瀬戸内周遊初日の出【1】(2013/12/29)
2022/01/30リライトしました。
こちらのエントリでの予告?どおり、リライトにチャレンジしてみた。やっぱり意外と大変である。。。
リライト内容としては、文体の変更と間違いの修正がメインである。
現時点ではエントリ公開時と状況が変わっている箇所もあるが、あくまで当時どうだったか、という所を大事にしたいので、そう言った部分はあえてそのままにしている。
2013年の年末年始は、昨年に引き続き9日間の大型連休だ。ということで例年どおり初日の出を求め旅に出ることに。
自分は雪道の運転が不慣れなので、冬場の北日本や日本海側はどうしてもターゲットから外れてしまう。
専ら行き先は太平洋側のみに限定されるわけだが、太平洋側にも見所はまだまだ沢山有る。
昨年は九州を一周してきたので今年はそれよりも手前、中四国の辺りをメインターゲットとして周遊してみることにした。
四国は2007年、2008年、2011年の3回にわたって訪ねており、今回が4回目だ。
2007年は徳島、高知方面を、2008年は高知からしまなみ海道経由で山陰方面を、2011年は香川をそれぞれ回っているのだが、山陽地方と四国の愛媛の辺りが未だ空白地帯となっているので、今回は山陽エリアを中心に瀬戸内海の周囲をぐるっと周回するようなルートで回ってみることとした。
ということであれこれ情報を漁り、カミさんとネタを出し合ったところ、
- 淡路島の震災記念公園への再訪
- 淡路島のお香の町散策
- 香川の牡蠣焼き
- 瀬戸大橋のたもとの島々の散策
- 別子銅山の遺構めぐり
- 今治のタオル美術館
- 秋芳洞
- 大久野島
- 尾道散策
- 鞆の浦散策
- その他鉄分補給
といった具合で、思いのほか沢山行きたい場所の候補が挙がった。
とはいえ、上に挙げたもののうちいくつかは、年末年始で行けない場所もあると思うので、細かく旅程を決めてもうまくいかない気がする。
それよりは、その場の流れで行けるところへ行ってみる、くらいのアバウトな旅の方が面白そうだ。
どこへも行けなかったら泣けるが。。。w
2013/12/28
例によって職場の仕事納め翌日は棚卸に駆り出されるので、自分が山で柴刈りしている間にカミさんは洗濯・・・ではなく旅行の準備をしてもらい、夜から出発することに。
前回の北海道旅行の時は手際よく準備を済ませられたのだが、なぜか今回はまたしても準備に手間取ってしまい、家を出たのは夜中の1時。。。
まぁ、このくらいの時間だと流石に渋滞もなく、道のりは至って順調。新東名の掛川パーキングエリアまで進んだ所で仮眠。
2013/12/29
明け方近くまで運転していたので、起床は9時過ぎ。またもやしょっぱなから数時間遅れのスタートである。
パーキングエリア内の売店でおにぎりを買って朝食。そのついでに渋滞情報をチェック、三ヶ日から音羽蒲郡の間が渋滞の表示。
新東名を下るのはこれで3度目だが、ここは毎度必ず渋滞している難所である。
しかも毎回事故起因なので、今回もかなぁ、と思いながらノロノロ進んでいくと、案の定3台が絡む事故現場に遭遇。
ただ、3台とも小破程度で、そんなに見物したくなるような渋滞かねぇ、などと運転席で悪態をつきながら通り過ぎると、いつもなら徐々に解消される渋滞がなかなか解消されない。。。
そのうえ対向車線まで渋滞し始め、何だこれは?と思っていたら、今度は対向車線で事故。そっちは4台が絡む事故で、そのうち数台は派手に大破。
安全に走っていただきたいものですな。。。
その現場の先でようやく渋滞が解消。ようやくひと段落、かと思ったのもつかの間、今度は一宮と四日市の辺りが渋滞中。これまた両方とも渋滞のメッカだが、関西へ抜けるにはどちらかを通らないとならない。
名神経由だと米原の辺りで雪に遭遇する可能性があったので、伊勢湾岸経由で四日市方面から抜けることにした。
四日市の渋滞ポイントを1.5時間くらいかけて脱出すると、その先は再び快調を取り戻し、ようやく大阪に到着。だが、時間はすでに15時をまわっている。今から淡路島へ向かっても中途半端なところで夜になってしまうので、今日は先を急がず神戸辺りを散策することに。
