瀬戸内周遊初日の出【20】(2014/01/02)
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千光寺道を麓まで降り、線路と国道を渡るとすぐに市街地の真ん中を貫く中央商店街がある。
ここもまた昭和レトロな建物が多く、見どころの多い商店街だ。
松の内なので開いている店もほとんどなく、人の姿もまばらだが、平時は結構活気がありそうな商店街である。
そんななか、商店街に入ってすぐ尾道ええもんやという土産物屋が開いているのを見つけた。
軒先の目立つところにレモンケーキというお菓子が並べられている。
尾道、というか生口島のあたりはレモンの栽培が盛んなことで知られていて、そのレモンを使ったレモンケーキは昔から地元っ子たちの気軽なおやつとして食べられていたそうだ。
昔は全国的によく知られたお菓子だったらしいのだが、最近では地元以外ではあまり食べられなくなってしまったらしい。ウチらもまだ食べたことがないので、興味本位で買ってみることにした。
それから更にブラブラと進んでいくと、今度は松栄堂という老舗っぽいお菓子屋さんがあり、ここも立ち寄ってみた。
この店では、因島のはっさくを使った「はっさく大福」なるものを見つけ、柑橘類好きなカミさんまっしぐら。
その先に「大和湯」と書かれた、いかにもレトロな雰囲気の銭湯があった。
大正モダンというか、昭和レトロというか、凝った意匠が施されているが、一般的な銭湯のイメージからすると妙に平面的である。
帰宅後調べたら、ここは当地で100年以上続いた銭湯だったが、20年ほど前に廃業して現在は土産物屋兼喫茶店として利用されているそうだ。
営業していた頃にに入浴したという人の記録もあるが、当時からなかなか趣のある銭湯だったらしい。
今回歩いた全ルートのGPSログ
ところでバイザウェイ(以前職場に、「ところで。。。」と話を振ると「ところで?バイザウェイ・・・なんでしょう?」と必ず返す先輩がいたので借用w)、昨日広島入りをしたときに、「広島風のお好み焼きをどこかで食べたい!」という話をしていたことを覚えておられるだろうか。ここまで読み進んでいただいた方には周知のとおり、広島市街はおろか、尾道まで至った今もってありつけてない。
尾道も「お好み焼きの街」を自称するくらい、多くの店が存在しているらしい(尾道のお好み焼きは「尾道焼き」と呼ぶそうだ)。
尾道焼きは広島風ともまた違うらしい。広島風を食べ損ねただけに、ぜひここで食べておきたいと思うのだが、例によってやっている店があるかが最大の難関である。。。などと考えながら歩いていたら、暖簾を発見。これも功徳のおかげ。
石畳という名前の店である。この後、お風呂に入ってどこかしらの道の駅を探さなければならないことを考えると、店内でゆっくり食べている時間がもったいない。
店の人に確認すると、持ち帰りOKとのことなので、持ち帰りで注文する。
メニューを選ぶのにカミさんは時間がかかる人なので、メニューはお任せして、自分は先に車を取りに行くことにした。
駐車場から車を出して店へと戻ると、もうすぐ出来上がるタイミングで丁度良かった。
カミさんが店で待っている間に、この辺の温泉情報を主人に聞いてくれていた。主人曰く、
「この辺だと栗原温泉、っていうのがあるよ。イオンの近くなんだけど、ちょっと場所が分かりにくいのが難点だけど、地元の人はみんな行ってるから。」
とのこと。詳しく場所を教えてもらっていると、丁度お好み焼きが出来上がった。
じゃあその温泉に行ってみよう、ということで、イオンを目指す。その間、カミさんに温泉が営業中かどうか、確認の電話をかけてもらったが、何度かけても出ない。
そうこうしているうちにイオンに到着。結局ずっと電話は応答せず、どうやらお休みらしい。仕方ない、別の所を探そう。。。
ということで、冷めないうちにここで尾道焼きをいただくことに。
店で食べてから移動すればよかった。。。
何のお好み焼きなの?とカミさんに聞くと、砂肝とチーズの入ったやつにしたよ、という。何もそんな変わり種を選ばなくても普通に豚玉とかでよかったのに。。。と思ったが、いざ食べてみると砂肝の歯ごたえもチーズのまろやかさも意外や意外、お好み焼きの具として実によくマッチしている。
二人でハフハフ言いながらあっという間に平らげてしまった。
後で尾道焼きと広島焼きの違いを調べたら、尾道焼きはイカ天をベースに砂ズリ(=砂肝)や海鮮を入れたものと定義されているそうだ。イカ天は入っていなかったが砂肝はしっかりチョイスしている。店員におすすめを聞いたの?とカミさんに聞いてみると、「普通のも有ったけど、変わった具だったので食べたかった」という理由で選んだそうだ。自分の話を聞いて本人も驚いていた。
しかし、食に対する嗅覚というか感性の鋭さというか、相変わらず冴えわたってますなぁ。。。w
ちなみにこの石畳という店、ネットではあまり情報がでなかったので、いわゆる名店として知られた店ではないようなのだが、ウチらが入店したあと、主人が間もなく暖簾を降ろしたのにも関わらず、出来上がるまでの10分くらいの間にも数組の客が訪ねて来て、注文の可否を尋ねていた。主人は都度申し訳なさそうに断っていた。
そんな具合なので、何気に地元の人御用達の名店だったのかも。
食後に温泉の調査。
明日は朝から鞆の浦の辺りを散策したいので、そっち方面にあってくれるとありがたい、と思っていたら、探せばちゃんと便利なところにあるもので。
見つけたのは、隣町の福山市にある新勝寺温泉「昭和の湯」というところで、今晩の寝床となる道の駅への道沿いにあり、ベスト立地である。
ということで、温泉に向けて移動。