奄美皆既日食観測ツアー - 9(2009/07/21)
奄美大島では、日食を観測するのに交通の便がよく、場所的に広い場所が確保できる、島の東海岸を中心に整備を行っているようで、レジャースポットである「奄美パーク」などでもイベントを行ったりしています。
ということは、観光客もどちらかというと東海岸を中心に集まることになりそうです。
やたらゴミゴミした所で観測するのも憚られるものがあるのですが、折角なので、現状の雰囲気を見るために東海岸から回ってみることにしました。
まずは、観光をかねて前回行けなかった笠利崎へ行ってみることに。
笠利崎は島の最北端にある岬で、日食の時は島で一番長時間皆既状態が続く場所となります。
名瀬から空港を通り過ぎ、あやまる岬を通り過ぎ、一時間ちょっとかけて到着です。
岬へ続く道路は受け入れ準備が着々と進んでいるようで、駐車スペースにするのか、片方の車線に白線が引かれていたり、所々簡易トイレの設置がなされたりしていました。
とは言っても、まだそこに止めている車などはなく、一番奥の従来の駐車場に着くと、何脚かのテントが張られ、場所取りをしている人がいましたが、まだ数人がいるのみです。
駐車場から見上げるような小山の上に灯台が設置されていて、そこまで遊歩道(というかかなりきつい階段)が整備されています。
折角なので登ってみると頂上には灯台があるのみで、他に施設はありませんでした。
景色を暫く眺めて、汗が引くのを待ってから再び降りて、車へ戻りました。
さっき、片方の車線が駐車スペースになると書きましたが、すれ違いはどうするのだろうと思ったら、突き当りの近くに「県道」と矢印の書かれた砂利の農道が枝分かれしていました。
どうやら一方通行にして対応するようです。
面白そうなので、そっちを通ってみると、これがまた結構ハードな道で。。。
うちのスパイクで来ていたら確実に立ち往生する羽目になりそうです。
ひょっとしてここも早めにくれば場所が確保できそうな感じでは有るのですが、とりあえず保留。
続いて笠利崎の裏辺りにある、蒲生崎展望台へ。
ここでも何人かの人がテントを張っていましたが、日食を観察するにはちょっと繁みが多くて適さない感じです。
展望台からの眺めはこんな感じです。
笠利湾が一望できます。
特に写真中央右よりの部分は島で一番細い場所で、展望台から見ると、その陸の更に向こうの太平洋まで見渡せます。
そこから道沿いに西海岸を走って、今回の本命観測地にする予定だった崎原海岸へやってきました。
日食の情報を聞いた時に、前回訪れたこの場所は、かなりの穴場になるだろうと予想していたのですが、いざ行ってみると、太陽は山の上の方に出てしまい、海の上、という感じではなくなってしまいます。
とはいってもその時間の太陽はかなり高いところに来るので山側も海側もないといえばないのですが。。。
日食を観測するときに、太陽が完全に隠れるその寸前、空を月の影がものすごい速さで通過していく「本影錐」 と呼ばれる現象が観察できるのですが、そのためには広い空がある方が良いので、そういった意味でも海側に開けた場所での観察がベストとなります。
という訳で、一応ここも保留ということに。。。
一時間半くらいその辺をうろうろして適当そうな場所を探して見たのですが、ちょうどよい場所はなかなか見つかりません。
再度東海岸側に抜けて、奄美空港のすぐ近くのちょっとした旧道のような所が穴場っぽくてよさそうですが、世の中同じことを考える人はきっと沢山います。。。
太陽の位置を確認していたらあることに気づきました。
何も東海岸だけでなく、西海岸でも東に面しているところならそれなりに観測できそうなのです。
ということで、さらにウロウロして、前肥田集落の近くの漁港を見つけました。
ここなら空も広そうだし、何よりまず人出が少なそうです。
という事で、一旦三脚などを設置して、撮影のリハーサルを行い、それなりに問題なさそうだったので、とりあえず、ここを第一候補にしようと思います。
ロケハンも無事終わったので、一旦町へ戻ってお昼ごはんと、お土産の手配をしておこうと思います。
ダイエーが開店していたので、お土産を適当に見繕うと、2500円以上で配送無料となっていたので利用しようと思ったら、到着まで1週間かかるとのこと。
金曜日の出社時に配るお菓子はとりあえず持ち帰ることに。
お土産を買い終わって、行きの船でのキャンセル待ちの話や場所の移動の話をふと思い出し、それならもしや帰りも案外キャンセルが出ているのかな?と思って、様子を見にフェリーターミナルの窓口に行ってみることにしました。
あわよくば帰りはちゃんとした船室で寝泊りできるかもしれないし。
ところが、港の待合所を訪れてみると、人影はなく、窓口はシャッターが降りて誰もいませんでした。
仕方ないので明日再度来ようとターミナルを後にすると、道すがら、途中にマリックスラインの営業所を見つけました。
立ち寄って窓口の人に事情を話すと、どこかに電話をかけて確認してくれたようですが、あいにく、今のところ満席とのこと。
乗船時に係員に再度聞いてみてください。とのことです。
お礼を言って店を出ようとすると、今乗船手続きができるというので、やってもらうことに。
これで、帰りはぎりぎりまで寝ていられるぞ(^-^)v