新島・式根島・神津島上陸【32】(2014/05/05)

雨の中、カミさんのサンダルを求めて集落内の松村商店を目指す。集落の道は軽自動車でもすれ違いが不自由なほど狭く、恐る恐る入っていくと松村商店は見つかったが、車を停めて置けそうな場所がない。
途中のスーパーに駐車場があったので、そこから歩こうと思ったのだが、道が一方通行で戻ることができず、のろくさと進んでいったら神津沢の方に抜けてしまった。

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一旦前浜の方まで降りて集落を大回りで一周するハメになったが、どうにかくスーパーの駐車場に停めることができた。
島の散策がスクーターの方が便利だという意味がよく分かった。。。

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で、松村商店にやって来た。店内を一回りしたが靴が見当たらず、主人に聞いてみたら道向かいの倉庫のようなところに案内された。

そこでサンダルを物色しながら、「天上山登ったら靴が濡れちゃって。。。こんな天気で残念でしたよ。」と話すと、主人は「明日は晴れますよ。」と妙に自信満々な口調で言う。

「でも、明日は雨だと聞いてますよ」と返すと、「そうですか。じゃ雨かもしれないね。」となんかあしらわれてしまった。。。
島に住んでいる人なので、天気予報よりも案外信用できるかもしれない。だとしたら、やっぱり明日登った方が良かったのだろうか?

あれこれ履き比べた挙句、ようやく気に入ったつっかけが見つかったようだ。
ほらそこ、便所サンダルとか言うな!w

それから集落の道をもう少し散歩してみようとまっすぐ歩いて行ったら、登るときに見かけたパン屋があった。店の名前は藤屋ベーカリーだそうだ。店番は朝いたおじいさんから、孫ぐらいの年齢の女性に替わっていた。

店内には食パンとイギリスパンが売られていて、どちらも一斤単位で売られていたのでどちらがおすすめか質問すると、その店員は妙に自信なさげに小声で何かを言った。

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聞き返すと更に小声になってしまい、なんか意地悪しているような感じになってしまったので、自主的にイギリスパンを選んでみた。。。

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傍らの棚にパンの耳が置かれていて、無料で持ち帰れるらしい。もちろんこれもゲット。

自分の靴は思ったほど濡れなかったのでそのまま履いていようと思っていたのだが、カミさんがサンダルに履き替えて快適そうにしているのを見てたら欲しくなってしまった。
自分的には履ければ何でもよかったので、カミさんにスーパーで晩御飯の買い物をして貰っている間に、キャンドゥのサンダルを買いに行くことに。

無事ゲットし、店の軒先ですぐに履き替えた。

・・・いやぁ、サンダルって本当にいいものですね!
足超楽☆

このサンダル、所詮100円クオリティのつもりだったので、最悪島を出る時には処分するつもりだったのだが、どっこい思いのほか頑丈で、今も自宅のベランダ用として第一線で活躍中だ。

晩御飯の前にお風呂を済ませて冷えた体を温めようという話になった。一旦テントに戻って風呂道具をひっぱりだし、神津島保養センターへ。
神津島保養センターはキャンプ場から歩いて5分くらいの距離だ。車で行ったけどw

道すがら、キャンプ場のすぐ裏に建つリゾートホテルの廃墟のピロティ部分に沢山のテントが密集しているのが見えた。
雨をよけて移動したようだ。地面はコンクリートで固いかもしれないが、寝心地はだいぶ良い気がする。
むしろ建物の中に入り込んでる強者もいるかもしれない。絨毯敷きになっていればピロティで寝るよりも更に快適かもしれない。埃だのダニだのが凄そうで自分には長居は無理だが。。。

まぁ、それ以前に館内に入り込んでいるところを見つかったら、離島とはいえタイーホの可能性もあるので積極的に試そうとは思わないが。

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それはさておき。。。
前述の通り、まっちゃーれセンターで入手した割引券を提示して300円で入ることができた。

