ナカダサイクルから少し歩くと、島で一つ目の信号となるT字路があり、その正面にある店が梅仁レンタカーだ。
正面の方はシャッターが下りていて、看板も特に出ていなかったので最初は気が付かずに通り過ぎそうになってしまったが、左の路地に外人の集団が自転車を囲んでなにやらワイワイ騒いでいるのが見えたので、そちらの方へ進んでみたらシャッターが開けられた入口を見つけることができた。
主人に声をかけると、ああ、さっきの電話の人ね。と応対してくれて、手続きや代金の支払いを済ませると、車はどれにする?と聞かれた。
その「どれ」は片方がダイハツミラ(上の写真のシャッターの前に停まっている奴)、もう一つがスバルプレオで、ミラの方はそこそこ程度がよさそうな感じだが、プレオの方はかなり年季が入ってる。
しかし、そのオンボロっぷりが鄙びた島に来た感を演出するまたとないアイテムになると確信して、あえてそっちを借りることにした。
主人はそっちでいいの?と目を白黒させていたが、もし軽バンとか軽トラとかがあったらそれでもいいと思っていたほどだったので、これでいいんですw
確かに1万円も出してこんな車に乗る観光客はさぞ酔狂に見えただろうと思う。。。
明日8時の村営船で式根に渡るのでその前に返したい旨を伝えると、店も近所のガソリンスタンドも7時半ごろからやっているから大丈夫とのこと。
早速走り出してみたら、すぐさま車のあちこちでガタピシと音を立て始め車内はにぎやかだ。
その辺はこちらのレポートもどうぞ。
しかし、拍子抜けするほどあっさりと手配ができてしまった。案外こんなものなんだろうか?
港を出てからこれまであちこちでチャリダーを見かけた。一方バイクなどで走り回る人はあまり見かけなかった。
要するに殆どがキャンプかサーフィンが目的なので、遠くへ行くつもりがないから移動は自転車で十分、ということなのだろう。
そう考えると、レンタカーを希望する人は思ったより少ないのかもしれない。
梅仁レンタカーからキャンプ場までは5分ほどで到着。
園内の事務所で手続きを済ませ、設営地の確保。
円形に広がる敷地には200張のテントが設置可能との触れ込みだが、木陰になるような場所はすでに先客によってすべて埋まっており、日差しが降り注ぐ中央部の芝生広場しか空いていなかった。
その芝生の広場は全体的にすり鉢のような形になっていて、手前側の半分は段々に整地されているが、奥の方は斜面がそのままなので必然的に設営可能場所は手前側に限られてしまう。
しかも炊事場に近い方はほぼ埋まっていて、炊事場から離れた斜面の上の方しか残っていなかった。
まぁ、どうせ昼間の暑くなる時間帯はテントにいないので、直射日光はあまり問題ない。不人気な場所だけにテントの数もまばらで広々しているのも悪くない。
ということで、とりあえず場所は決まった。
設営については出発前に自宅で予行演習を済ませているので、これといった困難もなく15分ほどで設置完了。
骨組みとなるポールを3本通して、フライを組み立てた後、インナーをフライのフックに引っかけるだけなので、自分のようなアウトドア初心者でも簡単に設置できた。
ちなみにこの場所が空いていたのは、炊事場が遠いというのもさることながら、近くにかまどが設置されていないというのも大きいようだ。やっぱりキャンプと言えばバーベキューということで、かまどのある場所から売れて行ったのだろう。
我々は今回のキャンプでバーベキューを必須としていないのでかまどはなくても特に問題ない。確かに炊事場からは遠いのだが、すぐ近くにこじんまりとした流し台があって、こちらは割と空いているのでむしろラッキーである。
強いて気になることと言うと、付近に設営している先客たちがラジカセを持ち込んでめいめいレゲエやポップスなんかをBGMに流していることで、今はそれでも別に構わないのだが、夜大人しく寝静まってくれるかどうか。。。といったところだろうか。
ちなみに、整地されている方は日本人のグループが多く、斜面になっている方には外人が集まっていて、なんとなく棲み分けができているようだが、なぜ日本人でも知る人ぞ知るといった感じの島にこんなに外人が集っているのだろうか?
ともすれば浅草の雷門の前よりも密度が高そうだ。。。
さて、無事設営も完了したので、重たい荷物はテントの中に仕舞って島内観光に出かけよう。