箱根散歩 - 2(2010/06/19)

— 箱根アドベンチャーワールド —

早雲山から、今度はロープウェーに乗り換えです。

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ロープウェーはかつては桃源台駅まで一本で結ばれていたのですが、2000年にリニューアル工事が行われた際に経路が分断されてしまったので、次の大涌谷駅で乗り換えが必要になりました。

ゴンドラに乗り込んで程なく、低く立ち込めていた雲の中に突入。
辺りは真っ白になり、ホワイトアウトしてしまいました。

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最初は、完全にホワイトアウトしてしまった景色も幻想的で、これはこれでなかなかオツな物だなぁ、などと余裕をかましていたのですが、一つ目の稜線を越えて大涌谷を跨ぐところは、結構な強風が吹き荒れていて、ゴンドラが風であおられて揺れてきました。

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窓から見えるものはホワイトアウトした景色のみで、ゴンドラがどの位の高さを通っているのか全く予想が付かないので、落ちた時のことを考えるとなかなかの怖さです。
以前に乗った時に、大涌谷を跨ぐ時は結構な高さの場所を通っているのを知っていたので、見えない地面までの距離を想像すると、輪を掛けて恐怖感が倍増です。。。

中に同乗していた他の乗客たちもゴンドラが揺れるたびに悲鳴を上げ始め、ゴンドラ内はちょっとした阿鼻叫喚に。。。

以前だったら確実に運休していたレベルの風ですが、リニューアル工事の際にケーブルを2本張って両方のケーブルにゴンドラがぶら下がるような形に変わったので、運休の頻度が下がったらしいのですが、これだけ荒れていると、運休してくれた方がうれしいような複雑な心境ですw

そんなこんなで、大涌谷駅に到着。
駅舎も全て雲の中になってしまっているので、駅構内まで雲で靄ってしまっています。。。

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大涌谷といえば、温泉卵ですが、原付もカミさんも温泉卵は経験済みなのと、辺りは霧でホワイトアウト中だったので、そのまま先に進む事に。

それでも大涌谷で下車する人が結構いたのか、乗り換え場所まで来る人の数は少なくなり、次に乗ったゴンドラはがらがらでした。

相変わらずゴンドラは吹き付ける風に揺さぶられ続け、ホワイトアウトしたままの景色と相まって。。。

。。。だんだん酔ってきました。Orz
乗り物には強いカミさんも徐々に顔色が青ざめていって、具合が悪いと言い出しました。

同乗しているほかの乗客からも、酔いそうだ、という声が聞こえてきます。

とは言っても、次の駅までは8分かかるので、それまではギブアップできません。
ギブアップしちゃったら、ゴンドラ内が阿鼻叫喚の地獄絵図になってしまうので。。。

なるべく遠くを見るように気をつけながら暫くすると、姥子(うばこ)駅に到着。
しんどさが続くようなら、一旦降りようかと思ったのですが、標高が下がって風が少し落ち着いてきたせいか揺れも少なくなって、酔いが落ち着いてきたので、降りずにそのまま乗っていく事に。

そのうち雲から抜け出したのか、地面も見えるようになり、暫くして無事に桃源台駅に到着。

ここから本来は海賊船に乗るつもりだったのですが、早雲山駅でも海賊船の運休を告げられていたので、船は諦めて、湖畔を走るバスの時間を見にいってみることに。
多少の時間なら待つ覚悟はしていますが、あまり待ち時間が長いようなら、早雲山まで戻らなければならなくなるので、あの揺れのことを考えると憂鬱です。。。

通路の途中に、海賊船乗り場へ続く階段が枝分かれしていたので、一応見ておこうと思って降りてみると、通路の先に待合所があり、数十人が並んでいました。

そしてその直後、なんと運行再開のアナウンス!
20分後に出港する便に乗れるというので、順番待ちの列に並ぶ事にしました。

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船酔いしたくないので、デッキに直行。
まぁ、湖なのでそれほど波は立たないと思いますが。

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霧は相変わらず厚く立ち込めて、景色は殆ど楽しめません。
外にいると風が若干冷たいので、上に一枚羽織りました。

元箱根方面に南下するにつれて、霧は徐々に晴れてわずかながら景色も楽しめるようになって来ました。

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途中箱根町の港に20分ほど停泊し、都合一時間程で元箱根の港に到着。

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ここからはホテルの最寄までバスが通っているのですが、それほどの距離でもなさそうだったので、歩いて行ってみる事に。

