ということで、パルシェ、という3セクっぽい施設にやってきた。
ここではお香作りだけでなく、香水やアロマキャンドルの制作なども体験できるらしい。それを見て、道中しきりにお香を作りたいと繰り返していたカミさんが、香水に興味を惹かれる。
ということで、ここで番組の予定を変更して、香水作り体験の様子をお送りします。
受付を済ませると、まず係員から作り方の説明がある。
香水の素材となるエッセンシャルオイルは、その香りの性質によって大きく三種類に分類され、柑橘類などのフレッシュな香りをトップノート、花などの甘めの香りをミドルノート、木などの深みのある香りをベースノートとそれぞれ呼んでいるそうだ。
ノートごとに10種類程度のオイルが用意されている。その中から自分の気に入った香りをそれぞれ3~4種類程選び、都合9~12種類のオイルをアルコールに混ぜることで仕上げていく。
そこまで説明を受けたら、エッセンシャルオイルを決める。
カミさんが作るものなので、どの香りが良いかはカミさん自身が決めた方が良いと思うのだが、自分の意見も聞きたいというので、一緒になって嗅いでみることに。
オイルは混ぜる前の原液の香りなので、かなり強い香りがする。どれにしようかとオイルの香りをあれこれ嗅いでいると、だんだんと訳が分からなくなってくる。
そこでバカになった鼻をリセットするのが、
コーヒーのガラ。このガラの香りを嗅ぐとリセットされて、もう一度嗅ぎ分けられるようになるのが不思議だった。
まず、カミさんの直感でトップノートとして選んだのが、マンダリン、グレープフルーツ、ペパーミントの三種類。
続いてミドルノートが、ゼラニウム、リトセヤ、オーリーフの三種類。
そしてベースノートが、フランキンセンス、エレミ、シダーウッドの三種類。
自分的にはカミさんのチョイスしたノートで異議なし、だったのだが、何か意見が欲しいというので、ベースノートでパチュリというのが気に入ったと言うと、これも追加となった。
これらの香りはそれぞれ強弱があるため、係員にチョイスしたものを伝えると、配合の加減を決めてくれる。
その配合は以下のとおり。
- トップノート:マンダリン3、グレープフルーツ2、ペパーミント1
- ミドルノート:ゼラニウム2、リトセヤ1、オーリーフ3
- ベースノート:フランキンセンス2、エレミ1、シダーウッド1、パチュリ1
この数字は何を表すかというと、オイルをスポイトから落とす滴数である。
この作業が一番注意を要するところで、うっかりスポイトを強くつまんで大量に入れてしまえば全てが台無しになる。
うっかり手や服に付けてしまうと数日は匂いが取れなくなるそうなので、慎重に。
まぁ、カミさんは変な所が器用なのでこういった類の作業は危なげなく終了。
キャップを閉めて2、3回振った後、カミさんと嗅いでみたら、全体的にはいい感じなんだけど何か一つ足りないね、と意見が一致。
直感的にベースノートに何か一つ足したらよさそうな気がしたので、ベースノートのオイルをもう一度チェック。
ローズマリーをもう一滴追加したらいいような気がしたので追加してみたところ、割とイメージどおりの感じにまとまってくれた。
この香水は、香りが落ち着くまでに2~3週間ほどかかるので、それまで一日一回瓶を振って混ぜ合わせて開封する日を心待ちにしていて下さい、ということだ。
体験が終わり、係員と話していた時に、「パチュリは奥様が選ばれたのですか?」と聞かれた。自分が選んだんです、と答えると、「やっぱり!これは男性が選ぶことが結構多いんですよ。」と教えてくれた。