おじいちゃんのお葬式 - 5(2011/07/10)
陸前高田からは一時間半弱の道のりです。
市街を抜けて、緊張が解けたか同乗者がみんなで船をこぎ始めました。。。
原付も時折襲い掛かる睡魔と闘いながら、頑張って運転し続け、祭畤大橋に到着。
5月
展望台に登り橋の方角を眺めると、前回来た時に見た景色が嘘のようにうっそうとした木々に覆われていました。
5月
あまりにうっそうと生い茂っているので、橋が隠れてよく見えないくらいです。
5月
この写真では、崩落した道路のアスファルトが剥がれたのか剥がしたのか半分剥がれ落ちてしまっているのが見えます。
ここでも一同言葉を失って何度もため息を付いていましたが、まだ1歳の甥っ子にはこの光景の壮絶さが分かるはずもなく、欄干に落ちている石などをいじくって遊んでいました。
その光景を見ていると、目の前に見える悲惨な光景が、少し和んで見えてくるので不思議なものです。。。
少し時間を置いて再び出発。
ここからは戻りのコースです。
途中、前回も訪れた市野々原の地すべり跡に立ち寄りつつ、前回見逃していた矢櫃(やびつ)ダムを見てから市内まで戻ってきました。
そういえば、おばあちゃんの隣の家の崩れた盛り土が少し気になります。
日が暮れるまでまだもう少し有りそうだったので、そこにも寄ってみることにしました。
前回は、
こんな感じでしたが、崩れてしまった結果、
こうなってしまいました。。。
上に建つ家は危険判定されて中の人はすでに避難しているそうです。
しかし、おじいちゃんやおばあちゃんが生きてこの光景を見たらさぞショックを受けたことでしょう。。。
そういう意味ではこんな光景を見ずに天国に行けたのはある意味よかったのかもしれません。
数枚の写真を撮り、おばあちゃんの家を後にしました。
— ふがいない兄 —
従弟の実家に戻ると、ちょうどコンロに炭をくべて火がつき始めたところでした。
準備作業は一番下の従弟に任されていたようで、奥さんと二人で淡々と作業していました。
しばらくして肉が焼け始め、パーティーの始まり。
いや、準備手伝わなくて申し訳ない。。。
子供がコンロの周りをチョロチョロ動き回って危なかったので、何かよい方法がないかと考えていたら、弟がポータブルDVDプレーヤを持ち出してきました。
車の中で見ていた子供向けの番組が始まると、一斉にちびっ子達がテレビの前に集合し、食い入るように見始めました。
それで、さっきまでアレほど賑やかだった庭が、一気に静かになってひと安心です。
その光景はまるで誘蛾灯を見ているようで、すこし可笑しかったです。
それで落ち着いて肉を食べて胃袋がだいぶ落ち着いたところで、弟に、「桃の湯(一関の市内にある温泉)、何時までかな?」 と聞くと、携帯で調べて「9時までやって。もうおわっとるわ。。。」との回答。
さっき陸前高田から祭畤に向かう途中、市内で見かけた温泉の看板があったのですが、名前を度忘れしてしまい、なんと言う名前だったか思い出せません。
従弟に聞いても「分からないな~」ということだったので、やってるか分からないけどまずは行って見るか。という話になって、原付の車で出発。
従弟は家にいるということだったので、再び弟一家と行く事になりました。
ところが。。。
なんとなく場所も分かっていたはずなのに、市内で曲がる道を間違えてしまい、気が付いたら良く分からないところに来てしまいました。
地図が古くて、道が載っておらず、30分ほどさまよってようやく見つけて店の前にたどり着きました。
時計を見ると21時53分をさしていました。
入り口のドアには営業時間は22時までと出ていたので、念のためカミさんが中に確認しに行ってくれましたが、やはり22時で閉店してしまうとのこと。
道に迷わなければ30分くらい浸かる時間があったのに・・・。
ああ、不甲斐ない兄を許しておくれ。。。
ということで、ずこずこと家まで戻ってくると、玄関に風呂道具。。。
なんと、そもそも風呂道具を持っていくことすら忘れていたという体たらく。
バーベキュー大会も終了し、あらかたの片付け作業が完了し終わった後に、風呂に入れずに帰ってきたとあっては、片づけをサボるためにドライブに出かけたのと変わらないではないか。。。
昨日に引き続いて、本日も自己嫌悪しました。。。
しょうがないので、家の風呂をいただいて、数年ぶりの再会を祝ったり祝わなかったりしつつ、思い出話に花を咲かせて就寝となりました。
明日は葬儀です。