四国初日の出【5】(2008/01/01)
— 路面電車の博物館 —
土佐電鉄の車庫は桟橋通り沿いにあり、桟橋車庫と呼ばれています。
車両は結構出払っているのかと思いきや、案外休んでいる車両が多いようです。
事務所に行き、中にいた人に写真を撮らせて欲しい旨を伝えると、割と気軽に了解が貰えたので気を付けて中に入っていきます。
奥の車庫は危ないから近寄らないように、との事なので、それ以外の場所で、撮れそうな車両をあちこち撮りまくりました。
まずは200形。
都電6000形に準じた機器構成になっているそうです。
次が600形
これも都電7000形に順しているそうです。
奥はアンパンマン塗装になっています。
もう一つ600形
南国(なんこく)サービスエリアの広告車両になっています。
サービスエリアの広告が珍しくて思わず撮ってしまったものです。
続いて700形
元山陽電気軌道の700形で、山陽電気軌道時代の塗装に塗りなおしたバージョン。
800形
これも元山陽電気軌道の800形です。
こちらも800形
このイラストもやなせたかし先生です。
高知県では至る所で先生の絵を見ることが出来ます。
2000形です
2000年から増備されている車両で、他社にも同形状の車両が走っていますね。
300形
元西鉄北方線323形で、カラオケ列車に改造されたものの、運用機会は余り無かったらしく、現在では留置扱いになっているそうです。
590形
元名鉄美濃町線モ590形で、名鉄時代の色のまま走っています。一番前方の扉は埋められています。
ちょっと汚れが目立ってきてますね。
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先ほども土佐電鉄は路面電車の博物館として有名と書きましたが、国内の路面電車だけではなく、海外の路面電車も積極的に譲り受けていて、異国の香りと共に高知の街中を走っています。
まずは、元ノルウェー・オスロ市電299号の198形。
1939年製造だそうで、なんと車体はアルミで作られているそうです。
団体列車に使用されているのか、側窓は全て白いカーテンがかかっています。
次に元オーストリア・グラーツ市電204号の320形。
正面から見るとかなり馬面に見えますが、車両中央部分は思いの外幅広になっています。
車両の上にはどこの国から来た車両なのかが表示されています。
元ポルトガル・リスボン市電533号の533形。
サンフランシスコのケーブルカーのようなオープンデッキスタイルの路面電車です。
そのまま入線したのかと思いきや、車体幅を狭めたりや鋼体化など、結構大掛かりな改造を施しているそうです。
工場に入っていたので、望遠で写しています。
車両手前に置かれている機械はベンチプレスマシーンです。車止めの代わり??
こちらは上と同じく元ポルトガル・リスボン市電910号の910形。
パッと見、異国の雰囲気を残しているようにも見えますが、この車両も相当大規模な改造が行われたそうで、元の車両の面影は側窓位しか残っていないのだとか。
元ドイツ・シュツットガルト市電の735形。
この列車も入線に際して大規模な改造が行われたそうです。
連接車の様にも見えますが、連結部分に台車は設置されていないそうです。
ちょっと塗装が傷み始めていますね。
最後にさりげなく止まっていた、貨1形貨車。工事用具の運搬の他、花電車としても使われているそうです。
一通り車両を撮り終えた後、再び事務所でお礼を言って車庫を後にしました。
カミさんを車で待たせているので結構急いで写真を撮って15分ほどで戻りました。
— 晩御飯と風呂 —
写真を撮り終えた後、腹が減ってきたので、晩御飯にしようと思い、折角なので土佐名物のかつおのたたきを食べようとガイドブックで店を探した所、「明神丸」という店がうまそうだったので、訪ねてみると、なんとお休み。。。
(そりゃ元旦だから当然か。)
他の候補にしていた店も軒並みお休みで、やっているのはファーストフードくらいしかありません。
仕方が無いので、途中にあったマクドナルドで寂しく晩御飯。
まぁ、それでも腹は膨れて落ち着いたので、今度は風呂に入ろうと再びガイドブックを繰っていると、高知黒潮ホテル「龍馬の湯」が割と近い所にありそうな感じです。
ただなにせ元旦で、食事の一件も有ったので、念のために電話で問い合わせると、営業中との事で一安心。
訪れてみるとビジネスホテル風の建物の1Fが温泉になっています。
一時間ほど滞在して体を温めてから、本日の寝床へ向かいます。
翌日は基本的に帰りのコースになるので、高知市街に出やすい所で探した所、道の駅南国風良里(なんこくふらり)が有りました。
道に駅に到着し、カミさんが初詣に行きたいと言うので、探してみるとすぐ近所に土佐神社がある事がわかりました。
明日はそこから行動を開始したいと思います。