大山に登ろう - 7(2012/09/16)
更にガシガシ降りていくと、8丁目にあったのは「夫婦杉」と呼ばれる杉。
時たま見かける根元から二手に分かれているあれです。
片方の幹が妙に若々しい感じで、枝分かれが生じたのがそれほど昔ではなさそうな感じがします。
8丁目まで来たという事は、もう少しでこの登山道も終点になりそうです。
それで気が緩んだわけではないと信じたいのですが、、、
木の階段に足をとられて、左ひざを地面に強打してしまいました。。。
打ち付けた直後から膝に鈍痛が広がり、その場で悶絶。。。
ズボンをまくってぶつけた所を見てみたら、内出血をしたようで、少しずつ皮下に血がにじみ始めていました。
やべ。。。まさかこんな所で遭難か。。。
担架で運ばれていく情けない自分の姿が頭をよぎったのですが、それから1分ほどで痛みは徐々に引いていき、 幸い歩くのに支障がないくらいの痛みに落ち着いてくれたので、そのまま膝を庇いながら下山を続行。
ちょっと前に登山道ももうすぐ終わりか、と余裕をこいたばかりなのに、 この道は後どのくらい続いているのだろうかと急激に不安になってきましたが、幸い当初の予測どおり5分ほどで、開けた所に降り立ちました。
ここは「白山神社」と呼ばれているそうで、お社らしきものこそ無いものの、 大山寺開山よりも前には建立されていたという由緒ある神社とのことです。
この神社を過ぎるとすぐに長い石段で一気に下社まで下ってゆき、ようやく本坂登山道も終わりを迎えます。
帰りはケーブルカーを使って降りることにしていたので、何の下調べもせずに挑んだ、ちょいと無謀な大山登山もこれにて無事閉幕。
いやー、しかしなかなか登り応えのある山だったなぁ。
今回の登山ルートの全GPSログ
ということで、下社の境内を散策してみる事に。
下社の本堂は中々に立派な構えをしていて、無事(ちょっと膝を負傷したけど)下山できたことを報告しました。
その本堂の脇に「大山名水入口」と書かれた扉が開かれていたので興味本位で覗いてみると、 神社の中庭のような所に龍の口からこんこんと沸く水が流れているのが見えました。
今回は原付が1.5リットル、カミさんが1リットルの水を持って登ったのですが、頂上での昼食で1リットル、水分補給で残りの1. 5リットルも殆ど飲み干してしまったので、下山中は殆ど水分補給が出来ずノドがカラカラだったので、これ幸いと一口飲んでみると、 これが実にまろやかな口当たりで、乾いた体に染み込んでいくような、なかなかの名水でした。
しかし、もう一口頂こうかと思ったら後ろから人が来てしまったので、結局口にしたのはこの一口のみ。。。
で、この湧き水の奥に通路が伸びていたので、そのまま進んでいくと、神社の裏手側の地下に社務所のような窓口があり、 その反対側の棚にはろうそくが沢山立てられていました。
それぞれの棚には良縁とか受験合格とかといった看板が置かれ、どうも自分の願いをかなえたい所にろうそくを置く事で願掛けをするものらしいです。
その先は外に通じていて、再び外に出てきました。
境内の脇にこの神社についての解説が書かれた看板が出ていたのですが、それによるとこの阿夫利神社の「阿夫利」 は「雨降り」から来ているそうで、 いつも雨が降っていることが多いことからその名が付いたとのことです。
原付たちも登山中にしっかり雨に降られてしまったので、その名前の由来はあながちウソでもないな、と妙に納得してしまいました。
ここまで降りてくると下界もかなりはっきりと見通せるようになり、見晴らしのよい所に置かれたベンチに腰掛けて小休止。
登る時は日差しも強くて汗ばむような陽気でしたが、一雨降って気温が下がったのか、通り抜ける風が心地よくて汗がサッと引いていきます。
15分くらいボンヤリと景色を眺めたりしながら休憩して、いよいよ最終行程へ。
とはいってもすぐ下にあるケーブルカーの駅まで歩くだけですが。
下社の参道の階段を降りている時に下のほうから発車ベルが聞こえてきて、ケーブルカーが出発していきました。
階段の下には数軒のお茶屋があって、階段を降りてくる原付たちに向かって、
「ケーブルカーは今発車したばかりです。次のケーブルカーまで20分有るので、良かったら休憩していきませんか?」
としきりに呼び込みをしてきます。
ちょっと覗いてみたいとも思ったのですが、先にケーブルカーのチケットを買ってからゆっくり見ようとまずは素通り。
お茶屋の前の広場を折り返すように進むと、すぐにケーブルカーの阿夫利神社駅が有るのですが、 駅前にはさっきケーブルカーが出発して行ったばかりだというのに、もう順番待ちの列が出来ていました。
このままでは次の列車にも乗れなくなりそうなので、お茶屋は諦めて列に並んで待つことに。
で、窓口で切符を購入し再び列に並ぶと、程なく改札が開けられました。
係員から臨時運転中なので10分おきに発車しているとアナウンスがありました。。
呼び込みのおばちゃんウソ言ってるし。。。w
ぞろぞろと列に続いて改札を済ませ、ホームに上がると、到着した車両には既に結構な人数が乗車していました。
原付たちも隙間に入るようにどうにか乗車できて、すぐにケーブルカーは出発。
出発して程なく、「途中の大山寺でお降りの方はお早めにブザーでお知らせ下さい。」 とアナウンスが流れたのを聞いて、そういえば登る時に駅の脇にある寺を素通りしていて帰りに立ち寄ろう、と思っていた事を思い出したので、 途中下車してみる事にしました。