大山に登ろう - 8(2012/09/16)

— なんで気づかないかねぇ。。。 —

ブザーを鳴らして数分で大山寺の駅に到着し、車掌が一旦ホームに降りて原付達が乗っているほうのドアを開けてくれて下車。
ここで降りる人は二人以外になく、二人を降ろすとそのまま出発していきました。

ホームに出ていた看板に従って大山寺へ行こうとしたのですが、同じ看板に書かれていた「幸福の鐘」なるものが目に付いて、先に寄ってみる事に。

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ホーム脇の階段を登っていくと程なくテラス状に開けた場所に出て、その一画にチャペルにありそうな鐘がぶら下がっていました。
良縁成就の為に海のほうを向いて二人で一緒に鐘を鳴らしてください、と説明があったので、既に円満な夫婦生活を送っている二人には不要だと鐘は鳴らさずに戻ってきました。

ウソです。カミさんは説明も読まずにガランガランと勢い良く鐘を鳴らしていましたw
それはさておき、再びホームに戻って今度は大山寺へと指されている方の道を行きます。

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その途中、朱塗りの橋の欄干のような物が見えてきたのですが、それはどう見ても橋ではなく、なんか不自然だなと思っていたら、解説板に戦時中の空襲で姉と甥を亡くした方が、いつまでも供養を続けられるようにと、現場となった隅田川にかかる菊川橋の改修の際に欄干を譲り受け、この参道に設置されたものであると記載されていました。
沢山の犠牲者の冥福を祈りつつその場を通過し、もう一頻り歩くと大山寺に到着します。

さて。。。
ここまで当たり前のように大山寺詣での道のりを書いてきましたが、最初の方から読んでくれた方は違和感を感じたかもしれません。

原付たちは寺の本堂を見て気が付いたのですが。。。

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ここ、来る時見てるやん!
思わずお互い関西弁でツッコミを入れてしまいましたが、それは確かに、登り道の途中で通り抜けて犬を見た、あの場所です。

じゃあ、登る時に後で見ようと思ったあの建物は何だったのだろうか、と思い返してすぐにハッとしました。

それは下社でした。
自分の記憶力の曖昧さが情けなくて、疲れがどっと出てきました。。。
再び駅までの道をとぼとぼと引き返す事に。

再び駅に到着し、時刻を見ると、あと10分ぐらいで次のケーブルカーが来るようです。
それまでベンチに腰掛けて一頻り反省。

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それはともかく、ケーブルカーは頂上側の終点に設けられたモーターを中心にして二本のケーブルを垂らし、それぞれに客車を繋いで滑車のようにそれぞれの客車を上下させる(だから「ケーブルカー」と呼ぶ)のですが、それだとすれ違えないので丁度中間地点に行き違いの施設が設けられています。

この駅はその行き違いの場所に設けられているので、ホームが二つあるのですが、一般的な鉄道の駅と違ってホームごとの上り下りの区別がなく、常に緑の客車ならこちら側に、赤い客車なら反対側のホームにそれぞれ停まるようになっています。

次に来る客車が緑色なのか赤色なのかはすぐには分からない(見えないから)ので、見分け方として、レールの間に(客車を引っ張る)ロープがあるほうが上り、ない方が下りという風に判断してください、と看板に書かれていました。

上述の通り、最上部に設けられたモーターから繋がるロープで客車を上げ下げしているので、ロープのない方はこれから上から降りてきて、ロープのあるほうはこれから上に登っていくという理屈です。

とは言いつつも、とっさには判断しづらいよなぁ。。。w

そんな薀蓄をカミさんに得意気に話しているうちにケーブルカーが到着。
駅に降り立った時と同様に車掌がドアを開けて乗り込むと間もなく発車。

阿夫利神社の駅で切符を買うときに途中下車するつもりがなかったので、ふもとの大山ケーブル駅までの切符を買ったのですが、途中下車した後再び乗るときにまた切符を要求されるのかな、と思ったら、特に要求される事もありませんでした。

数分で大山ケーブル駅に到着すると、客車からどっと人が吐き出されて、さながら通勤電車のようです。
人々の格好は通勤とは全く異なりますが。

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駅を降りると、見覚えのある土産物屋の並ぶこま参道にでて、人の流れに乗ってダラダラと降りていくと、ついに今日7時前に通り過ぎた出発地点に戻ってきました。

時計を見ると15時過ぎを指していて、上り始めてから戻ってくるまで都合8時間ほどかかった事になりました。

だれだよ、3時間半で行って帰ってこれるとか書いてる奴は!
でもまぁ、久々の本格登山、膝を負傷したのが残念ですが、登り終えてみればじつにさわやかで心地の良いものでした。

駐車場の前にある売店で出発する時に見かけたシカクマメ、折角なので買ってみることにしました。
あと一緒にサラダピーマンなる色の薄いピーマンも入手。

おまけに勝利の美酒じゃなかった(って頂上でもそれ言ってるし)、ご褒美のコーラを買ってノドを潤しました。
いやー、これぞまさしく勝利の美コーラw
爽快なノド越しが堪りません。

というか、シカクマメって小笠原とか沖縄っていうイメージがあるので、暑い所で育つ植物なのかと思ったら、案外関東でも作れるんですね。

山登りが終わって用済みになったトレッキングシューズを脱ぎたかったのですが、替えの靴を持って来るのを忘れてしまい、やむを得ず途中のホームセンターに立ち寄って安物のデッキシューズを入手。
ようやく足が開放されました。

Posted by gen_charly