新島・式根島・神津島上陸【4】(2014/05/03)
2014/05/03
あれから2か月。ここに再び立つ日がこんなに早く訪れるとは。。。
まずは窓口でチケットの発券手続きを済ませることに。
今回の秘密兵器はこれ。
株主優待券。
チケットショップやネットなどで1枚1000円前後で売られており、オークションで10枚つづりのものを1冊落札した。
これは正規運賃が35%引き(7~8月は25%引き)となる、伊豆諸島の島旅の必須アイテムだそうで、前回の伊豆大島の時は手配が間に合わなかったが、今回は入手に成功した。
インターネットで予約した場合も15~20%の割引が適用されるが、決済がクレジットで行われるため株主優待の割引は適用できないという話があったのだが、東海汽船に電話で確認すると、インターネット割引の金額と株主優待の割引の金額の差額を窓口で返金してくれるそうだ。
ということで、2等客室の正規運賃 の15%引きの5470円と、35%引きの4180円の差額1290円(x2名分)が窓口で返金された。
今回の船は前回大島に行った時の航路と同じだが、ゴールデンウィークダイヤになっていて出港時刻が1時間繰り下がって23時になっていた。それなのに大島の到着時刻は通常通り5時で、普段かなり余裕を持たせた航海になっていることが分かる。
ゴールデンウィークで窓口が混雑するかもしれないと思い21時半に到着したのだが、広場にはすでに数百人がタムロしている。
これ全員乗るのかよ。。。と一瞬たじろいだが、よく見ると22時半の八丈島行き航路の乗客が一緒だからだった。指定席なので慌てる必要はないはずなのだが、その人だかり見たらなんとなく不安になって来たので、少し早目に列に並んでおくことにした。
最後尾のプラカードを掲げている係員がいる列の方に行くと、その係員は「乗船券のみのお客様の最後尾はこちらになります」とアナウンスしている。あれ?と思って係員に聞いてみると、指定席券がある人は並ぶ場所が違うとのこと。指示された場所に向かうと、こちらはまだ200人くらいの列で、やはり慌てる必要はなかったようだ。。。
それから暫くして乗船開始。乗船時には持ち込める手荷物のサイズが決まっているらしく、ハンドキャリーに括りつけられたキャンプ道具一式の荷物が持込みできるか心配だった。
万一引き止められたら手荷物で預けようと思いながら乗船口に並んだのだが、特に何も言われることなく乗船できた。しかもご丁寧にロビーの一画が荷物スペースとして開放されていて、そこに一式デポジットすることができた。
今回の席は854、855。
今回は、船の左舷に沿うように直角に配置されたレイアウトの場所で、端ではなかったが体の上下方向に他の乗客がいないので結構快適そうだ。
指定券を持った人たちの搭乗が終わったら、乗船券のみの乗客の搭乗が開始され、彼らが全員乗りこんだらすぐに出港した。
いつもならすぐにデッキに出て夜景なりを楽しむところだが、2か月前に見たばかりだし、あちこち混雑していそうだったので、今回は客室で大人しくしていることに。テンションの高い連中が連中が戻ってくる前に寝てしまうのが吉だろう。
軽くうとうとしていると、能天気な笑い声で起こされた。とっくに消灯しているというのに、でかい声でしゃべる頭が残念なバカがいるようだ。20分ほど悶々としたがやがて寝静まったようで、ようやく安眠することができた。
5月3日。
船室の床はカーペット敷きとはいえ固く、ずっと寝ているとだんだん体が痛くなってきてしまい、何度か目が覚めた。
5時に大島へ着岸したというアナウンス。
カミさんもアナウンスで目が覚めたようなので、デッキに出てみることに。
周囲はロビーと言わず、踊り場と言わず、デッキと言わず至る所におびただしい数の毛布と寝袋。
それでも大島ではかなりの人数が下船したので、ぽつぽつともぬけの殻になった毛布なども散乱している。
デッキで寝ている人は、もともとキャンプをする予定なのか寝袋を持参していて、それに包まっている人が多かった。まぁ、5月とはいえ海風に吹かれながら寝るにはさすがに毛布だけでは寒いだろう。
別のフロアのデッキに出たらテントを張ってる人もいた。よくやるなぁ、とも思ったが、吹きさらしに寝袋よりは快適かもしれない。
荷物や乗客の積み下ろしが完了すると出港。
おなかが空いたので、ここで朝食。
船は大島の西岸に沿って進み、途中朝もやに隠れた神秘的な三原山の姿を見ることができた。
暫く三原山の姿を眺めていたが、5月とはいえ早朝はまだまだ寒く、元町の集落を過ぎたあたりでギブアップしてしまった。船室に戻って横になっていると、暫くして今度は6時半過ぎに利島入港のアナウンス。
カミさんに声をかけたが反応が薄かったので、今度は一人でデッキに出てみた。
利島は人口230人の小さな島で、港の正面にそびえ立つ富士山のようなきれいな成層火山の宮塚山がシンボルになっている。
今回は上陸は叶わなかったが、いつか下船してみたいものだ。
利島では乗船下船とも少なく、程なく次の目的地新島に向けて出港。
港から見るときれいな成層火山だが、西側から見ると南斜面が大きく崩れて断崖になっている。
遠くにようやく新島の姿が見えるようになってきたところで船室に戻り、少しだらだらしてから荷造りを開始、ほどなく入港のアナウンスが流れたので下船口へ向かうと。。。
人大杉。。。
下船を待つ人たちの姿を観察すると、サーフボードを抱えた若者、テント道具をリュックに巻きつけた大学生や家族連れ、大きなクーラーボックスを抱えた大物狙いの太公望がそれぞれ三割くらいずついる感じだ。
やがて船が新島(前浜)港に接岸し、タラップがかけられた。