折角神戸に行くなら有馬温泉に行きたい、とカミさんが言う。夜に行ったら混みそうなので、今から行ってみることに。
有馬温泉の温泉街に入ると道が狭くて難儀するのだが、気にせずにグイグイ奥の方に入っていくと途中に市営の駐車場がある。
が、この道をもう少し上るとロープウェーの駅の無料駐車場があるので、そっちに停めることに。
車を降りると凍えるような寒風が容赦ない。完全防寒のいでたちで温泉街へと歩き始める。温泉のあるエリアからは少し離れているので、帰りに湯冷めしなければよいのだが。。。
有馬温泉には「金の湯」と「銀の湯」という有名な共同浴場がある。数年前に来たときにどっちに入ったか忘れてしまった。
せっかくだから前回とは違う方に入りたい。両方行って前回入った方が思い出せたら違う方に入ろう、と言いながら歩いていくと、まず最初にあるのが赤い暖簾の金の湯。
だが赤い暖簾をくぐった記憶がない。じゃあ、ここでいいじゃん、という気もするが、折角なので、銀の湯も見てからにすることに。
その道の途中。。。
なにこれ。
中の人、間違ってますよ。。。w
妬(うわなり)泉源という源泉の脇にさりげなく置かれていて、思わず激写。更にすぐ脇の路地を入ってみると、、、
ここにも!
傍らに説明が書かれた看板があった。それによると、小川しゅん一というアーティストが、地元の方の顔の写真をシルクスクリーンでプリントしたものだそうで。。。
ぴあの表紙かと思いましたよw
車も通らないような路地だからいいものの、こんなの道端で見かけたら目を奪われて却って危険な気が。。。
で、上に書いた妬泉源というのがこれ。嫉妬の「妬」で「うわなり」と読ませる珍しい名前だ。
この源泉の近くに化粧をした女性が立つと、源泉が嫉妬してお湯を噴出した、という、理解に時間がかかる伝説から来ているとのことだ。
随分と心が狭い泉だ。しかもうちの麗しき奥殿が横に立ってガン見しているにも関わらず、一向にお湯を噴き出す気配はない。お前、人にケンカ売ってるのか、あるいはその目は節穴か!?
とまぁ、冗談はさておき、実はここの源泉は既に枯れていて、現在は少し奥に新しい源泉を掘り当ててそちらを使っているとのこと。
そっちの源泉は特に嫉妬もせず黙々と与えられた仕事をこなす真面目な仕事ぶり、ということだ。
かように道草をしつつ銀の湯にたどり着くと、見覚えのある青い暖簾がかかっていた。
じゃあ、前回入ったのは銀の湯だね、ということで金の湯に入ることになった。
チケットを買ってカウンターへ進むと、カミさんはすぐ女湯へ通されたが、男子はロッカーがいっぱいで少し待て、とのこと。2分ほど足止めされた後にゴーサインが出る。
入場規制をされるくらいなので、脱衣場は案の定イモ洗い状態。。。
窓越しに見える浴室も大概な状態。ちょっとテンションが下がったが、入ってみると湯船と洗い場で人の濃淡が見られたので、タイミングをずらしつつじっくりと入浴。案外じっくりと入浴できた。
金の湯、という名前の通り、お湯は赤銅っぽい色をしていて、透明な銀の湯とは全く異なる趣き。
湯船に浸かってほどなく体の芯からポカポカとしてくる。
しっかり温まって休憩室に戻ると、学生のご一行様が20人ほど列を作っているのが見える。
風呂場でフラッシュモブでもやる気か?w
あるいはウォーターボーイズとか。。。
こんなに居ると最後の奴が片付くまでにかなり待たされそうだなぁ。。。
彼らが来る前に入れてよかった。
その直後、男湯で湯あたりで倒れた方がいるとかで、スタッフがにわかに色めきだつ。
効能の強い温泉で長湯するとすぐのぼせるから注意だぞ。
カミさんが上がってくるのを待って店を出ると、来る時の底冷えが嘘のように体はポカポカ。
帰り道で湯冷めなんて全くの杞憂であった。
流石、古来より名湯と呼ばれるだけのことはある。いい湯であった。
つーか、過去記事読み直したら、2004年に金の湯入ってるわ。。。
それから夕食を求め、南京町へと向かった。