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露天風呂は道を挟んだ向かいにあり、水着着用とのことだ。
前述の通り故障中なので誰もいないが、海に面した岩場に設えられた湯船は開放感たっぷりだと思う。

もっとも、内風呂も泡ぶろ、ぬる湯、サウナなどがあり、これだけでも充分楽しめた。
お湯は塩化泉らしく、傷があると微妙にしみるが、しっかり温まることができてなかなかいい湯だった。

で、キャンプ場に戻ってきた。
キャンプ場に戻ってきたらさっきまで降り続いていた雨がようやく上がった。
寝るときに雨音を子守唄にしなくて済みそうだ。

さて、沢尻湾キャンプ場の夜のはじまりだ。新島のキャンプ場と違い、テンションの高い外人や、バーベキューを囲んで音楽を流しながら歓談しているようなグループはおらず、静かなものだ。

サークルの学生のグループがいるようだが、真面目な子達なのかはたまたGWも4日目でいい加減疲れたのか、無駄にはしゃぐこともなくとても居心地がよい。

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ということでいよいよ待ちに待った夕食の時間だ。
調理中にまた雨が降り出したら厄介なので、調理場を借りることにした・・・と言っても作るのはインスタントラーメンぐらいだが。。。

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さっきスーパーで買った島寿司とトビウオの寿司、味噌ラーメンと、島豆腐を落としたシジミスープという陣容だ。
炭水化物が多めなのは、山登りを無事済ませてきた自分たちに対するご褒美、ということでw。というか明日帰るときに少しでも荷物を軽くしようと思い、持ってきた食材の重いものから順に片付けた結果であるというのが正確なところだ。

神津島の島寿司は、どちらかというと大島の島寿司に近い感じで、わさびも辛子も付けないが漬け汁がピリ辛で食が進むおいしさ。
一方、トビウオの寿司というのは初めてだ。うっかり醤油を貰ってくるのを忘れてしまったのだが、島寿司と交互に食べると、丁度口直しのようになって醤油なしでもおいしく食べることができた。

島豆腐は買った時にそのずっしりとした重みからも想像できたが、歯ごたえがあり豆の風味もしっかりと感じられた。
そしてラーメン。まずい訳がないw
ちょっと食いすぎだーw

食事が済んで、まだ時間があったので、ナイトドライブに繰り出してみることにした。

車をただ寝かせておいたら勿体ないしね・・・とはいってもこの時間ではどこも真っ暗だし、集落ですら殆どの店が閉まっているので行ける場所はあまりなく、とりあえず集落を経由して神津本道を多幸湾まで行ってみることにしたのだが、まーどこまで行っても延々と急坂が続いていてライフもエンジンが唸りっぱなしw

多幸湾のキャンプ場を予約していたら、港からここを延々歩いて向かうことになるわけだが、ハンドキャリーを引きずってこの道を歩くのは無理ゲーっぽい。。。
峠を越えて下りに入り、暫く行くとキャンプ場への分岐があったが、周囲に人の気配はなく、音楽が聞こえてくることもなく、こちらのキャンパーたちも案外大人しくやっているのかもしれない。

明かりひとつない峠越えナイトドライブはこれといった見どころもなく思いのほか退屈で、とりあえず多幸湾にある三浦港まで行った所で眠くなってしまった。
というかカミさんはすでに助手席で意識朦朧としている。。。w
ということで長居は無用、そのまま引き返すことに。来た道をそのまま戻り40分ほどのドライブは終了。

昨日までは朝早い行動開始だったので、晩御飯が済んだら明日の準備をしなければならず少し慌ただしかったのだが、明日は15時前の船の時間まで観光するだけなので、朝起きてからゆっくり準備すればいいだろう。

テントの中でダラダラ過ごして、このまま天気でいてくれること祈って22時就寝。

Posted by gen_charly