瀬戸内周遊初日の出【3】(2013/12/30)

2013/12/30

思いのほか熟睡してしまい、8時半起床。

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今日最初の目的地は近くにある北淡震災記念公園なので、あまり早く起きてもしょうがなかったからというのもある。

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淡路島サービスエリアにあるスマートインターチェンジから高速を降り、まずは最寄りの道の駅「あわじ」へ。
店内は試食が充実。普通なら小さくカットされて置かれているようなクッキーが、半分くらいにざっくり割られた感じで出されていてなかなか太っ腹である。

他にも、この辺りの名産品である玉ねぎに関連した商品もあり、オニオンスープなどはポットが置かれてご自由にお飲みください状態だった。

珍しくカミさんが売り物を購入。それらクッキーでもオニオンスープでもなく、鳴門産わかめの灰干しというものだ。
わかめに灰をまぶして天日干ししたもので、常温での日持ちに優れているそうだ。
ちなみに帰宅後に調理してみたら、確かに乾燥わかめにしては水に戻した後のシャキシャキ感は生わかめに遜色ないレベルだった。

ただし、わかめを切るときに灰が飛び散って、キッチンが灰だらけになってしまうのが難点。。。

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ぶらぶらしていたら店内の一画に「道の駅前食堂」というシャレの利いた名前の店があり、ここで朝食をとることに。

カミさんが粕汁とご飯、自分は淡路島カレーなるものをそれぞれ注文。

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粕汁はアツアツで体も温まって、ホッとする。
一方、淡路島カレーは島名産の玉ねぎを煮込んだカレーという触れ込みだったが、出てきたカレーは見本の写真とは似ても似つかぬものが出てきた。玉ねぎはいずこ。。。

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きっと煮込みすぎて溶けているんだろうな、と思いながら食べてみるが、それは高速道路のサービスエリアなどでよく食べるそれで、玉ねぎは申し訳程度にルーの中に見え隠れする始末。
期待はずれにもほどがある。

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食事を済ませて、今回の旅行最初の目的地、北淡震災記念公園へやってきた。
北淡震災記念公園は阪神・淡路大震災を引き起こした兵庫県南部地震の折に地表に生じた断層である野島断層を保存展示している施設である。

2004年に来た時以来2度目の再訪だ。前回来た時は勉強不足だったこともあり、あまり真面目に見学できておらず、もはやどんな施設だったのかすらおぼろげな記憶でしかない。しかもその時はGWで混雑に嫌気がさして早々に退館してしまったため、施設内一押し(断層があるから二押しか。。)の震災体験館に寄らずに帰ってくるという大失態をしでかしたので、ぜひとも再訪したいと思っていた施設なのだ。

ちなみに、前回尋ねたときは写真の数が少なく、リンク先の記事でも館内撮影禁止だったのかと書いているが、今回確認したら撮影OKとなっていたので、沢山写真を撮ってきた。

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入口を入ると、まず震災発生当時にテレビで見て衝撃を受けた、阪神高速の横倒しになった高架橋を模した展示物に目を奪われる。

その脇には震災当時の報道写真などが多数展示されている。
横倒しになったビルや、ワンフロアがつぶれてしまった駅舎など、当時の建築基準が現在とは異なっているとはいえ、頑丈なはずのコンクリートが、いともたやすく壊れてしまうものかと、改めて何とも言えない気持ちになった。

そして、向こうに見える自動ドアをくぐると、その先が断層の露頭を保存した保存展示エリアである。

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前述の通り、前回は混雑のせいであまりじっくり見れなかったのだが、今回は館内に人影もまばら。思う存分観察してきた。

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兵庫県南部地震は、1995年1月17日 午前5時46分に発生した、マグニチュード7.3の大地震で、淡路島と明石市の間の明石海峡が震源地とされている。
淡路島の北部、先細りになっていく半島が指し示す、北東の方向へ向かって伸びる断層が活動したことで発生した地震は、その震源域の真上に位置する神戸の市街地を激しく揺さぶり、建物の倒壊や火災などで6400名余りの犠牲者を出す大災害となった。

淡路島の西岸に続くこの断層は野島断層と呼ばれ、地震により10kmに渡って地表に段差を作った。
震災後、天然記念物に指定されている。

固い岩盤上に出来た断層や、根尾谷断層のような巨大な断層であれば、風化せずに残る場合もあるのだが、ここの断層は粘土質で風化が早いため、その痕跡が消えてしまう。この保存館はその名のとおり、この断層を保存する目的で作られている。

上の写真は断層が前後二段に分かれて生じた部分を保存したもので、地面がせり上がる際に手前の地盤を引きずり上げてしまった分岐断層である。

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地表に生ずる断層は、縦ずれ断層と横ずれ断層という2種類に分類することができる。
(横ずれは更に右横ずれと左横ずれに分かれる)
縦ずれ断層の場合、その露頭は地面に段差を生じるため分かりやすく、比較的長期間痕跡が残りやすいが、横ずれ断層は地面がすれ違うようにずれるだけなので、縦ずれと比較すると早期に痕跡が消えてしまう傾向がある。

ところが、丁度断層が通る位置に生垣や塀などの構造物があると、それがずれることで目に見える痕跡となる。
上の写真は生垣が地震でずれてしまったことを示す展示である。断層を境に生垣が3~4mほどずれている様子がわかる。

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地中に断層が延びる様子が分かるトレンチの断面。
断層には上述の縦ずれ・横ずれのほかに、地面が両側から引っ張られて割れることで生じる正断層と、逆に両側から押す力によって片方が持ち上がってしまう逆断層という分類もある。日本で生じる断層は殆どが逆断層だそうだ。

この野島断層も逆断層に属している。

Posted by gen_charly