川越散策・宝登山【5】(2013/11/03)
このページで通ったルートのGPSログ
食事を済ませたら、早くも下山開始。
山頂広場の一画にある宝登山神社奥院でお参りしてから下山を開始。
宝登山は麓と山頂の間がロープウェイで結ばれているが、大した距離じゃないので、徒歩で下山。
山頂のすぐ下には宝登山小動物園がある。訪れる人たちで賑わっているようだったが、メンバーの食指が伸びなかったので、寄らず仕舞い。
登りに通ってきた路と異なり、下山路は九十九折の砂利道をひたすら下っていくコースである。
余り歩く楽しみはないが、勾配が緩やかなので、足には優しい。
40分ほどで麓の宝登山神社に到着。
折角なので、こちらもお参りしておこうと歩いていくと、部活のトレーニング中と思われる女の子たちが参道を往復しているのが見えた。
ただ上り下りしているだけじゃない、なんと裸足だ。
何人かの子は足が痛いのか、はたまた冷たいのか、時折片足をもう片方の足の甲に乗せてもじもじしたりしている。なんだか、今時珍しい?スポ根トレーニングである。
しかも、登ったらちゃんとお参りもしている。エクストリームお百度参りをしているのだろうか。
彼女たちの邪魔をしないように我々もお参りを済ませる。
ソフトボール部、頑張れよ!
再び鳥居のところまで戻り、まっすぐ下っていくと突き当りが秩父鉄道の長瀞駅である。
駅前の土産物屋を冷やかしていると、前回秩父を旅したときにも買った、石川漬物の「しゃくしな漬」を発見。
前回評判につられて買ってみたら、その評判に違わぬおいしさに感動したので、次回行くことがあったらまた買おうと決めていた漬物である。もちろん即買い。
しゃくし菜は秩父地方で栽培されている野菜で、野沢菜とか小松菜の親戚のような菜っ葉である。
これを漬物にしたものがしゃくしな漬だが、漬物樽に付着した乳酸菌のおかげで漬けているうちに発酵が進み、サクサクとした歯ごたえと共に爽やかな酸味が楽しめる。
それから、ここまで来る道すがら何度か見かけた「すまんじゅう」、カミさんが以前何かの番組で見たことがあったらしく、食べてみたいというので、駅前の栗助という店で買ってホームで電車待ちの時に食べてみた。
大きさは、その辺で売っている大福などと同じ、手のひら大くらいのサイズで、値段は一個105円。
すまんじゅうの「す」は、素うどんとかと同じ「素」なのだと思っていたら、一口食べてすぐその認識を改めさせられた。
中には甘さ控えめ餡子がたっぷり詰まっていて、素どころかむしろ具たっぷりである。
どこが「素」なんだよ?と思ったら、「す」の由来は、店のHPに出ていた。
なるほど、そういうことでしたか。
やってきた電車に乗って2駅。出発地点の親鼻駅に戻ってきた。
今回の登山ルートのGPSログ
荷物をおろして一息。やっぱり最後は温泉で締めくくりたいところ。
行こうと思っている温泉は出発前に目星を付けてある。皆野町水と緑のふれあい館という温泉だ。
※2022/02/13追記:水と緑のふれあい館は平成30年に閉館したとのこと。
その近くには満願の湯という、この辺りでよく知られている温泉があって、評判も良いのだが、ふれあい館は入浴料が500円とリーズナブルだったので、こちらを選んだ次第。
向かう道すがら、秩父線の踏切で通過待ちをしていたら、パレオエクスプレスがやってきた。
SLはかっこいいね。
ナビの案内に従って走っていくと、やがてナビが「目的地周辺です」とアナウンス。が、そこにあるのはふれあい館、ではなく満願の湯だ。
間違えて目的地設定したかと思い、もう一度入れ直すが、ナビはあくまでここが目的地だと言い張る。
面倒だからもうこのまま満願の湯でいいや、と駐車場に車を入れると、駐車場の奥にふれあい館を案内する看板が出ているのが見えた。
案内に沿って進むと、満願の湯の敷地の裏側にちょっとした公民館のような建物があった。
これがふれあい館だった。
民間の温泉施設の裏に町営の温泉があるという意外な配置にまんまと惑わされてしまった。。。
昔、四国を旅したときに室戸岬の近くの温泉にもそういう場所があって少し戸惑ったことを思い出した。
料金を支払って中に入る。カミさんが、昨日の温泉が閉館間際でゆっくりできなかったので、今回はゆっくり入りたいというので、とりあえず1時間後を集合時間とした。が、多分それ以上入っていると思う。そこも織り込み済みの1時間である。
風呂場は湯船が一つだけの至ってシンプルな構成だ。
お湯はまろやかで気持ち良いのだが、いかんせん湯船が小さく、大人が4人くらいしか入れない。
とはいえそれほど頻繁に人が出入りする感じでもなく、概ね空いていた。
集合を1時間後としていたが、やることがないので結局30分ほどで上がってしまった。
まだ女性陣は当分出てこないと思ったので、待ち合わせ場所でしばし仮眠。程なくカミさんたちに起こされる。1時間ほど寝ていたようだ。
ちなみに、隣の満願の湯は料金が800円である。料金的にはこちらの方が高いが、スーパー銭湯的で設備も充実しているので、複数の湯舟を楽しんだり、食事を取ったりしたいという人には、満願の湯の方が費用対効果が上かもしれない。
ついでに言えば、ふれあい館のお湯は、満願の湯から引いているということなので、お湯自体はどちらに入っても変わらない。
登山の疲れも温泉でリフレッシュ、後は帰るだけだ。ここからだと140号線から帰る方が近いが、花園インターの辺りは混んでいそうなので、一旦秩父市街へ向かって299号線から帰ることに。
時間が夕方に差し掛かっていたので、途中のスーパーで晩御飯の調達。
秩父のソウルフード、小昼飯(こぢゅうはん)の一つ、みそポテトが売られていたので、買ってみた。
写真の右端の物がみそポテト。ジャガイモを揚げたものに田楽みそをかけたもので、意外な組み合わせながらも食べたら美味しい。小昼飯というのは野良仕事をしている人の軽食であり、子供のおやつでもある。これならどちらにも大層喜ばれることだろう。
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スタートをしくじったので、特に川越の観光が中途半端になってしまった。イベント開催されていたのが予想外のお楽しみとなったが、川越観光をしたいと言っていたお義母さんには、不満の残る旅だったに違いない。いずれ改めてお誘いしてゆっくり散策したい。
(おわり)