2014/05/05
4時ごろ、テントに打ち付ける雨の音で目が覚めた。
あれ?今日は降らないと聞いていたのになぁ。。。テント畳むときに面倒くさいなぁ。。。などと思いながら様子を見ていたら5分くらいで止んだので、もう一眠りすることにした。
次に気が付いたのは5時ごろ。
また雨が降り始めたようで、テントの天井からぱらぱらという音が聞こえてくる。
カミさんも気が付いて目を覚ましたので、少し早いが起床とした。
背後に迫る宮塚山も頂上の辺りに雲をいただいている。神津島に着くころには回復してくれるとよいのだが。。。
テントの中を片付けていたら、カミさんが、もしかして揺れてる?と聞いてきた。
自分は作業に気を取られて気が付いていなかったが、言われて落ち着いてみると確かに揺れている。震度は2か3と言った所。。。
程なく揺れが収まり、片づけも済んだので、朝食をとることにした。
朝食は昨日式根島の池村商店で入手した揚げパンだ。
どちらもうまい、やっぱり手作りはいいねぇ、などと言いあいながら食べた。
食事が済んだらまずはテントを撤収。
全部撤去してしまうと急な雨の時に往生してしまうので、インナーのみを先に畳んでフライは残しておくことにした。インナーはフライの内側に出ているフックにインナーのリングを引っかけるだけなので、設置や撤去は簡単だった。
外が濡れていてもインナーを濡らさずに撤収できるのはこのタイプのテントの利点のはずなんだが、インナーを片付けている最中に時々水滴が落ちてきて、結局インナーも濡れてしまった。結露にしては水量が多く、雨が漏れてきているような気がするのだが、フライは水を通すのだろうか?
まぁインナーは染みてきていなかったので実用上問題ないと思うのだが。。。
畳むとき困らないように、雨が止んでいる隙に一旦テントの水気を吸い取っておいたのだが、フライを畳もうとしたらまた雨が降り出してしまいあまり意味がなかった。。。傘がないので我々も急いでカッパを着込んだが、カッパを着ると蒸れて暑い。。。
それはさておき、撤収している最中に通りかかった若者が、
「さっき、そっちは大丈夫?ってメールが来てさ。何が?って返したら地震凄かったらしくてさ。」
と話しているのが聞こえた。
なんだか気になったので携帯でチェックしてみると、なんと東京で震度5弱と出ているではないか。しかも震源は大島の近くという。
大島近海が震源なら、都内より新島の方が震源に近いと思うのだが、その割に揺れはそれほどでもなかったなぁ、と少し疑問に思った。
地震が起きてすぐに情報をチェックしなかった迂闊さに我ながら愕然としてしまった。いつもだと地震情報はメールで自動的配信されてくるのだが、旅行中は電池を少しでも温存しようと夜の間は機内モードに設定していたので情報が入らず、ただの小さな地震だと思い込んでいたのだ。
揺れが小さくても津波が襲来するケースもあるわけで、まして海岸から大して離れていないキャンプ場だ、津波が発生したらひとたまりもないだろう。。。今後は気を付けないと。
全ての撤収が完了し、時間を確認すると7時すぎ。そろそろタクシーを手配しておこう。
カミさんに電話して貰うと、昨日の陽気なおじさんの声で、すぐ行きます!と言っているのが漏れ聞こえた。
荷物をまとめて駐車場の方へと歩いていくと、タイミングよくタクシーが入ってきて、すぐ出発。
「いやー、出港の時間帯って送迎が多いんでね、今も一件お客様を送って事務所に戻ったところだったので、ちょうどよかったですよ。」
おじさんに地震のことを話したら、
「あー、有ったみたいですね。私はもう行動してましたんで揺れには気づかなかったですよ。」
とのこと。
港までは10分かからずに着いてしまった。ここを自転車で走る予定だったことを考えると雨に濡れることもなく超楽ちん。
港でチケットを発券してもらった。
待合所にはひと気がなくガランとしていた。流石にこれから神津島へ向かう人は少ないのか?
キャンプ場で着込んだカッパを片付けていたら船が入港してきたのでそそくさとリュックに仕舞い込んで船に乗船。