奄美大島上陸【2】(2007/09/19)
— 奄美大島到着 —
空港に到着した後、早速レンタカーを受け取りに行きました。今回借りた車はMRワゴンです。
まずは宿の手配をしようと思ったのですが、レンタカー屋の人に 「あやまる岬は近いから行ってみるといいですよ」とアドバイスを貰ったので、宿の手配をする前にちょこっと寄って見ることに。
という事であやまる岬です。
空港から街と反対方向に10分くらい行くと到着します。
岬の周辺はちょっとした公園のようになっていて、気軽に訪ねることが出来ます。
写真でご覧の通り、眼下にどこまでも続く白い砂浜とリーフに囲まれた青い海が見渡せます。
写真の縦の比率が違うのは携帯のカメラで写したものです。思いの外綺麗に映ったので掲載します。
場所で言うとこの辺です。
町の標章の横に見える四角いところが奄美大島空港です。
一方、名瀬の市街地は結構離れていて、車で30~40分ほどかかります。
一通り公園を散策してから宿の手配をしに名瀬市街へ向かいます。
途中、こんな感じの場所があちこちにありますが、こういう景色は主に島の北部だけで、中南部はどちらかというと山がちになり道路も上っては下りを繰り返すような道ばかりになります。
今回の旅の宿はネットで見つけた「リースマンションかりゆし」です。一泊からレンタルでき、 場所にもよるのですが、原付が借りたところは、一部屋4500円の部屋です。 食事は外でおいしいものを食べればよいし、宿は寝られればよい、という感じだったので、 我々の旅にはもってこいです。
で、部屋のカギの受け渡しは市内にある「味の銀海食堂」という所で行うため、店まで出向いた所、結構お客さんも入っています。丁度お昼時でお腹も空いていたので、昼食を取る事に。味はなかなか美味でした。
これが今回の旅の拠点になる宿の建物です。
部屋はごくごく狭いワンルームで、キッチンとユニットバスと普通に使う程度の生活用品が揃っています。
ベッドはシングルです。いくらカミさんと言えどこの暑いさなか二人で川の字(というよりニの字?)はきついです。。。
と言う事で、二人で宿泊した時のために、エキストラベッドがついているのですが、これを引っ張り出すと今度は殆ど足の踏み場もなくなってしまいます。。。
まぁ、寝るだけのつもりなので、狭いのはさして問題なかったのですが、がっかりしたのはエアコンが100円を入れて使うタイプのものだった事です。
河口に近い所に立地している為、ずっと蒸し暑くてしんどかったのですが、カミさんは寒がりなので、もったいないから付けなくていい、と言っています。。。
なので、殆どは無料で使える備え付けの扇風機で過ごす事になったのでした。。。
— 泥染め体験 —
まぁ、それはさておき、 午後はネットで見つけた3000円で泥染め体験ができるという肥後染色さんへ。
ここは生地の持ち込みができるので、自宅から服を何枚か持ってきてこれを染めてみる事に。
詳しくはこちらを見て頂くとして、 奄美の泥染めはテーチ木を煮出して絞り出された液体を熟成させたものに生地を入れて延々と揉みこみ、 これを奄美にしかないという鉄分を含んだ泥に浸して生地に染み込んだ染料を定着させていきます。
余談ですが、お邪魔した日の前日は丁度ここで「田舎に泊まろう」の収録が行われていたそうで、当日も原付が到着する少し前まで収録をしていたそうです。
・・・惜しい!!
気を取り直して、早速始めてみようと思います。。。
まずは、素材につける模様を決めます。
元の色で残したい部分をつまんでゴム紐できつく縛ります。
それからそのつまんだ部分を上からビニール袋で覆ってその口の部分を再度ゴム紐で縛ります。
こうする事によって、この部分には染料が染み込まず元の色が残るという寸法です。
割と濃色系の生地でもちゃんと色が乗るという話を聞いていたので、カミさんは調子に乗って黄色やら、青やら、緑やら、黒やら、嫌がらせのような組み合わせでシャツを持っていった所、 「さすがに黒は染まらないよ~」と呆れられてしまいましたw
なので、黒以外の生地を染めてみる事に。
ここでは木の染料で染める泥染めの他に藍染めも有ったので、原付の持ってきたシャツは藍染めにしてみる事にしました。
藍染めの方は、スタッフの人が手際よくやってくれたので、原付はお任せしっぱなしでした。
模様を決めたら、ヒジまであるゴム手袋とビーサンを渡され、我々の前に設置されたたらいに、木の染料が流し込まれました。
この染料に生地を漬け込んでいくのですが。。。
この液体がなんとも言えぬ発酵臭を放っていて、最初はちょっとしんどいのです。。。
(肥○めのにおいのやや軽いやつ、といえばいいのかな?)
