大山に登ろう - 5(2012/09/16)
— ついに制覇 —
カミさんに、もうそろそろかな、と4、5回口にした所で、不意に木々が途切れて展望台のような広場に到着しました。
久々の休憩所にたどり着いた喜びで、やっとヘトヘトになった体を投げ出せると、ほっと胸をなでおろしたのですが、 よく見ると真っ直ぐ続く道の先に人だかりが見えます。
アレはもしや、喉から心臓が、じゃなくて、いや心臓も出そうだけどそれじゃなくて、、、喉から手が出るほど渇望していた「頂上」っていうやつか! ?と思った直後、久々に道しるべとなる標識を見つけました。
その標識にはやはり「大山山頂」と書かれています。
それならば先に山頂を極めてしまうべき。
歩き始めてすぐに立派な山小屋の周囲で大勢の人がめいめい休憩を取ったり昼食を取ったりしている広場に出ました。
人がやたらうじゃうじゃ居るので、これは山頂ktkrとも思ったのですが、さっきまで何度も期待を裏切られ続けているので、 ここももしかしたら休憩所の一つに過ぎないのではないか、と妙に疑心暗鬼な気持ちにさせられましたが、すぐに「大山山頂」 と書かれた碑を見つけ、ようやく大山を制覇したことをが確定しました。
もっとも、近付く頂上に少しずつわくわくするような気持ちの準備すら出来ないまま唐突に頂上に出てしまったような格好だったので、 なんだかあっけないような、気持ちがついて行っていない様な妙な感覚になりました。
しかし、今回の登山はカミさんのガセ情報とガイドマップの3時間半で往復できると言う情報に振り回されて、予想外にヘビーでした。。。
それにしても沢山の人だなー。
ちょっとした段々になっている所に鈴なりになって休憩している人たちが、サル山のお猿さんのように見えてしまいました。
ま、自分らもこのあとそのお猿さんの一匹になるわけですが。。。
その人たちの隙間を縫って阿夫利神社奥の院へお参りを済ませました。
— メインイベント —
さて、ようやく大山の頂きを極める事ができたので、今回の登山のメインイベント、お昼ご飯の時間がやってまいりました。
頂上付近は混み合っているので、さっき頂上に登る直前にあった広場に一旦戻ると、 こちらは人も少なく適当なベンチもあって丁度良さそうだったのでここで展開する事にしました。
本坂の方から登ってくると、この広場は通らないせいか、頂上の喧騒がウソのようにまったりとした空気が流れていて、とても居心地の良い場所です。
もっとも、広場の奥には公衆トイレがあるので、多くの人はもしかしたらそれを嫌っているのかもしれませんが、 それでもトイレからは30m弱離れているので、全く気になることはありませんでした。
雨は頂上の少し手前で止んでいたのですが、ベンチはまだ濡れたまま。
人が座るところはビニールを敷かなければなりませんでしたが、雨が上がってくれて調理することが出来たのが不幸中の幸い。
リュックを下ろして調理器具をごそごそと引っ張り出して、セッティングを済ませてバーナーに着火。
いやー、ようやく使うべき所で使う事が出来てなんと言うか感無量です。
そして、今回のお昼ご飯はこんな感じ。
手前にあるのが、件のカップヌードルリフィル。
他に魚肉ソーセージとさんまの煮付けの缶詰。
それからポテトサラダを作るために持ってきたじゃがりこ。
お湯が沸くのを待つ間、カップヌードルをボウルに移し変えておきます。
このボウルは400ccで、カップヌードルが必要とする水の量が330ccなので、サイズ的にはジャストサイズ。
沸いたお湯を、ボウルとじゃがりこ両方に注いで、出来上がるまでの間じゃがりこを捏ねて待ちます。
とここで一つミステイクというか、二つのボウルの一つには蓋が付いていないことを忘れていました。。。
仕方ないので、パッケージの蓋を落し蓋のようにして凌ぐ事に。
これは今後の為に何か対策をする必要があります。
ここは標高が1200mほどの場所なので、気圧も多少低いと思われる事から少し長めに5分ほど蒸らして出来上がり。
当たり前といえば当たり前ですが、味は普段食べているカップヌードルと同じ。
でもそこは達成感のあとの勝利の美酒、ではなく勝どきの宴なので、気分的に2倍も3倍も美味しく感じられるのがうれしい所です。
量は流石に普通サイズなので、原付にとっては少々物足りなく、そこを魚肉ソーセージとかで埋め合わせするわけです。
そうそう、じゃがりこの方はテレビなどでも既に知られている通りなので、多くを語る必要も無いと思いますが、食べた感じはまさしくポテトサラダ。
初めてチャレンジしたのですが、こんなに見事に化けるとは思いませんでした。
全てあっという間に胃袋に収めて、ようやく一心地付いた所で、食後のコーヒーで一服。
こないだ釣りに行ったときに買ったカップコーヒーが余っていたので持ってきたのですが、材料は全て小分けになっていて、 荷物もかさばらず何気に便利です。
食事を済ませて一息入れた頃には、雨もすっかり上がって、空も幾分明るくなってきました。
当初の目的を達成し腹も膨れたので至極満足。
ぼちぼち下山を開始する事にしました。