大山に登ろう　-　９（2012/09/16）

—　温泉を求めて　—

さて、当初の目的を達成して、当然ながら一風呂浴びたくなりました。
カミさんと付き合い始めの頃なので１０年近く前ですが、箱根に遊びに行った時に「天山湯治郷」という温泉に入って良い湯だった記憶があり、もう一度行って見たいという話になったので、箱根まで足を伸ばしてみる事に。

温泉の良さもさることながら、併設された食事処がまた雰囲気が有って、前回訪れたときに食べた麦とろ飯の優しい味が印象に残っていて、いつか再訪したいと思っていた所です。

ところが、いざ到着すると夕方というタイミングが悪かったのか、店の入口へ続く道路には車が列を作っていて、軽く一時間は待たされそうな雰囲気です。。。

そんなに待っていたら日が暮れる、という事で再訪は諦め、急遽予定を変更してもう一足伸ばして熱海の方へ行ってみる事にしました。

その道すがらカミさんに熱海の日帰り温泉を調べてもらったら、熱海よりも伊東の方が良質な温泉が沸いているという情報を入手したので、更に足を伸ばして、伊東温泉を目指す事に。

流石に伊東方面へ向かう車の量は少なく、一時間弱で伊東市内まで来る事が出来ました。
伊東の温泉は、過去にも何度か訪れているのですが、七福神の湯という共同浴場が市街地に点在していて、今回もそのどれかに入ってみようと思いました。

駅前の駐車場に車を突っ込み、目の前のスーパー（グルメシティ）で晩御飯を入手し、それからどのお湯に浸かるか暫く地図とにらめっこ。

七福神の湯の中で駐車場ありの温泉は、「毘沙門天芝の湯」と「和田寿老人の湯」 しかありません（他の温泉は近隣のコインパーキングを利用する）。

前回来た時は紆余曲折の末、和田寿老人の湯に入ったのですが、和田寿老人の湯は駐車場併設と言えども台数が少なく、運悪く満車だとここでも待ちぼうけを食らうことになります。
一方、毘沙門天芝の湯は駐車場は広いのですが、確か閉館時間が早く、時計を見るとそろそろ終了しそうな感じで、どちらも状況によってはセレクトミスになりそうな予感がします。

丁度グルメシティで買い物をした事で、駐車場の２時間無料スタンプを押してもらう事が出来たので、じゃあ歩いて行ける温泉も視野に入れて考えてみようと思ったら、現在地から１００ｍも離れていない場所に「子持湯」 という温泉があると書かれているのを発見。

じゃあ、そこにするか、一瞬決まりかかったのですが、カミさんが更に情報を調べたら、子持湯は非常に小さな共同浴場で、２，３人入れば湯船が一杯になってしまうほどの大きさしかないという事で、矛先が鈍ってしまい、最終的に前回入らなかった毘沙門天芝の湯に行ってみて、閉まっていたら和田寿老人の湯に行く事になりました。

果たして毘沙門天芝の湯に到着すると広めの駐車場はガラガラ。
やっぱり閉店が近いのかなと思いつつ、看板の営業時間を見ると午後１０時までと出ていて、前回の記憶と食い違っています。
次の瞬間、前回閉館が早かったのは、丁度大晦日だったので特別に閉店時間が早まったせいだった事を思い出しました。

それならノンビリ入浴できるな、という事でお風呂セットを持っていざ出陣。
お風呂は共同浴場だけに湯船が一つだけですが、かなり広いので足を伸ばしてのんびりと浸かる事が出来、湯加減も丁度良かったので、カミさんと決めておいた待ち合わせ時間ギリギリまで楽しんでしまいました。

何しろ無事風呂に入ることが出来て一安心。
それから毎度お世話になっている道の駅「伊東マリーナ」へ移動して晩御飯と相成りました。

地物の刺身を囲んでの夕食。
地物だけに割引時間帯に買ったものでも鮮度は抜群。
なかなかに楽しめました。

で、本来ならこの後仮眠をとって自宅へ戻るつもりでいたのですが、いい加減夜も遅くなってしまったし、登山の疲れも出て運転が億劫になってしまったので、どうせ明日も休みだからと、今日はここで一泊して明日の早朝に帰宅する事にしました。

シートを寝台にして転がったらあっという間に眠りに落ちてしまいました。

—　♪あさめしうーまいー　—

翌朝。
昨晩は夜半過ぎから雨が降り出して、時折激しく車に打ち付ける音で何度か目が覚めました。
夜が明けてからもスッキリせず、相変わらず時折ザッと通り雨のような雨が落ちてきます。

時間は６時。
カミさんが昨晩早朝から営業している食堂が有るという情報を仕入れていたので、折角なので朝食を食べてから帰ることにしました。

店は、道の駅に併設されている温泉の中にあって、温泉も朝５時から営業しているとのこと。
ちなみに夜も２２時までやっていたそうで、ここの温泉を先にチェックしていたら、昨晩七福神の湯のどれに入ろうかなどと迷わずに済んだのが残念な所。。。

まぁそれはさておき、食堂の開いている席に腰掛けてメニューを見ると、外に出ていたアジの開き定食以外にもいくつかのメニューがありましたが、結局アジの開き定食を注文。

アジの開きをメインに納豆、海苔、塩辛、温泉たまごが付いて５００円のワンコイン朝食です。
アジは作り置きかも知れませんが、まだちゃんと温かくて、美味しく食べる事が出来ました。

おかずが豊富で最後はご飯が足らなくなってしまうほどです。
朝食をしっかりと食べてお目々もパッチリ。

帰りの渋滞が始まる前に自宅に帰り着きたかったので、すぐに出発。
東京インター付近のみ事故渋滞で若干混雑していましたが、それ以外は流れが滞ることなく無事に自宅まで帰ってきました。

時間はまだ午前中なので、原付は給油を兼ねた洗車と、車いじりのための部品の手配に出かけ、カミさんは今回の旅の道具の片付けと洗濯。
旅行から帰ってきて一日暇があると、よい休息になっていいものですね。

今回のお出かけ、何をおいてもまずは山の情報をちゃんと下調べしなかったのが最大の反省点です。
何とか無事に帰って来れましたが、下手したら遭難したかも知れず、舐めてかかってはいけませんね。

（おわり）