名阪撮り鉄ツアー【2】(2007/11/24)
2007/11/24
目覚めて時計を見たら6:20。寝坊した。だが朝食のパンをかじりながら着替えを済ませて、6:30にはチェックアウト。今思えばそこまで時間を厳密にしなくてもよかったかな、と思わなくもないが、まぁともかくリカバリ完了。
ホテルの外に出たら寒い。。。そうか、もう11月も終わりなんだよな。最近早朝に自宅を出ることがなかったので、気温の加減が分からず薄着で来てしまった。とりあえず缶コーヒーを買って暖を取りつつ駅に向かう。
和歌山電鐵のホームには南海色の2270系が停車中だったので改札越しに撮影したらブレてしまった。。。
6:45発の紀勢線に乗って和歌山市に向かう。
乗ったのは105系500番台の列車だった。この車両は地下鉄千代田線直通用だった103系1000番台を改造して105系に編入したものだ。105系のオリジナルは3扉だが、車体が元のままなのでこの車両は4扉となる。列車によってはこれらが混結されていたりするので、扉の数が編成内でマチマチな編成もある。地方だからあまり厳格な整列乗車を実施しなくても事足りる、ということなのだろう。
和歌山市まではわずか2駅なのであっという間に到着。ここから南海線に乗り換えて、途中下車しつつ北上する。
ホームには最近の南海色に塗り替えられた2000系が停まっていたがこれもブレた。
ここから水間鉄道の始発駅となる貝塚まで行こうと思っているのだが、少しでも早着できるよう特急に乗ることにした。
南海本線の特急はサザンという愛称が付けられているが、この列車は座席指定車と自由席車が半々になっている。座席指定車は専用車両があてがわれていて、リクライニングシートの列車で落ち着いた旅が楽しめるが、自由席車は通常の通勤電車が連結されている。
たまにはゆったりくつろぎながら移動したい、という人もいれば、早い電車に乗りたいけどいつもの列車でいい、という人もいるわけで、お好みに合わせてご自由に、という南海らしいきめ細やかなサービスである。
これ、非常に良いアイディアだと思うのだが、意外にやっている会社は少ない。見習ってほしいものだ。
という訳で、自分は旅情を味わうため7:00発の列車の座席指定券を購入した。
車両は10000系。貝塚は特急が止まらないので、途中の泉佐野まで乗車。泉佐野には7:27着。目の前のホームに停車中の各駅停車に乗り換え。
列車は7100系。この車両に限って言えば、従来のグリーンの濃淡の塗装の方が似合っているような気がするんだよなぁ。
ちなみに、この車両は20m4扉車なのだが、運転台のすぐ後ろに座席があるのがなかなか見慣れない。
この席に座れば前面展望をほしいままにできる。これも南海のきめ細やかなサービスの一環だろうか。
それはさておき、貝塚駅で下車。上述のとおりここから水間鉄道というローカル私鉄が分岐する。
この車両は1000系という。元は東急の7000系である。この車両は東急での運用を引退してから、結構全国津々浦々に散らばって活躍している。中間車だった車両に運転台をくっつけているが、ま、こんなもんでいいか、とでも言いたげな素っ気なさである。まぁ、デザインにこだわらない方が価格が安いのだと思うが。
でも車両更新もままならないような弱小の鉄道会社が、冷房の付いた小奇麗なステンレス電車に更新できたのだから、サービス向上や省力化が果たせただけでもありがたいのだろうな。
この路線は90年代くらいまで南海でお下がりになったクラシカルな車両が走っていた。大阪から和歌山にかけて、この水間鉄道を始め、野上電鉄や有田鉄道、紀州鉄道と言った魅力的なローカル私鉄があった。野上電鉄と有田鉄道は廃止となってしまったが、どの路線にも非常に魅力的な車両が走行していた。
当時から早いうちに一度訪問したいとは思っていたものの、そう頻繁に来られないので列車本数の少ないローカル私鉄はプライオリティが低く、こっちの方まで足を伸ばすことがなかった。そうこうしているうちに思春期に入ってしまい、暫く鉄道に背を向けていたらいつの間にか廃止されてしまった。惜しいことしているよな。。。
まぁ、そうした反省から、今回はマストで見に来ようと思っていた鉄道会社のひとつではあったのだが、やってきて見られるのが東急の電車、っていうのもなぁ。。。
貝塚から再び南海線に乗り、次に下車したのは住吉大社前。ここから関西圏でも数少なくなってしまった路面電車のひとつ、阪堺電気軌道の上町線に乗って天王寺へ向かう。
ホームに停車中だったのは701形。とりあえずこの電車には乗らず、最寄りの住吉鳥居前電停まで歩いてみた、と言っても1分くらいの距離だが。
阪堺電気軌道は阪堺線と上町線の2路線を運行している。住吉鳥居前電停は阪堺線の停留所である。そちらには161形という古豪がいるので、遭遇できることを期待しているのだが。
阪堺線は住吉大社の真ん前を横切っている。ここでしばし阪堺線の電車がやってくるのを待ってみることにしたのだが、まぁ、寒い。。。
やってきたのは351形。
反対方面行きの電車も351形だった。残念ながら161形は見られなかったが、この先の予定を考慮して・・・というか寒さに耐えかねて、ここでの車両ハントはこれだけでおしまい。
再び住吉公園電停に戻り、電車に乗った。
さっき停まっていた電車は既に出発して、次の電車が入線していた。601形という電車だった。