2014/09/19
21時、今年3回目の竹芝桟橋だ。
カミさんに乗船手続きをして貰っている間、掲示板で出港の状況を確認。
三宅、八丈は入港できるようだが、御蔵島は条件付きらしい 。
初めて竹芝桟橋にやって来たというお義母さんを東京愛らんどなどに案内していると、待合所の一画に人だかりができているのが見えた。
なんだべか、と近づいてみると、橘丸のマスコットキャラクターであるキャプテンたちばながいた。
この独特なタッチの絵柄は有名なので知っている人も多いと思うが、トリスウイスキーのマスコットキャラクターの作者である柳原良平さんの作品である。
無類の船好きという縁で東海汽船の名誉船長も務められており、橘丸のカラーリングも担当されたそうだ。
八丈島行きの船は22時30分の出港なので、22時ごろ列に並ぶ。流石に連休という訳でもないので、以前のような人だかりは見られず、乗船客の列のほかは閑散としている。
既に橘丸は桟橋に接岸し、荷役作業が慌ただしく行われていた。
なかなか奇抜なカラーリングだ。後で調べたら柳原さんはセブンアイランド号のカラーリングも手掛けられたそうで、こないだ神津島からの帰りに乗ったが、あれもなかなか奇抜だった。
これが氏のセンスということなのだろう。
暫くして乗船開始。
橘丸は今年の6月に就航したばかりのまだ真新しい客船だ。
乗り込んで最初に驚いたのがエレベーターが付いていること。
今回は釣りをするつもりでクーラーボックスやらバッカンやらをハンドキャリーに括り付けて持参しているで早速使ってみたかったのだが、係員はエレベーター使用についてアナウンスしておらず、使ってよいものかどうか分からなかったので結局階段を使って荷物の上げ下げをした。
今回指定された座席はIエリア。
Iエリアというのは船の最下層にある。窓ひとつない空間なので、お義母さんは少しがっかりしているようだ。
ここはトイレも自販機もなくエレベーターも止まらない客室だけのエリアなので何をするにも上下移動が生じるのが不便と言えば不便だが、まぁ人の移動が少なければその分静かだし、一番揺れの少ない場所でもあるので割と快適、なハズ。。。
指定された場所はそのエリアの一番奥のどん突き。万が一船が沈没したら一番逃げるのに時間がかかりそうだが、その点は安心を。
どん突きの先には非常階段が設けられていて、一気にデッキまで上がることが出来るようになっている。
橘丸は二等船室も10名程度の区画に分かれているうえ、頭の左右が衝立で仕切られており、寝台特急サンライズ号のノビノビ座席みたいだ。このようにある程度のプライバシーが確保できているあたりがとても今風だ。
我々に指定された席は、端っこだったせいかそこだけ5人部屋になっていた。しかも出港後も残りの2席には人が来なかったので、実質的にボックス貸切状態になったのがうれしかった。
奥の壁の液晶テレビはなぜかスイッチが入らず見ることが出来なかった。どうしても見たいわけじゃなかったので、原因は分からずじまい。
船は定時に出港、デッキから暫く東京湾の景色を眺めた後、持ってきたインスタントラーメンで夜食。お義母さんは初めてのナイトクルーズだそうで、持参したビール片手に煌びやかな都心の夜景を眺めて上機嫌の様子。
帰りがけに船内を少し散策してみた。
インフォメーションカウンターのあるフロアには食堂がある。
食堂に隣接する形で自動販売機コーナーと給湯器、ちょっとしたカウンターテーブルが設けられている。
ちなみに自販機コーナーは各フロアにもある。
また、入口には氏のキャラクターのフィギュアがディスプレイされていた。
カミさんがこれをいたく気に入って、係員に入手方法を訊ねたが非売品とのこと。
一つ下のフロアにはシャワーがあり、100円で利用することができる。
また、今風と言うことでキッズコーナーもある。
この時間に遊んでいる子供は流石におらず、若い女性が2人でだべっていたが、そこに入って写真を撮るのは少し勇気がいったw
一通り見学しながら客室に戻り、ほどなく就寝。