東京水辺ライン - 2(2009/05/30)
竹芝桟橋を過ぎると、隅田川が終わって、東京港になります。
既に視界の先にはレインボーブリッジが見えています。
視線を右に移すと、なにやら広大な敷地が見えます。
周辺はそこそこビルや商業施設が立ち並んでいるのに、ここだけ15年くらい前から取り残されたような雰囲気ですが、ここは築地市場の移転予定地となっている場所です。
ところが、この埋立地の残土に有害物質が含まれていることが問題になり、移転が難航しているそうです。
にぎわう市場になるのか、ただの空き地になってしまうのか、先行きが気になるところです。
そして、レインボーブリッジをゆっくりとくぐると、その裏に第六台場が見えてきました。
今でこそお台場といえば、フジテレビや大江戸温泉物語がある人工島の名前として有名になっていますが、そもそもは上に写っている写真を始め、東京湾に6箇所か設置された砲台跡のことを指します。
一部のお台場は他の人工島の一部になってしまったりしていますが、この第六台場については、他の島に接続することなく、独立して浮かんでいます。
千葉の君津沖に明治時代~大正時代にかけて造られた、第一海堡、第二海堡と共に原則入場禁止になっています。
入るなと言われると入って見たくなるのが男の子の性w
いずれ行くチャンスがあればぜひ上陸してみたいものです。。。
そして船は第六台場を左に見ながら回り込んで、お台場海浜公園の乗船場に向かいます。ここでそこそこの乗客を降ろして、室内はいくらか空いてきました。
お台場を出発すると、今は完成ましたが、ガンダムの実物大模型が足の部分まで組みあがっていました。
(写真を撮り忘れたのが悔やまれます。。。)
目の前をさっき、竹芝桟橋に停泊していたトッピーが、盛大な水しぶきを上げながら通過していきました。
トッピーはいわゆるジェットフォイルと呼ばれる船で、水面から浮き上がって進んでいきます。
ガイドさんいわく、こうやって浮かんで走行していく様子はなかなか見ることが出来ないのだそうです。
船の科学館、大江戸温泉物語を左手に見ながら南下し、そのまま中央防波堤との間の水路に入って、大江戸温泉の埋立地を回り込むように北上します。
パレットタウンが正面に見え、突き当たったところで、道なり(?)に右折。
今度は正面に異様な容姿で聳え立つ、東京ビッグサイトが見えてきます。
ずっと寒さを我慢してデッキに立っていましたが、海にでて風もますます強くなり、この辺で限界に達して、自販機の温かいお茶を購入。
最初は首筋に当てたり、ポケットに入れたりしてカイロ代わりに。。。w
もう少し厚着してくればよかった。。。Orz
そのまま直進して突き当たると、そこが国際展示場の乗船場。
ここは殆ど乗り降りがなくすぐに出発。
そして再度水路を南下して中央防波堤にぶつかると、今度は東に進路を変えます。
割と見慣れた建物が続いたのと、なにせ寒かったのとで、お台場周辺はあまりちゃんと見ていなかったようで、あまり記憶がないのが残念なところです。。。
中央防波堤は今も東京で排出されたごみを着々と積み上げていて、その高さは30メートルを超えたそうです。
もう20年以上前に小学校の社会科見学で、中央防波堤に来たことがありましたが、その時もここにごみを埋め立てていました。
当時の記憶があまり残っていませんが、当時と比べるとだいぶうず高く積みあがってきているのではないかと思います。
遠くから離れてみていると、目立った建造物がないので、それほど大きくは見えないのですが、島の中を動き回るダンプカーの大きさと比較するとかなり大きな島であることが分かります。
いま、この島と若洲を結ぶ東京港臨港大橋が建設中で、今のところ橋脚が数本、地上から生えているだけですが、来年には開通するそうです。
天気の良いときに見たらもっと周りがごちゃごちゃするのかもしれませんが、今日は天気が悪くて、橋の向こうが曇り空なので、地の果てを通る橋のように見えてなんだか神秘的です。
この橋が開通すると、品川区方面から江東区方面へ湾岸を通らずに通り抜けることが出来るので、京葉方面への渋滞緩和が期待できそうです。
#でも、アクアラインの料金も値下げになったので、もしかしたらそれほど効果なかったりしてw
ちなみに船内のガイドによると、この橋は2016年のオリンピックが東京で開催された時の目玉にするらしいのですが、大阪の二の舞にならなければ良いのですが。。。
若洲の辺りで見つけた謎のコンクリートブロック。
ブロックの壁面には「利島港」と書かれています。
辺りには他にも伊豆七島の名前が書かれたコンクリートブロックがいくつか点在していましたが、若干傾いているようなので、どうやら海中に浮かんでいる様子。
何に使うものなのでしょう?
中央防波堤を抜けると、左に向きを変え、新木場と若洲の間を通る砂町南運河を通って、荒川河口へ。
遠くには霞んでいますがディズニーリゾートのホテル群を眺めることが出来ます。
国道357号線、首都高湾岸線、JR京葉線が並走する荒川河口橋の巨大な雄姿を左に眺めつつ、葛西臨海公園へ。
ここでは暫く停車するそうです。
ハッチが開くと一挙に20人くらいの乗船。
30分近く停まるということですが、下船することが出来ないので、若干持て余し気味に。
すると何かの売り子が乗船してきたので、見に行ってみると、よりによって売り物はアイスクリーム。。。
こんだけ寒い天気なんだから、温かいものとかお菓子とか違う商品を売ってくれれば良いのに。。。
#寒いんだったら客室に入れよ、という話ですが。。。w
二人してぼんやりとしていたら、やっと30分経ったらしく、船は再び出港です。
今度はさっき左手に見た荒川河口橋をくぐって荒川をさかのぼっていきます。
淡々と荒川を遡っていく水上バス、 客室内ではガイドさんの舌が絶好調で回っています。
15分ほど遡って船の動きが遅くなりました。