001000 – いじりれき SPACIA

グレード:カスタムZターボ
型式:DAA-MK42S
色:ブリスクブルーメタリック
全長x全幅x全高(mm):3395×1475×1735
車両重量(kg):890
ミッション:CVT
駆動方式:FF
エンジン型式:R06A
エンジン種類:水冷直列4サイクル直列3気筒 インタークーラーターボ DOHC12バルブVVT
モーター型式:WA04A
総排気量(cc):658
最高出力/回転数(ps/rpm):64/6000 (※モーター:2.2/1000)
最大トルク/回転数(kg-m/rpm):9.7/3000 (※モーター:4.1/100)


年式:2016(平成28)年式
走行:1000km
購入年:2017(平成29)年


ステップワゴンの車検見積で40万オーバーというバカげた見積が出てきたので買い替えを検討することにしたわけだが、最初はホンダ車での乗り換えを考えていた。

フリード+は使い勝手がよさそうで、かつ、ホンダセンシングの自動的に前の車を追尾する機能などはとても興味をひかれたが、我が家の用途を考えると立ち位置が中途半端な感じだ。ステップワゴンは試乗もしたし、1.5リッターで税金が安く済むところに興味をひかれたが、すでに義兄が乗っているうえ、新車の在庫品でも300万オーバーなのでそもそも予算オーバー。

まぁ、ここで200万とか300万とかだして普通車を購入するくらいなら、今のステップワゴンを修理しながら乗ってた方がいいわけで、必然的に新車で考えるなら軽自動車一択になってしまう。

軽自動車といえばN-BOXだが、ほしいグレードはいかんせん高い。モデル末期のくせに人気車なので値引きも渋いことこの上ない。

家族会議の席上、今までほとんど運転しなかったカミさんが、子供が幼稚園に通う時の送迎に運転したいから、買い替えるなら軽自動車が良いと言い出した。
まぁ、街乗りを考えたら軽自動車はベストなんだけど、家族3人軽自動車での車中泊はちょっと厳しいような気がしないこともない。
だからと言って使い分けで2台持ちは我が家的にはあり得ないだろうな。。。

自分的には車中泊を考えなければ、軽自動車でもまぁダメじゃないといえばダメじゃないのだが。。。ここで、自分的な軽自動車のデメリットを整理してみる。

・安全性が低い → もらい事故で死ぬのはいやー。
・狭い → 3人の車中泊旅行は流石に厳しいと思う。
・馬力がない → 遠出の時にしんどくなりそう。

少なくともこの3つが折り合わないと不満をためることになる。以前アトレーに乗っていた時も、ワンボックスなので車内はまぁまぁ広かったが、やっぱり長距離の運転は疲れた。

この辺りもカミさんと話し合った。
安全性については、運転に際して極力安全運転を心がけること、かつ、ドライブアシスト付きのモデルにして、リスクを下げることを目標にした。

車中泊旅行については、維持費の浮いた分で宿に泊まればよいし、遠出するときは必要に応じてレンタカーを活用すればよいのでは、ということでまとまった。
まぁ、実際には宿に泊まることもレンタカーを借りて旅行することもあまりないと思うが。。。w

馬力がないのは軽自動車である以上仕方ないので我慢するが、最低限ターボ付き、できればクルーズコントロール付きであることを条件に加えさせてもらった。

上記の条件で絞り込んだところ選択肢に上がったのは以下の車だった。
・ホンダ N-BOX(かN-BOX+)
・スズキ スペーシア、ハスラー、エブリイワゴン
・ダイハツ タント、ウェイク、アトレーワゴン

それぞれディーラーに行ったりしていろいろ乗り比べてみた。
ホンダに限らず最近の軽自動車は新車で買うとかなり高い。ターゲットプライスを150万で考えているので新古車も視野に入れて検討してみることに。

面白かったのは、↓のN-BOX+だ。

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屋根の上にテントがのっかっていて、テントの中で2人、車両内で2人の計4人が足を伸ばして寝ることができる。

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しかも、ターボとクルーズコントロールがついているから、遠距離でもそれなりに対応でき、今までと同程度の使い方もできそうに見える。
テントはハンドルで上下させることができ、畳んだらちょっと大き目のルーフボックスが載っているくらいのサイズ感だ。
ただし、結構重たいのか、ルーフキャリア4本で車両に装着されているので、もしかしたら重心が高くて走りにくいかもしれない。

原付的にはかなり気に入ったのだが、前オーナーがペットを乗せていたらしく車内が獣臭いのと、スキマとかに毛がついていて嫌だ、とカミさんが言う。その辺はクリーニングでいかようにもできそうな気もするが、カミさん的に受け付けられないとのことで、却下となった。

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まぁ、今になって思えば、テントでの寝起きは相当季節が良い時でなければ暑い寒いでつらいと思うし、テントへの出入りは車外にはしごをかけて行うので、泊る場所によってはセキュリティ的に不安な気もする。そもそも雨が降ったらテントの展開も出入りすらも億劫になるだろうことは容易に想像がつくので、やめて正解だったと思う。

その他、種々乗り比べやカタログのチェックなどで以下のような判定になった。

◆ N-BOX

< Good >

・車内は広々しているし、リアシートにひじ掛けがあるので後席も楽に乗れる
・N-BOX+ならフルフラットにして、なおかつ荷室が確保できるので、使い勝手は良さそう
・クルーズコントロールが付きモデルを選べる

