八丈島上陸【26】(2014/09/23)

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港に戻ると、程なく橘丸が入港してきたので、我々も乗船場に移動。島にやって来た乗客が降りた後、最初に荷物の積み込みがあり、その後乗船開始。

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荷物を積み込んでいる最中、船の乗組員がデッキの手すりをペンキで補修しているのが見えた。就航してまだ3か月しか経っていないのに、だ。
潮風の厳しさを感じるとともに、乗組員の弛まぬ努力によって船の快適性が守られているのだなと思った。

八丈島から乗船する人は全部で50人ほど。
やはりほとんどの人は飛行機で帰るのだろう。

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全員が船に乗り込んだらすぐに出港。船室に荷物を置いてデッキに出たらすでに船が岸壁を離れ始めていた。これといった見送りもなく、旅のフィナーレにしては何ともさびしい限りだ。
やっぱ、朝10時出港は早すぎるんだよ。。。

船内も閑散としていて、行きではいつも塞がっていたデッキのテーブルも座り放題だった。
少しずつ離れていく八丈島を目で追いながら、カミさんがカバンから取り出したアーモンドチョコを口に含む。

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少し離れると島の全容が見える。
三原山も八丈富士も今日は雲が取れて綺麗なラインを見せている。今日登れたらさぞ見事な景色を堪能できただろう。
次回来るときは、青ヶ島への足が掛りにする時か、八丈小島への探検ツアーに参加する時だと思うが、時間に余裕があったらぜひもう一度山に登りたいものだ。

出港して30分ほど経つと波が荒くなってきた。流石、黒潮洗う八丈沖、歩くのにも何かにつかまらないとふらつくほどだ。強い風も吹き始め、波を蹴るたびにしぶきが風に乗って流されてくる。少し寒かったので長袖を着込んで備えることに。

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島影が徐々に遠ざかると、御蔵島まで暫くやることがない。揺れと寒さでだんだん気分が悪くなってくる。。。
しまった。やっぱり船でチョコレートは間違いだった。

テーブル席は吹き抜ける風でじっとしているとどんどん体が冷やされてゆく。ワンフロア上のデッキのほうが日当たりがよく快適そうなのだが、椅子などが設置されていない。
まぁ、それでもここよりは居心地がよいだろうと考えて移動することにした。カミさんとお義母さんは船室で横になっているというので、一時間ぐらいしたらまたデッキにおいで、と伝えていったん解散となった。

上の段のデッキに上がると日差しが降り注ぎ、寒さで縮こまった体が緩んでゆく。見晴らしも悪くないので、幾分酔いも和らいでくる・・・が、いかんせん落ち着けるところがない。地べたに直に寝転がる訳にもいかないしどうしようかと思いつつ、あちこち落ち着けそうな場所を探してウロウロしてみた。

結局、斜めになった柱にもたれ掛かってみたら、案外落ち着けたので、ここで日向ぼっことしゃれこむことにした。まぁ、本気で寝ると膝カックンしてしまうのであくまでまどろむ程度だったが不快な胃袋の動きが収まって気分的にはだいぶ楽になった。

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小一時間そんな風に過ごしていたら、カミさんたちがデッキに上がってきて起こされた。
いつの間にか写真を撮られていたらしい。。。

進行方向に目をやると御蔵島が大分大きく見えるようになってきた。

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自分にとっては二度目の御蔵島接岸だ。しかし、何度見てもすごい所に集落があるなぁ。
御蔵島は他の交通手段が限られているせいか、思ったよりもたくさんの乗客が乗船してきた。
行きの時同様、荷物の取り扱いは少なく、乗客が乗船したらすぐに出港となった。

Posted by gen_charly