005156 – SUZUKI WAGON R
2023/04/15
名古屋出張の折に翌日の休暇でドライブするために借りたレンタカーである。
まぁ、メジャーな車だから、自分より詳細なレビューを書いている人がいくらでもいると思うので、あまり書くこともないかもしれないが、折角乗車したので気づきをメモとして残しておく。
このワゴンRは現行モデルで、自分は初乗車となった。
この車にもS-エネチャージが搭載されていた。
エンジンはNAとのことだが走り出してみると、S-エネチャージが働いていない時でも意外に加速は俊敏だった。
ターボを搭載している我が家のスペーシアと比較してもそん色ない出足だ。
S-エネチャージが動いている時は、加速感は同じでエンジンの回転数がぐっと下がるので、エンジン音が静かなのに加速はビシッと決めてくる運転しやすいエンジンだと感じた。流石にアップダウンや低速走行時の踏み増しのような場面ではちょっと非力、というかエンジンの回転数だけがモリモリ上がってその割に加速しない感じがあった。
もっとも、NAならそんなものという程度なのでそこに不満は感じた訳ではない。とにかくスタート時の出足が良いのは感動的だった。
遮音性もよく考えられているようで、運転中の室内でもあまりエンジンの音は侵入してこなかった。エンジン形式が我が家のスペーシアより新しいせいか、エンジン自体の音も静かになっているような気がした。
車自体はベーシックカーなので内装はシンプルに徹している。余計なメッキ装飾などもないのでベースグレードっぽい。
運転席シートはハイトアジャスターが省略されていて、ひざ下が短い自分には少々座面が高く感じた。
エアコンのコントロールパネルがだいぶコンパクトになったので、足元まわりの空間が広々としている。横方向のラインを強調したデザインになっているせいか膝周りも窮屈さがない。これはスペースに制限のある軽自動車としてはかなり優秀なデザインだと思った。
メーターはセンターメーターを採用している。だが、その手前にカーナビがドカンと鎮座していて、自分のシートポジションでの視線からだと、メーターの下部分がカーナビのベゼルとかぶってしまい少し見づらかった。
メーターがセンターメーターになっているので、運転席前方にちょっとしたくぼみが作られていた。ここに小物を置いておけるようになっている。運転中スマホを置いておいたら信号待ちなどでの停車中にちょっとメッセージを確認したい時にすぐ手が伸ばせて意外と便利かもと思った。
エアコンのコントロールパネルは左側のレバーで風量、右側のレバーで温度がそれぞれ調節できる。インフォメーションは最低限だが、運転中でもちょっと手を伸ばして操作ができる使いやすいデザインだと思った。ただし、ATシフトレバーより助手席側に配置されているので、風量調整レバーは大きく手を伸ばさないと届かない。
まぁ、頻繁にいじるものではないので、不便を感じるほどの物でもないが。
メーターはこれまでの物と基本的に大差ない。インフォメーションディスプレイがひとまとめに表示されるようになったが、表示内容やフォントなどはこれまでの物と変わらなかった。近年、他のメーカーの車ではフルカラー液晶による繊細な表示が出来るようなものも増えている中で、ちょっとクラシカルである。
カーナビはエクリプスの物が設置されていた。メモリーナビになっていて、もはやCDやDVDは搭載されていない。
GUIなどは以前の物と較べたら大分洗練されていた。自分が過去15年くらいずっと使っていたナビと同じメーカーであるせいか、右左折時などの案内タイミングが適切ですごく運転しやすかった。
やっぱりそこは長年のノウハウの蓄積による部分だろう。
シートはこんな感じ。特段の特徴はないが、スズキ伝統の助手席シート下の収納はエネチャージのバッテリが搭載されているので、底が浅くなっている。
前席ドアの取っ手の部分が大きくなっている。収納が少なめである軽自動車では、こういう所についつい小物を置いてしまいがちだが、スペーシアではあくまで取っ手なので入れられるものが限られていた。
このくらい大きいと、大き目のスマホとか長財布とかを入れることも出来るので、便利だと思う。
リアシートもまた特段の特徴はない。
シートを前方に倒すと座面が自動的にダイブダウンするようになっており、ワンアクションでフラットな荷室が作れるようになっていて、これは便利だと感じた。
あと、リアで特徴的なのが傘立てだ。
雨が降った時に濡れた傘の置き場に困ることがあるが、この車はドアパネルに専用のホルダーが設けられていて、ここに立てておいておくことが出来るようになってる。
滴った水滴をどうやって排水するのかと言ったところは確認しそびれてしまったが、降雨時にリアに人を乗せる時に濡れた傘でひざや足が濡れてしまう、なんて事態を回避することが出来る。地味だが気が利く装備である。
今回は名古屋から岐阜までおよそ250キロほど走った。
車を借りた時点で平均燃費が19.8キロと表示されていたが、250キロを走行して平均燃費は19.8キロのままだったので、恐らくリアルな平均燃費がそのくらいなのだろう。