< Bad >

・モデル末期で設計が古い割に人気車なので値引きが渋い
・カミさんの実家で既に乗っている

◆ スペーシア

< Good >

・全方向モニターが付いていて車庫入れが楽そう
・S-エネチャージによって、始動時のセル音が聞こえないのがいい
・室内はまぁまぁの広さ
・クルーズコントロールが付いている

< Bad >

・シートアレンジが若干貧弱なので、車中泊の時は苦労しそう

ハスラー

< Good >

・S-エネチャージはスペーシアと同様
・クルーズコントロールが付いている
・一応トランクからフロントシートまでフラットができるので、寝床としては案外イケている

< Bad >

・リアがスライドドアじゃない
・他の車種と比べて天井が低い

エブリイワゴン

< Good >

・試乗はできなかったが、車内の広さは流石ワンボックス
・このクラスのモデルにしてはスマートキーがついていて便利そう

< Bad >

・キャブオーバーなので、乗り心地と衝突安全性に不安がある
・見栄えが商用車っぽいのがちょっと。。。

タント

< Good >

・全体的なまとまりは一番いい

< Bad >

初代と比べるとだいぶマシになったが、乗り心地は相変わらずふわふわしている
・助手席側のピラーレスのせいでシートのフルフラットができない
・センターメーターが気に食わない

ウェイク

< Good >

・ワンボックス並みの室内高があって車内が広々している
・DIY向けのユーティリティが充実している
・付属のラゲッジボードを活用するとフロントからトランクまでのフルフラットが可能

< Bad >

・センターメーターが気に食わない
・クルーズコントロールのオプション設定がない

アトレー

< Good >

・これも試乗できなかったが、基本的な評価はエブリイと同じ

< Bad >

・モデルはエブリイと比べると古く、装備面ではエブリイに劣る感じ

エブリイ、アトレーについては、他の軽自動車とは乗り心地も運転感覚も違うのに、共に試乗できる店が近所になかったのと、元々市場にあまり出ていないので、新古を探すにしても装備面で折り合いつくものがなさそうだったので脱落となった。

N-BOXは身内に既に乗っている人がいるので脱落、タントは室内レイアウト的に車中泊が難しい感じだったので、こちらも脱落

ということで、試乗できた車のうち、あんまり嫌だと思うところがなかったスペーシア、ハスラー、ウェイクが残った。

共通する評価ポイントは、乗用車ライクであること、車中泊もそれなりにこなしてくれそうだということだった。
その点、スペーシアは車中泊ポイントの評価が低く、最初はハスラーかウェイクが本命だった。

が、車中泊仕様としては完璧だったウェイクはクルーズコントロールの設定がないことが仇になって、脱落。

最後に残ったのがスペーシアとハスラー。
スズキの軽自動車は以前何度かレンタカーで借りたことがあり(これとかこれとかこれとか)、その時の印象では、3速ATがぎくしゃくしがちだったことと、内装がチープで安っぽいのが気に食わないところだったが、今回の試乗で分かったのは、最近のモデルはトランスミッションがCVTになっていて、これの出来がよくて以前のようなギクシャク感がなかったのと、内装も当時より凝ったデザインになっていて以前のような安っぽさがなくなっていたことで、予想外に好ポイントを獲得することとなった。

あと、これらのモデルにはS-エネチャージという、スズキのマイルドハイブリッドシステムが搭載されている。これが加速時にちょいちょい動いて、エンジンの回転数を上げずにリッターカーと遜色ない走りを提供してくれるのには、なかなか感動させられた。ダイハツは軽自動車のハイブリッド化に積極的でないためラインアップがなく、その辺もウェイクが選考から落ちてしまった要因の一つだ。

また、最近のモデルではほとんどのモデルでアイドリングストップ機能が搭載されているが、大抵、再始動時にセルのかみ込み音が発生する。軽自動車の場合、その音が安っぽくて交差点のたびに聞かされるのは嫌だと感じていたのだが、スズキのこれらはモーターの力で再始動させるので、実に静かなのである。これには正直しびれた。

そういった経緯でスペーシアとハスラーの一騎打ちとなったわけだが、まずはハスラー。

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ハスラーでクルーズコントロール装着車はJ-Style2という特別仕様車のみの設定である。近所のスズキに見積を取りにいったところ、新車で諸費用込みで170万とでた。ステップワゴンの下取りは11万ということなので、コミコミ160万前後ということになる。

ちなみにそこの店ではJ-Style2の新古も売られていて、それはコミコミ150万であった。

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J-Style2は本革調のシートになっていたり、標準とは異なるフロントデザインが採用されていたりして、好印象である。スペーシアと比べると個性が際立っていて、車中泊もやりやすそう、ということで自分的に一押しだったのだがカミさんから物言いがついた。

「やっぱりスライドドア付きがいい。」

なんでも周りのママさんが乗っているのがみんなスライドドア付きらしく、子供を乗せたり降ろしたりするときに断然楽、ということだ。
駐車場でドアを勢い良く開けて隣の車にぶつける、というのも子供あるあるで、それを防ぐためにもスライドドア付きは断固譲れない、と頑なである。

スライドドアなんて、なきゃないでそのうちそれが普通になると思うし、そんなにこだわる装備かな、と思わなくもなかったが、断固譲れないということなので、ハスラーも脱落してしまった。

そして、最終的に勝ち残ったのがスペーシアだった。
ここからまだひと悶着あるのだが。。

Posted by gen_charly