生地を揉み込むようにしながら染料に空気を混ぜるようにして染み込ませていきます。
暫くしたら、横の青いバケツの水ですすぎをして、再度揉み込んでいきます。
この作業を延々2時間ほど続けるのです。
15分くらいすると、鼻が慣れてきてにおいも気にならなくなってくるのですが、 そうすると染料の効能も下がって来ているらしく、ありがたい事に30分おきぐらいにお替わりのサービスが来ます。。。
そうやって、延々と無限ループのような染めの作業を続けていると、たまにお店の人が様子を見に来て染まり加減をみて、いい感じになったところで、次のステップ泥染めです。
しかし、この泥染めの作業は思いの外あっけなく終わります。
で、横にある清水で濯ぎを行います。
終わりか・・・、と思ったら、もう一度同じ作業を繰り返しやるそうです。。。
で、どうにか二度目の濯ぎを終わらせたらOKが出たので染まりっぷりの確認をば。。。
残念ながら、この時は出来上がりの写真を撮りそびれたので、後日公開するかもです。。。
持っていった物は軒並み綺麗に染めることができました。
濃色の生地もしっかりと染まっていたのが感動でした。
— ナイトツアー —
無事染め終わった所で、夜の野生生物の観察ツアーに参加しました。
実は泥染めが少し押して、集合時間にちょっと遅れてしまったのですが・・・(汗)
同行のグループが別に一組いて、この片方の人が原付と同じ出身と分かり、目的地に付くまでの間、ひとしきり盛り上がりました。
さて、このツアー、奄美の原生林に立ち入って色々な野生生物を観察するツアーという事で、運がいいと天然記念物のアマミノクロウサギに遭遇する事ができるかもしれない、という事で、期待に胸を躍らせて参加したのですが。。。
アカマタ(模様が金色っぽいですね。違うかも)
最初勘違いをしていたのですが、車で目的地まで行ったあと車を降りて原生林を散策するのかと思っていたのですが、 ハブがいて散策どころではない(そりゃそうだ。。。)と言う事で、車に乗ったまま森を観察するそうです。
目的地に着くと、懐中電灯と双眼鏡を渡されてガイドさんがゆっくりと車を走らせて道路わきにいる動物や木々に泊まっている鳥などを見つけては車を止めて説明してくれます。
しかし、見つかるのはリュウキュウアカショウビンやらオットンガエルやらで、アマミノクロウサギは見つかりません。
(いや、上に挙げた動物も天然記念物だったり固有種なんですけどね。。。)
イシカワガエル
オットンガエル
リュウキュウコノハズク (暗かったのでレタッチ)
ガイドさんが鳥やらカエルやらを見つけると懐中電灯で照らして教えてくれるのですが、木に止まっている鳥は懐中電灯の光量が足りなくてどこにいるのか良く分かりません。。。
でも、ガイドさんからは「動物たちが驚くので指示がある時以外は懐中電灯を点けないで下さい」って言われていたので、大人しく従っていました。
で、この辺から徐々になんとなく不満が溜まってくるわけですが。。。
ある所で止まった時にガイドさんが「ライトを付けてみて下さい」って言ったような気がしたので、「お、いよいよか!」と思っておもむろにライトをつけて見た所、「鳥が驚くから指示あるまで点けないで下さい、って言ったでしょう! 」とものすごい剣幕で怒られてしまいました。。。
いや、っていうか、ディーゼルエンジンガラガラ回して、目標をつけては懐中電灯で照らしてたら、逃げない鳥も逃げ出すんじゃないの?
それから暫くして街に戻ってきて解散となったわけですよ!
双眼鏡も懐中電灯も(間違って点灯してしまった以外は)一度も使う事が無かったんですよ!
しかもアマミノクロウサギに出会う事もなく、解散となったわけですよ!
意味も無くサンボマスターみたいな口調になってしまいましたがw
なんとなく消化不良の感が残るツアーでした。。。
その後、晩御飯となる予定だったのですが、時間が遅くなってしまったので、近所のコンビニで弁当を買って済ませてしまいました。。。
カミさんはふくらはぎを何かに刺された様で、痒がってます。。。