小笠原上陸 - 15(2008/09/14)
夜明道路に入ってすぐ、雨が止んで、空を見上げると綺麗な虹が出ていました。
しかもよく見ると2本の虹がかかっています。
2本の虹は去年も奄美大島で見ているので2年連続で見れた事になります。
珍しい事なのかどうかよく分かりませんが。。。
気分を良くしてバイクを走らせると、程なくして中央山への登山口があります。
ここから中央山の山頂までは10分で行けるので上ってみようと思います。
登山道はこんな感じでよく整備されているので、登るのにそれほど苦労する所はありません。
間もなくして視界が開けて山頂に到達します。
中央山は、その名の通り島のちょうど中央に位置して、父島で一番高い山、と言う事になっていたのですが、近年付近の山を再度測量しなおしたら、中央山の東にある無名のピークが実は中央山よりわずかに標高が高い事が分かり、残念ながら島の最高峰の座を譲り渡す事になってしまいました。
しかし、その無名のピークにたどり着くための道は整備されていないし、ここでも充分すぎる眺望が得られるのでここで十分でしょう。
ちょっとした展望デッキがあったので、登ってみると、各方向の山々の名称が書かれた看板が設置されていました。
南方向を眺めると、島の向こう側に母島を見通すことが出来ます。
(中央の雲の下の水平線に見える影がそうです。)
そして東方向を見ると、島の最高峰が目と鼻の先にあります。
付近に特に名前の付いている場所がないので、案内看板もシンプルですw
そして北方向を望めば、三日月山と、大村の集落が一望できます。
写真の右にはおが丸が停泊しているのがみえます。
船の大きさと比較すると集落の規模が分かって面白いです。
そして西方向を見ると明日にはぜひとも上陸してみたい、南島が見えます。
山頂には、戦争時に設置されたものと思われる遺構が。
後で調べてみると、電波探信儀(電探)の台座との事です。
雨上がりで妙にフォトジェニックな感じだったので思わず一枚。
廃墟系サイトの写真のような雰囲気です。
一休みしていたら、だいぶ日が傾いてきたので、山を降りて先を急ぐことに。
三日月山のウェザーステーションからの夕日を見たいのであまり時間が有りません。
山を降りて再び夜明道路を進むとJAXAの小笠原追跡所があります。
種子島の宇宙センターから打ち上げられたロケットを追跡するための施設だそうです。
さらにちょっと進むと、夜明山の碑と謎のアンテナ。
脇の道を少し歩くと初寝浦展望台へと続きますが、時間がないので省略。
道路の向かいには、これも有名な「首なし尊徳像」が鎮座しています。
戦後の米軍統治下の時代に米軍の兵士が切り取って本国に持っていたらしい、と台座の碑文に書かれていますが、何のために持って行ったのでしょうかね??
頭だけ持っていくなんて、悪趣味だな。。。
そしてそのちょっと先には国立天文台の電波送信施設が。
ご覧のように父島には各種の地理的条件を生かして、科学技術系の施設が多数設置されています。
あう、日が沈んでしまう。。。
今まさに日が沈もうといている向こうの山の上まで行かなければならないのですが、間に合うかなぁ。。。