海を一跨ぎしてここへとつながり、さらに大三島のほうへと延びている。こんな高いところに電線を引いたら台風の風などで千切れてしまうんじゃないかと、いらぬ心配をしてしまう。
鉄塔の周囲はちょっとした広場になっており、その一画に山が削り取られて落ち込んでいる場所がある。
そのへこんでいる場所が中部砲台跡である。
ここも景色のよい眺望が得られたので、もう一度パノラマ写真を撮ってみた。
見えている島々は前に掲載したパノラマ写真とほぼ同一なので解説は省略。
そこから少し下ったところには、格納庫の跡らしき建物もある。
ヒューイ:中部砲台、異常なしであります!
デューイ:僕たちが見守っていました!
ルーイ:葉っぱお替り~♪
もうね、気分はスクルージおじさんですよw
って、彼らはそんなキャラじゃなかったかな。。。
その背後はよく整備された展望台になっている。
この広場は360度視界を遮るものがなく、芸予諸島の島々が浮かぶ大パノラマを楽しむことができる。
さらに、ピンホールメガネの原理を応用した望遠鏡や、自分の立ち位置とその影から時間を知る日時計、鉄塔の高さを測るターゲットスコープなども置かれていて、サイエンスキッズたちが喜びそうな場所である。
さて、気が付けば時間は既に12時をまわっている。そろそろ下山して港へと戻らないと。
案内板に書かれている経路をチェックしてから下山し始めたのだが、途中いくつかの分岐で迷ってしまった。とはいっても小さい島なので適当に歩いても遭難はしないと思う。
その読みどおり、ほどなく休暇村のグラウンドの脇に出てくることができた。
そこから少し歩くと休暇村大久野島に到着。
建物の前に桟橋行きの無料バスが停まっている。ふと時計を見ると既に12時半を指していて、道迷いで思いのほか時間を食ってしまっていることに気づく。ここから桟橋まで歩くと、さらに10分か15分くらいかかりそうなので、万全を期してバスに乗ってしまうことにした。
バスは12時35分発。休暇村を出発すると5分足らずで桟橋に到着。文明の利器ってすごい!w
乗船時間に間に合うように運行しているのだから当然と言えば当然だが、出港には間に合った。
沿道には毒ガス資料館や南部砲台跡などもあるが、流石にそれらを見ている時間は取れなかった。
バスのおかげで出港まで5分ちょっと時間が出来た。大根の葉っぱを入れてきた袋に、少し葉っぱが残っていたので、その辺のウサギどもに片付けてもらっているうちに出航時間となり、いそいそと乗船。
今回の散策登山ルートのGPSログ
短い時間だったが、なかなか知的好奇心を刺激してくる島だった。
そこにあるもののバックグランドを考えると、何となくシリアスな気分になってしまうが、多島海は素晴らしいし、ウサギも可愛いので、機会があればまた訪れたいと思う。
行きの便と同様にデッキに陣取って外の風景を眺めていたら、海沿いを走る呉線の列車が見えた。揺れる船の上からで狙いづらかったのもあるが、ピンぼけである。。。
ほどなく港に戻ると、さっき望遠で撮った列車が忠海駅を折り返して出発していくところだった。
忠海は小さな港町だが、アヲハタジャムの工場がある町として知られている。最近ジャムデッキという工場見学とジャムづくり体験ができる施設も出来たそうで、、、とは言っても、事前予約制とのこと。当然そういう手配はしていないので体験はまぁ、無理としても直売所くらいは入れるだろう、ということで、見に行ってみることに。
フェリー乗り場から海沿いの道を歩くこと3分くらいで到着。
まぁ、やっていませんわな。ということで、外観の見学のみ。。。
駐車場に戻ると、背後の線路をまっ黄色になった105系が走り抜けていった。
なんか、まっ黄色だと昔の総武線(関西だと福知山線?)みたいだな。
この後は寺町の散策をするべく尾道へと移動。