奄美皆既日食観測ツアー - 5(2009/07/19)
— レトロ押し —
今日の寝床が確保できたところで、次の目的地、門司港駅へ行ってみようと思います。
門司港駅は企救丘駅からおよそ一時間。
そんなに遠くないだろうと思って一般道を走ったら思いのほか遠くて疲れました。
何はともあれ、門司港駅に到着。
駐車場へ車を入れようとしたら、駅前の駐車場はあいにくの満車で、しかも数台が入場待ちしています。
ここは先日開通した、「門司港レトロ観光線」の駅の目の前の駐車場で、今日は観光線が運転される日なので、家族連れやファンが多数訪れていたせいで混雑しているようです。
ほかの駐車場を探して見つからないと戻ってきた時にもっと並ぶ可能性もあったので、そのままここで待ち続けることに。
20分くらい待ってようやく自分の番が回ってきて無事駐車完了。
早速カメラを持って、まずは観光線の写真を撮りに。
駅舎からホームへ続くエントランスは次の列車を待つ人たちでごった返していたので、乗車はまたの機会に譲ることにしました。
駅の近くの踏切がちょうど写しやすい場所だったので、そこでカメラを構えることに。
暫く待つと向こう側から踏切がなり始め、小さな機関車が、ちょっと不釣合いな大きさのトロッコ列車を引き連れてやってきました。
無事カメラに収めて、今度はJRの門司港駅へ。
門司港駅は大正3年に建築され、国の重要文化財に指定されている歴史ある駅です。
かつては関門連絡船への接続駅だったため、駅舎には連絡船へ乗り換える人たちのための色々な施設も現存しているそうです。
駅に入ると全体的にレトロな雰囲気でまとめられていて、色合いや表記板のフォントもレトロ調に合わせてあります。
が、元からの施設は味わいのある雰囲気を感じられて好ましい反面、後からつけられた設備は、少し浮いた感じがして違和感を感じます。
この違和感はなんだろう、と少し考えてみたら、結局のところ、「味がない」 の一言に尽きるのです。
いわゆる「レトロ調」という感じに留まっていて、なんとなくウケ狙いのような胡散臭さを感じてしまいました。
自動改札は雰囲気をぶち壊すから、レトロ調で合わせて反対派を納得させました。といわれても言いたい事は分かるのですが、それよりも自動改札も含めて現在進行形の門司港駅として存在していた方がよほどマシに感じられます。
東京駅なども駅舎はレトロな外観を保ちつつ、中は新しい設備へどんどん更新されていっているのですが、それでもその設備が使い込まれていく事で生み出される馴染み感、というのはある訳で。。。
もう使用されなくなった駅なので、比較できないかもしれませんが、島根の旧大社駅などは、使われていた当時のままで残っていて、しっとりした雰囲気が何とも言えず心地よかったので、そんなイメージでみると、若干やりすぎているのかなぁ、と。。。
ま、それはさておき、門司港駅周辺は歴史ある建物が多数存在していて、駅の正面には旧門司三井倶楽部の建物、その隣には旧大阪商船の建物が見えます。
せっかくなので、ちょっとの時間、あたりを散策してみることにします。
目の前の通りを渡ってすぐの所にある港へ出ると、関門橋が見えてきます。
対岸は目と鼻の先ですが、このわずかな海峡を挟んだ先は本州です。
本州と九州、繋がっていてもおかしくないくらいの幅しか離れていないのに二つの島に分かれているのはなんだか不思議な感じがします。
パナマ運河のように、誰かが掘ったものだ、といわれれば信じてしまいそうなくらいの距離です。
二つの島の間は、フェリーはもちろん、関門トンネルには歩道もあるので、行こうと思えばひとっ走りで本州へ渡ることも出来るのですが、時間もないので、それはまたの機会に。
港を海岸に沿って歩いていくと、向こうに高い建物が見えます。
門司港レトロハイマートです。
「マート」と言うくらいだから商業施設でも入っているのかと思ったら、分譲マンションなんだそうで。
手前の建物は国際友好記念図書館です。
こうやって見ると雰囲気があってよいですね。
さくっと探索を終えて、駅に戻ってきました。
今日は明日以降のために早めにホテルへチェックインして、休息をとるつもりなので、ぼちぼち博多方面に向かおうと思います。
その前に一箇所立ち寄ってみた駅があります。
福岡市営地下鉄と、JR筑肥線の接続駅である姪浜駅です。
とりあえずナビの案内にしたがって高速に入ります。
iは軽自動車であるにもかかわらず割りとパワフルで、高速での運転も比較的楽ちんです。
途中サービスエリアに立ち寄ってお昼ごはんを食べつつ、一時間半くらいかかって姪浜駅へ。
姪浜駅では、いつか写そうと思っていた、JRの103系1500番台と303系を狙うつもりです。
ホーム の端で陣取っていると、中学生か高校生くらいの少年がやってきて、一眼レフのカメラを構えて電車の写真を撮り始めました。
彼は大層立派な望遠レンズを携えてやってくる列車を狙っています。
これはかなりのマニアと見たw
原付は、そこまでマニアと言うほどでもないので、平凡な構図でパシャパシャ撮る位が関の山ですが、彼は列車がやってくると連写モードで10枚以上の写真を一気にメモリに落としこんでいました。
そこまでせんでも、と思いつつ、都会の駅のホームで一眼レフのカメラを構えたオタクが二人。。。
ちょっと気まずい。。。w
そうこうしているうちに風交じりのにわか雨が降り始めて、カメラに水がかかりそうだったので、ひとまず退却。
姪浜からホテルまでは30分ほどで到着。
無事チェックインを済ませて、一息入れてから、博多駅へ。
博多駅では一時間半くらい粘って色々な車両をカメラに収めてきました。
ほくほく顔でホテルへ戻り、近所の弁当屋で買ってきた弁当を食べながら、昨日今日と着た服をコインランドリーへ。
洗濯機をかけている間にシャワーを浴びて、戻ってみると、乾燥機が空いてない。
というか、終わってるのにそのままになっています。
30分くらいたって出直して見ると、まだ残っていたので、失礼してその洗濯物を取り出し、原付の服を乾燥機へ。
生乾きでバックに入れるわけには行かないので、念のため2時間の乾燥。
その間はテレビを見たり、ネットをチェックしたりして過ごして、程よい時間に再度行ってみると、まだ乾燥機はぐるぐる回っていましたが、取り出してみると、すでに乾いていたので、服をしまって戻ってきました。
程よい時間になったので、今日のところはお休みすることにします。
明日はいよいよ鹿児島へ、そしてフェリーという名の難民船に初挑戦です。