名阪撮り鉄ツアー【3】(2007/11/24)

上町線の電車の車内はとても暖かかった。頻繁に駅に停まってそのたびに扉が開くが、それでも外にいるのとは雲泥の差だ。その暖かさと心地よい揺れと昨日の寝不足とで、気が付いたらウトウトしていた。ウトウトしているうちに天王寺駅前に到着。

ここから御堂筋線に乗って淀屋橋へ。

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21系という車両だった。御堂筋線と言えば10系のイメージだったが、いつの間に車両が新しくなっている。

そして淀屋橋から京阪線で終点の出町柳へと向かう。京阪と言えばテレビカー。まだ乗ったことがないので乗ってみたい。だが、ホームに降りると乗り場がかなり混雑していた。丁度停まっていた特急は既に満席で立ち客もいるような状態だったので、見送って次のに乗ることにした。

そういえば今日は11月の3連休の初日だ。京都の辺りも紅葉が色づいてきて見ごろを迎えているということなので、紅葉狩りに繰り出す人が多いようだ。

列車到着までホームに入線してくる列車を撮影して回った。

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これは2200系。後期更新車という更新車両のグループだ。

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次が当時の最新鋭9000系。この車両は一般車両であるにもかかわらずクロスシートが採用されている。関西の鉄道会社はクロスシートの列車が多く運行されている。どこへ行ってもロングシートしかない関東の鉄道会社と比べたら、乗客にとって天国のような地域だと思う。

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で、特急電車8000系。

京阪の特急電車は編成中央の4号車が2階建て車両になっている。折角だから2階席で景色を見ながら京都へ向かおうと思ったのだが、この車両はかなり人気があるらしく、4号車の辺りだけひときわ混んでいた。そうまでして乗りたいとも思わなかったので、第二希望の最前列にやってきたらこちらはあまり並んでいる人もいなく、無事最前列を確保できた。

前面展望を堪能しつつ、出町柳までの京阪線特急の旅を堪能した。

で、出町柳までやってきたのはほかでもない、叡山電鉄の車両を撮影するためだったのだが、この路線の沿線にも紅葉スポットがあることを全く考慮していなかった。
駅のホームは黒山の人だかりで全く身動きが取れなさそうだ。こんな状態で車両の写真なんか撮影していたらホームに突き落とされてしまいかねない。ということで、線路脇を少し歩いてみることにした。

10分ほど歩いたらいい感じに見通しの良い踏切があった。場所は元田中駅の少し手前。ここで少し頑張ってみることに。

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まずやってきたのは700系。オリジナル塗装の車両だった。

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次にやってきたのが同じく700系だったが、新塗装の方だ。これはもみじ号という愛称が付けられている。

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で、その次が800系。丁度すれ違いのタイミングで1枚。しかし、叡山電鉄の車両は足回りがデカいのか妙に腰高に見える。
それはそうと、この2編成は同じ形式の車両なのだが、よく見ると間違い探しのようにちょこちょこ違っているところがある。

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そして900系。こちらは最新型できらら号という愛称がある。屋根の斜めになっている部分にも窓が付いていて、沿線の紅葉をワイドビューで楽しむことができるような観光列車に仕立てられている。

この叡山電鉄、ちょっとしたローカル私鉄程度の路線だと思っていたのだが、意外にも結構頻繁に列車がやって来る。ひとつの車両を撮影してちょっとすると視界の先に次の列車が見えるので、なかなかキリ良く切り上げることが出来ず、ズルズルと居座ってしまった。

そうこうしているうちに、次の撮影をするための移動開始時間を過ぎてしまった。
この後京阪京津線の撮影をして、京都に戻って新幹線に乗車する予定だったのだが、京津線を見に行っていると新幹線に間に合わない。
やむを得ず京津線は見送りにして京都に戻ることにした。

出町柳から京都駅までは意外と行きづらい。京阪が京都駅を通らないからだ。とりあえず東福寺まで乗ってそこから戻るようにJR奈良線に乗るのが早そうだったので、出町柳のホームに戻り、停まっていた列車に飛び乗った。ら、特急だった。特急は東福寺に止まらないので、手前の七条で下車。

次の各駅停車を待っている時に改札口に「京都駅まで約1キロ」と書かれているのが見えた。1キロか。歩けば15分くらいだからここから歩く方が東福寺経由で行くよりも近いだろうか。そう思って駅員に聞いてみたら、東福寺での接続次第です、と言われた。

奈良線は10分に1本くらいやって来る。駅員が歩いた方が早いと断言しなかったところを見ると、一番接続が悪い条件となった場合でも、そう大差ないのだろう、と判断して、予定どおり次に来た各駅停車に乗った。

だが、東福寺で下車してJRへの乗り換え通路へ向かうと、ホームには黒だかりの人、人、人。しまった。東福寺も紅葉の名所だったか。。。
ともかくここまで来たらその混んでいる電車で行くしかない。人の波をかき分けて奈良線のホームにたどり着くと、京都行きの電車が10分ほど遅れている、というアナウンスが流れた。

こりゃダメだ。もう新幹線は間に合わない。おい、七条の駅員、地元の人間なんだから今日、東福寺駅が混んでいるかどうかくらい知ってるだろ。混んでるなら混んでるとちゃんと教えてくれ。

新幹線は次の米原まで乗る予定だった。米原はこだましか止まらないので本数が少ない。これに乗れなくても在来線の新快速で行くことはできる。ただ、それでも数十分程度の遅延は避けられない。この先の行程に影響が出てしまうが、こうなっては不満を言ってても始まらない。とりあえず新快速に乗ったら行程を修正しよう。

遅延していた列車がようやく到着し、一駅で京都へ。と、ここで奇跡が起こった。京都に到着したのは新幹線の出発時刻の5分前だったのだが、自分が乗車した先頭車両の停車位置の目の前に新幹線改札が見えた。もしや、間に合う?
イチかバチかチャレンジしてみることに。幸いなことに券売機も空いていたので、米原までの自由席特急券を購入し、改札を通過。

目の前に弁当屋がある。残り3分。適当に購入してエスカレータを駆け上る、、、と丁度新幹線が入線してきた所だった。間に合った!

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11:39発こだま536号に無事乗車。席に座ってひと安心である。。。

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駅で買った弁当は「さばのおすし」弁当。

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ご覧のとおりのサバ尽くしである。この程度の量ではとても腹は膨れないが、米原まで1駅、わずか21分の乗車なので、このくらいの量の方が丁度良い。

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で、米原に無事到着。時間は12:00ちょうど。
車両は300系だった。この車両ももっぱらこだま専用に成り下がってしまった。無情なものだ。

Posted by gen_charly