韓国・2【3】(1990/12/24~12/25)

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釜山駅。ソウル駅と比べると近代的な印象である。
で、この後、釜山の観光をしたのだが、どこへどんな順序で行ったのかははっきりと記憶がない。ネガを紛失してしまったので、写真の並びが分からなくなってしまったのだ。なので前後関係は曖昧だが、行ったところと思い出を紹介する。

食事は港の方にある店で食べたような気がする。
Bさんから「タコの刺身を食べてみるか?」と聞かれて、連れて行ってもらったのがこの店。

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店の中の写真とか、食べ物の写真とかは撮っていないが、ここのタコの刺身は衝撃だった。
なにせ、まだ切りたてのぶつ切りになった足が、皿の上で千々バラバラにニョロニョロと動いているのだ。

これ食べられるものなの?という不安な顔を察したか、Bさんは「美味しいから食べて見なさい」という。
意を決して口に入れたら、口の中で吸盤が吸い付いて気持ち悪い。。。

目をバッテンにする自分を見てBさんがゲラゲラ笑う。さてはこの顔が見たくて連れてきたのだな、と思った。
ただ、口の中でもぐもぐとかみ砕いていると、やがてタコのうまみが広がってくる。ニンニクベースのタレも美味い。結局完食してしまった。

Bさんの自宅が釜山にあるそうで、自宅まで連れて行ってもらった。
とは言ってもちょっと一服しに立ち寄ったくらいの感じだったようで、あまり記憶にない。

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ただ、家から見えた街並みが絶景だった。

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あと、釜山タワーにも登った。

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地下鉄で釜山駅に戻り、ソウル行きの寝台列車に乗る。

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駅で列車の時間を待っている間、この駅の入場券が欲しいと思いBさんに相談したら、買いに行ってくれた。ありがたい。
それからBさんの旦那さんがやってきて、列車の中で食べろ、と言ってサンドイッチを渡してくれた。

 


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酷い写真で恐縮だが、帰りの寝台列車もディーゼル機関車が牽く客車列車だった。
駅に停まっていた列車を写して回っていたら、機関車の運転手から声をかけられた。

ハングルなので、何を言っているのかさっぱり分からない、何の写真を撮っているのか、と聞かれたのか、どこから来たの、と聞かれたのか、こんな夜遅い時間に子供がウロチョロしているんじゃない、と窘められたのか。。。

すかさず「イルボンヌン」と答えた。「イルボンヌン」とは「日本人」という意味のハングル語だ。父から教えてもらった単語で、唯一使えそうな単語だった。

ニュアンスとしては「日本人(だから言葉分からない)」ということを伝えたかったのだが、細かい表現など全く分からないので、それしか言いようがなかった。

運転手は察してくれたのか「あっそ」みたいな感じの返事をした。もちろんなんて言っていたかは分からない。

 

それから車両に戻り、自分の席へ。
寝台は日本でいう所の開放式B寝台だった。なぜか写真には撮っていない。へっぽこカメラなので、上の写真のごとく暗い所では全く使い物にならないので、撮影しても無駄だと思ったのだろうか。

それはさておき、寝台列車と言っても東京と大阪くらいの距離しか走らないので、日付をまたいだ24時過ぎに出発する列車なのに、5時くらいにはソウルに到着してしまう。

なので、起きてようと思ったのだが、それなりに疲れていたらしく、気が付いたらソウルまであと少し、という場所まで爆睡していた。
Bさんに起こされ、ソウル駅への到着でもって列車を降りる。寒い。半端なく寒い。。。
多分マイナス10度を余裕で下回っている。起きてすぐに寒空に放り出された格好なので、余計に寒さが身に染みる。

 

駅前に出るとタクシーが止まっている。これに乗ってホテルへと向かう訳だが、タクシーの周りで数人の人たちが何やら話し合いをしている。Bさんもその話の輪の中で何かを話している。

程なく話が終わり、自分とBさんがタクシーに乗り込んだら、もう1人見知らぬ人が乗り込んできた。
何事?と思ってBさんに聞いたら、韓国ではタクシーの相乗りが一般的なのだ、ということを教えてもらった。

さっきの話し合いはどっち方面に行くのか?ということを話していたそうだ。意外なところに文化の違いを見た。

そしてホテルに戻り、父と合流。この日は日本に帰国する日だった。はっきりとした時間は覚えていないが、夜の便だったと思う。それまで何をしていたかは全く記憶にない。

 


後日談。釜山駅を発つときにBさんの旦那から貰ったサンドイッチだが、列車に乗ってすぐに眠り込んでしまったので、食べそびれてしまった。

その後も食べる機会がないまま、そのまま日本まで持ち帰ってしまった。流石に悪くなりそうなので帰国後すぐに食べたのだが、覿面に腹を壊して2日ばかり寝込む羽目になった。

考えてみたらただ寒いだけで全然雪降らなかったな。

(おわり)

Posted by gen_charly