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下山:

自分らが頂上に滞在したのは1時間半ほどだった。もう一頻り火口の周囲を進んでいけば日本の最高所となる剣が峰山頂に行くこともできるが、頭痛は治まったものの、相変わらず体の力がちゃんと入らない感じがあるのでやっぱりお鉢巡りは見送ることにした。この後五合目に集合しなくてはならず、その集合時間が11時頃なのであまりのんびりしていられないという事情もあるのだが。

ただ、せっかく並々なら ...

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そして頂上へ:

その岩場を通過すると進みが幾らか速くなった。が、既に頭痛は治まって意識もはっきりしている。なのでペースアップにも充分ついていくことができた。まぁ、ペースアップといっても牛歩が多少マシになった程度だが。

呼吸の際、外気が冷たくてそのまま吸い込むと喉の奥が痛かったので、首に巻いていたネックウォーマーを口元に引き上げてマスク代わりにしていた。こうすることで冷たい空気を吸わ ...

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別行動:

2人が食事している間に回復すれば大団円だったのだが、世の中そんなにうまくはいかない。一向に体調が戻らないので、ちょっとこのまま休ませてくれと伝えてそのまま臥せっていたらようやく痛みのはざまに眠気を感じるようになった。

自分の場合、眠れば復活すると書いたが、眠るまでが大変なのだ。眠気を催してもその眠気に身を委ねようとしたら頭痛がひどくなるのだ。その頭痛によって眠気が途切れて ...

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八合目へ:

これまで何度も日の出館は標高が低い所にあると書いたが、それは富士山の標高と比較してという話で、日の出館自体は標高は2800m付近にある。つまり既にそこいらの山よりも高い位置にいるのだ。

五合目に到着してから既に8時間以上経過しているので、高地順応は十分すぎる程できているはずなのだが、登り始めたらすぐに息が上がり始めた。なのでつづら折りの登山道を2つほど折り返すごとに小休 ...

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吉田口七合目 日の出館:

カミさんが過去の富士登山で宿泊した山小屋は、グループ単位でまとまって寝床を用意されていたらしいのだが、ここは男女別になるとのこと。奥行きが7、8メートルほどの部屋の両側に押入のように2段になった板が敷かれている。左側が男性、右側が女性だそうだ。

その板の上には壁際に枕がびっしりと並べられている。1人あたりの割り当てはわずか50cmほど。ちょっとでも身動きし ...

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吉田口五合目へ:

2009/09/05

いよいよ出発である。今回のツアーは東京駅からツアーバスに乗って一気に吉田口五合目まで運んでもらう。そこで暫く高地順応してから登山を開始し、七合目にある山小屋まで登ってそこで1泊。夜のうちに出発して明け方に山頂まで登り、ご来光を見た後速やかに下山、そして再びバスで帰着というプランになっている。

集合時間は6:20東京駅八重洲口である ...

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アイテムクエスト:

というわけで思いがけず決まってしまった富士山再アタック。だが、前回のアタックは前述のとおり小学4年の頃だ。それからろくすっぽ登山なんかしていなかったので登山アイテムは一切持っていない。とにもかくにも最低限の登山用品だけでも揃えなければならず神田小川町のスポーツ用品街に買い出しに出かけることになった。

必要になるものは、

・インナー・アウター

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富士山という山がある。言わずと知れた日本の最高峰である。秀麗な山裾をもつ独立峰は日本人の心を表すアイテムとして古くから親しまれてきた。誰もがそんな富士山に一度は登ってみたいと思ったことがあるのではないだろうか。

「一年生になったら」という曲にも、100人で食べたいな、富士山の上でおにぎりを~、なんて歌詞が出てくる。正直小学1年生が富士山の山頂を目指すのはかなり無謀だと思うが。