小笠原上陸【22】(2008/09/14)

大村の集落から都道をスクーターに乗って進んでいくと、集落から外れたあたりから上り坂になっていくつかのトンネルをくぐる。そうして10分ほど走らせると視界が開けて眼下に湾が見えてくる。これが境浦だ。
その境浦へと出るトンネルを抜けた直後、どこかからヤギの鳴き声が聞こえた気がした。バイクの騒音の中で聞いた音だったので空耳かなと思いつつ更に走っていくと少し前を先 ...
小笠原上陸【21】(2008/09/14)

で、再び部屋に戻ったらカミさんが困った顔をしていた。どうしたのかと聞くと、母島で荷物をパッキングする時にスーツケースの南京錠の鍵をケースの中に入れたまま錠をロックしてしまった、と言った。閉じ込みか。。。
困ったな。カギを取り出すためにはロックを解除せねばならず、ロックを解除するためにはカギが必要。こういうのを詰みという。。。いやそんな話をしている場合ではない ...
小笠原上陸【20】(2008/09/14)

ちょっと戻って前田商店とJAの間にあるのが母島駐在所だ。ここだけタイル貼りになっていて街中にありそうなマンションっぽい作りになっている。鄙びた建物が多い島の風景の中でひときわ異彩を放っていた。やっぱりこういう所は東京都だな。
島への出入り方法は、ははじま丸しかない訳で犯罪者だって逃げ場がないようなところにわざわざ来るはずがない。だから島での勤務は ...
小笠原上陸【19】(2008/09/14)

宿から港へメインストリートを進んで行くと最初に見えてくるのが前田商店。島で唯一の民間経営によるよろづ屋さんだ。母島の住民はこの店にのど元を押さえられていると言っても過言ではないw
店内には観光客向けのお土産の取り揃えもあった。とはいってもどこにでもあるようなクッキーとか饅頭と言った類のものはない。この島にわざわざやってくる観光客は、そのほぼ全てが自分の意思 ...
小笠原上陸【18】(2008/09/14)

再び北進線に戻り、沖村方面に進んでいくとほどなく砲台跡地入口と書かれた看板がある。太平洋戦争の頃に島に多数作られた軍事施設のひとつだそうだ。他の場所に作られたそれらは既に朽ち果てているか撤去されていることが多いが、ここにはまだそれほど朽ちていない物も残っているらしい。
貴重な物ということで見に行ってみたい気もしたのだが、ここから5分ほど歩かな ...
小笠原上陸【17】(2008/09/14)

こちらは今しがた水遊びを堪能した北港の風景である。ご覧のとおりとても波穏やかな入り江である。
先ほど山越えをした後、谷間をまっすぐに突っ切る道を走ってきたのだが、戦前までここには集落があって北村と呼ばれていた。450人前後が暮らしていたというので今の沖村と同じような規模の集落があったことになる。当時はここから東京までの直行便の設定もあってそこそこ繁栄して ...
小笠原上陸【16】(2008/09/14)

2008/09/14
今日の朝食は宿の主人の計らいで7時に提供して貰えることになっていたので起床は6時。それから準備を済ませて7時に食堂に降りた。
朝食はオーソドックな品揃え。これぞ宿の朝食である。この後また散策でそれなりに体力を使うと思ったのでたらふく食べておいた。
7:40ごろに宿を出発。今日もまたきれいな秋晴れである。いや、秋晴れ ...
小笠原上陸【15】(2008/09/13)

食事を済ませてテレビを眺めていたら、早々に晩酌を楽しんでいたさっきのおじさんが話しかけてきた。
やはりおじさんも公共事業の関係者で小笠原周辺の道路設計に携わっているらしい。20年ほど前に小笠原の専属担当になり、以来この島には30回以上訪島しているそうだ。
小笠原は前述のとおり、おがさわら丸で6日間の旅程を強いられる。おじさんはそれを逆手にとって滞 ...
小笠原上陸【14】(2008/09/13)

無事宿に戻り久しぶりに(と言っても3時間くらいしか経っていないが。。。)人家のぬくもりを感じた。あと少ししたら夕食の時間だがその前にやることがある。
明後日、父島で南島とドルフィンスイムのツアーをお願いしているCome・クルーズに予約の連絡を入れた時に、母島に到着したら一報するよう言われている。だが ...
小笠原上陸【13】(2008/09/13)

途中何カ所かで足を停めつつではあったが、遊歩道を歩くこと40分ほどで小富士と南崎を分ける分岐にやって来た。南崎はここから山を下ること200m、小富士は逆に山を登ること400mとのことだ。
南崎は母島随一のビーチであるらしい。それを知ったカミさんがもし時間があったら少し海に入ってみたいと言うので洋服の下に水着を着用してきた。なので当初は南崎に行った後に時間 ...
小笠原上陸【12】(2008/09/13)