途中、みやげ物屋が有ったので立ち寄ってみると、店員が近寄ってきて箱根の伝統工芸である寄木細工のことを教えてくれました。
寄木細工で作られたからくり箱はなかなか面白いのですが、買っても使い道がなさそうだったので、ケータイのストラップを購入。

ホテル方面に歩き始めると、程なく上り坂になります。
しかも道は国道1号なので、脇を割りとひっきりなしに車が通り抜けていってちょっと不安。

という事で、地図を見直すと、カーブをショートカットする裏道があったので、そっちを抜ける事に。

ところが。。。

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地図で見た感じで、別荘地の街路と思っていたその道は、人気の無い藪を抜ける道で、だんだんと不安になってきます。
重苦しい空の下、道がそのまま元の国道1号に抜けているのか不安に駆られながら進んでいくと、どうにか再び国道に合流できて一安心。

そこからまた暫く歩いて、漸く今日の宿に到着。

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チェックインを済ませ、部屋に通されて、荷物を置いてやっと一心地つきました。

この保養所は和室と洋室の部屋があって、どの部屋になるかは当日まで分からなかったのですが、通された部屋は洋室の方でした。
和室だったらいいね~、と言っていた二人にとっては、ちょっとがっかり。

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部屋は一般的なホテルの客室に比べて、かなり広めで、セミダブルサイズのベッド2台と10畳くらいのリビングスペースがあって二人には持て余してしまいそうなくらいの広さです。

浴室が無いのですが、それは温泉に入れば済むことなので特に問題なし。
ただし、部屋がかなりタバコ臭い。。。

原付も喫煙者なので、エラそうな事は言えないのですが、このニオイはかなり強烈です。。。

まぁ、言い出せばキリがなくなってしまうので、このくらいにしておいて、食事の時間まで一時間くらい有ったので、先に一風呂浴びてくる事にしました。

部屋に置かれた施設案内に家族風呂の表記が有ったので、折角なら夫婦水入らずの方が良いと思ってフロントに空きの確認をすると、家族風呂は温泉ではない、ということなので中止。
大人しく大浴場に行ってみることにしました。

風呂は屋内の大浴場に露天風呂とサウナが付いている割とシンプルなタイプ。
屋内の浴槽からは仄かな硫黄の匂いが漂っていましたが、露天風呂はどうやら水道水らしく、露天風呂で寛ごうと思っていただけにちょっと拍子抜け。

お湯が若干ぬるめだったので、時間ギリギリまで、めいっぱい浸かってそれなりに満喫できました。
風呂から上がると丁度夕食の時間になったので、食堂へ。

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夕食はコースになっていて、前菜から順に一品ずつ運ばれてきます。
料理は比較的塩分控えめの味付けで、出汁の風味を最大限に引き出していて、なかなか上品な味わいですが、若干物足りなさも残りました。

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先にここの施設を利用した同僚がいて、カラオケルームがあるという話を聞いていたので、原付夫妻も食後の暇つぶしに寄ってみようと思っていたのですが、場所を確認すると、カラオケルーム、と言っても個室ではなく、バーの中に設けられたステージで歌うタイプのものらしいです。
原付は下戸なので、飲みもしないのに居酒屋のステージに上がってがなり立てる度胸は無いし、カミさんもお腹一杯でそれほど飲みたくないという事だったので、結局部屋に戻る事にしました。

原付的には前日の準備が夜中までかかってしまったのもあって、疲れていたので、そのまま寝てしまってもよかったのですが、何気にテレビをつけるとワールドカップの日本vsオランダ戦が中継されていました。

ぼんやりと見ていましたが、残念ながら日本は惜敗。
原付は日本が出場する試合の生中継を見ると大概日本が負けてしまうというジンクスがあるのですが、今回もその通りになってしまいました。。。
#ちなみにカメルーン戦とデンマーク戦は原付は見なかったので、結果に付いては皆様ご存知の通りです。。。

試合が終わって一気に眠気が襲ってきたので、早々に就寝。
ベッドサイドのオーディオコンソールには有線が入っているらしく、チャンネルが好きに選択できるようになっていました。
業務用のチャンネルが少ないタイプのようで、440チャンネルのうち、放送が入ったのは50チャンネルくらいでした。
原付はかつて自宅に有線を引いていた事があって、マニアックなところでゲームミュージックが延々と流れているチャンネルとかがあるのを知っていたのですが、流石にここの有線には入っていませんでした。。。

ま、それはともかく。
丁度落ち着けそうなジャズが流れるチャンネルが有ったので、それにあわせてスリープタイマーとウェイクアップタイマーを仕掛けたところで意識を失ってしまいました。。。

Posted by gen_charly