岐南ドライブ - 9(2012/05/06)

そこから更に少し行くと左手に小石が川のせせらぎの如く敷き詰められた路地があります。
この路地がやなか水のこみちです。

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古い商家が建ち並び、タイムスリップしたかのような光景が広がります。
水路のせせらぎとほとりに植えられた柳の木がアクセントになっています。

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こういった風景なら雨模様でもしっとりとした風情が何ともいえない旅情をかき立てられて、これまたオツなものです。

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そこから一旦戻って、すぐの路地を左折すると宮ケ瀬橋という橋があります。

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その橋の袂に「さんぷる工房」という看板が掲げられた店があって、賑わいを見せていました。
原付は意識していなかったのですが、カミさんが見てみたい、というのでお邪魔してみることに。

ここは多種多様な食品サンプルが展示販売されている店で、食品サンプル製作の体験もできるようになっているとのこと。
食品サンプルといえば東京の合羽橋が有名ですが、 なぜこんなしっとりとした街のイメージからはかけ離れた食品サンプルの工房が唐突にあるのかというと、 郡上八幡は食品サンプル発祥の地なんだそうで。

まぁ、今となっては食品サンプル自体全国津々浦々に有るものだし、取り立てて物珍しさはなかったので、ざっと見て店を後にしようと思ったら、 カミさんが、あ!あった!と声を上げました。

カミさんが指差す先に、沢山の雛人形に囲まれて、件の福よせ雛の一つ、「スウィーツ雛」 が飾られていました。

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ご覧のとおり当店自慢の食品サンプルお菓子を両手一杯に抱えた相当欲張りなお雛様ですw
もっとも記念品ゲットに必要なお雛様は既に旧庁舎で押さえてあるので、ここのお雛様はノーカウントなのですが、まぁ、折角なので。。。

橋を渡ると、渡った先の民家の軒先で軽食を売っている「おかずや」 という店がありました。

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ここで売られていたフランクフルトは明宝(めいほう)ハムという、 地元ブランドのものというので、一本購入してみることに。

鉄板の上で暫く置かれていたのか、皮が少し固くなっていましたが、肉はジューシーな粗挽き肉で結構食べ応えがありました。

で、ちなみに明宝ハムについてネットで調べてみたところ、明宝ハムは元は明方(みょうがた)ハムといって、 今は郡上市の一部となっている旧明方村で作られた地場のハムだそうです。

明方ハムへの明方村から補助の申し出があったのを郡上農協が拒否したうえ、元々明方村にあった工場を八幡町に移転。
これへの反発として明方村は第三セクターとして新たに「明宝ハム」というブランドを立ち上げます。

そのせいで八幡町で作られているハムが「明方ハム」で、明方村で作られるハムは 「明宝ハム」というボタンの掛け違いみたいな状態になってしまいました。

数年後、村の名前を明方村から明宝村に変更したことで、ようやく奥歯に何か引っかかったようなすっきりとしない状態が解消します。
(明方は取り残された格好ですが。。。)

もっとも一ブランドの名前を村の名前にすると言うのは反発も大きかったようですが。

今となっては、どちらも同じ郡上市となったので、全てが半ば過去の話なのですが、そんないざこざの歴史を俯瞰するのは結構面白いものです。

話が脱線気味ですが。。。

その軽食スタンドの隣には「平甚(へいじん)」というそば屋があります。
原付が通りかかった時はまだ開店前でしたが、軒先のメニューに出ていた「そば屋のA5飛騨牛丼」 なるメニューに興味を惹かれました。

他を回った後にまた食べに来ようと言って、ひとまず先に進むことに。

そうそう、本来は、この先にある宗祇水(そうぎすい) と呼ばれる湧き水を見に行こうと思っていたのでした。
クラシカルな酒屋の隣の路地を入っていくと、清水橋という朱塗りの橋の手前に宗祇水があります。

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ここは飯尾宗祇という歌人が郡上の領主であった東常縁から古今伝授を受け、 この泉のほとりで歌を詠み交わしたことに由来するそうです。
というか、東常縁は「とう つねより」と読むのですが、最初「あずま じょうりょく」 って読んでいました。

よく見たら最後の字は「緑」じゃなくて「縁」ですね。あはは。

ちなみに、「古今伝授(こきんでんじゅ)」とは古今集の解釈を伝えることなんだそうで、 昨日泊まった道の駅もこれに由来しているもののようです。

この湧き水はその当時からこんこんと湧き続けている泉で、名水百選の第一号にも指定されている名所です。
古くから生活用水として使われていて、泉の源泉から水流がいくつかの仕切りで隔てられており、それぞれの仕切りは上流側から飲料水、食品洗浄、 食器洗浄と水を汚さない順に使われるようになっているのだそうです。

今日は気温も低く湧き水を欲するようなのどの渇きも無かったので、口にはしませんでした。

それから来た道を一旦戻り、さっきの酒屋の路地を今度は左折。
道に沿って、鍛治屋町、職人町と古くから残る町並みが続いています。

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そこをそぞろ歩きして突き当たり、道なりに右に曲がると件の郡上八幡博覧館があります。
この建物もかつての税務署だった建物を利用しているそうです。
あっ、写真を撮ってない。。。

Posted by gen_charly