素知らぬ顔をしてバイクをスタートさせた。これより島南部の散策を開始する。
宿の前を通り過ぎようとしたとき、建物の裏に下がっていた主人の姿がちらりと見えた。心配そうな顔でこちらを見ていたような気がしたが、、、気のせいだろう。。。
アクセルをあまり開かずにそろそろとスタートする。自分の思ったとおりの挙動で安心。集落の中は通行する車も歩行者もほとんど見かけ ...
小笠原上陸【11】(2008/09/13)

宿泊客を乗せたワゴン車はほんの2分ほど走った所で停車した。お、もう到着かと思ったらこちらはペンションドルフィンという宿で我々の泊る民宿つきはもう少し先なのでそのまま乗っていてください、と言われた。
ドルフィンとつきは姉妹店らしい。自分ら以外の客は全てドルフィンに宿泊するらしくみんな降りてしまった。閑散とした車内で待っていると女将が戻ってきて再び車を出発させた。が、10秒 ...
小笠原上陸【10】(2008/09/13)

船室に入って酔うのが嫌だったので、例によってデッキ後方にあるベンチを陣取って腰を降ろした。
一息ついてから何があったのかカミさんに聞いてみた。カミさんは無事サングラスの入手を済ませて待合所に戻ってきたのだが、自分がどこを探してもいないので、待合室や乗船場辺りを行ったり来していたらしい。なるほど、行き違いを繰り返していたのか。まぁ、とりあえず間に合ってよかった。
小笠原上陸【9】(2008/09/13)

デッキに出ると船は既に父島列島の付近まで来ていた。
最初に見えてきたのは弟島だ。南に控えている兄島の脇を通過するといよいよ父島に入港である。
辺りに島影が見えない場所をずっと航行してきたおがさわら丸にしてみたら、島影が見えてきてホッとしている所だろう。
弟島の脇を通過すると隣接する兄島の脇を通過する。手前に見える島影は西島という。
島の上空に ...
小笠原上陸【8】(2008/09/13)

2008/09/13
船内の自席で熟睡していたら突然船内アナウンスで起こされた。間もなく夜明けであることを伝えるものだった。時間を見ると5:30。昨晩は早々に床に就いたので寝不足感はないが、夜更かしをした人には迷惑なアナウンスかも。
日の出が見られるなら見に行ってみようとカミさんとデッキに出てみた。外は既に亜熱帯地方の雲が沸いている。今はど ...
小笠原上陸【7】(2008/09/12)

デッキから自席に戻る道すがらで船内を探検してみた。正式な船内ツアーは明日開催されるのでさしづめプレ船内見学ツアーと言った所か。
ロビーの一角には売店がある。ここに弁当や土産物、船内で使うであろう小物類が売られている。ある程度の物はここで揃うが21時くらいには閉店してしまうので、必要なものは早めに手配しておいた方が吉。
細い柱を隔てた奥に見えるカウ ...
小笠原上陸【6】(2008/09/12)

船室でウトウトとまどろんでいたら船内アナウンスで起こされた。間もなく日没を迎えるとのこと。この船はそんな案内までしてくれるんだ。
折角なのでその日没とやらを見てやろうと再びデッキに出てきた。
そしたら西側の空の向こうに間もなく沈まんとする太陽が盛大な夕焼けと共に視界に飛び込んできた。これは美しい。イソップー!(って古いかw)
空はきれいに晴 ...
小笠原上陸【5】(2008/09/12)

荷物をまとめてひと段落したあたりで出港の時間になったので、デッキに出てみることにした。
デッキに出てみたら鈴なりの人だかりだった。やっぱり船が出港する時はこうしてデッキに出て景色を眺めたいものなんだなぁ。我々のような初めて訪島する人などは、これから体験するであろう途方もない離島のあれこれを想像してワクワクしている筈。
後ろ向きな理由 ...
小笠原上陸【4】(2008/09/12)

2008/09/12
万端の準備を整えて8:30に竹芝桟橋に到着。船は9:30から乗船開始で出港は10:00。ちょっと早めの到着としたのは、船の乗船が乗船券の発券順になっているという情報を聞き付けたからである。
船は窓のついている部屋とついていない部屋があって、ついている部屋から順に案内されるらしく、それなら極力窓付きの部屋を確保したいと思ったのだ。 ...
小笠原上陸【3】(2008/09)

そんな訳で我々が計画したプランは以下のとおり。まぁ手配が出来なければ絵に描いた餅だが。
1日目 ・・・ 竹芝出港
2日目 ・・・ 父島入港後そのまま母島へ移動し、母島島内観光
3日目 ・・・ 母島島内観光、その後父島へ移動し、父島島内観光
4日目 ・・・ 1日ツアーで南島上陸
5日目 ・・・ 父島出港
6日目 ・・・ 竹芝入港
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