はやぶさ乗り納めツアー - 12(2008/11/24)

— はやぶさ号 —

ついに18時間の寝台列車の旅が始まりました。

寝台列車に乗るのは2006年にあけぼの号に乗ったとき以来です。
冒頭にも書きましたが、15年程前に富士号に乗ったときは、運良くソロを確保できたので、実は、この列車のソロがどんなもんだかと言うのは知っていました。

なので、今回残念ながら普通のB寝台ですが、それなりに諦めもついています。

“なんとかと煙は高い所が好き"といいますが、かつて乗車した寝台列車で個室以外に乗ったときは全て最上段を選んで乗っていたのですが、上段は窓がなく車窓は全く見る事ができません。

毎回、それで後悔するのですが、下段に寝ると、なんとなく上段の人が気になるというのも有ってついつい上段を選んでいたのですが、今回は、お任せで申し込みをしたところ、上下段で予約されていました。

そういうことであれば、上段で寝てるのはカミさんで、気になりません。
今回は、しっかり車窓を焼き付けておこうと思ったので、カミさんに許可を貰って下段を使わせてもらうことにしました。

ということで寝台券の番号を見ながら指定の場所に到着。既に向い側の下段には男性が着席していました。
軽く会釈をして荷物を運び込みますが、スーツケースの置き場所が無い。。。

仕方が無いので、なるべく邪魔にならないように通路のはじに寄せて置いておく事にしました。

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二段寝台の雰囲気はこんな感じです。
通路側には折畳式の座席が設置されていて、通路側の景色を見る時には重宝します。が、通路を通行する人が来た場合は足を寄せるか、一旦立ち上がらないとやり過ごせないので、昼間の時間帯は思ったより落ち着けません。。。

奥に立っている人と比較すると分かるように通路の天井がかなり低くなっています。

これは、この通路の上の部分が上段寝台の乗客用の荷物置き場になっているからです。

着席して、早速、さっき駅で購入してきた牛丼をパクつく事に。
一人一個は量が多かったので、二人でひとつを買ってきたのですが、向いの男性もカーテンを開けて向かい合って着席しているので、なんとなくやりづらい。。。

お互いなんとなく目を合わせないような感じで牛丼を食べるハメにw
そのせいか、なんとなく食べたんだか食べてないんだか印象が残っていません。。。

牛丼を食べ終わって、一服したい所ですが、この車両は禁煙車なので、喫煙車まで出向かないと喫煙できません。
車内の探検も兼ねてちょっとうろついてみる事に。

この列車にもかつては食堂車やロビーカーなるものが連結されていて、旅情をかき立てるのに一役買っていたのですが、現在はそれらの車両は連結されておらず、全てが寝台車となっています。

15年前は原付はまだ中学生の身分だったので、とても食堂車で食事を取れる身分ではなく、また酒も飲めない(今でも飲めないけど。。。)身分だったので、ロビーカーで寛ぐ事もできず、自室に篭ってひたすら車窓を眺めていたものですが、今となっては惜しい事をしたものだ、と悔やまれます。。。

食堂車などの無い現在は、というと、基本的に食事は事前に調達するか、途中停車時間の長い下関駅で、駅の外のコンビニに買出しに行くか、朝方に回ってくる車内販売を利用するかのどれかになります。

車内販売については、編成の端の方へ回ってくる前に全て売切れてしまう事もあるらしく、そうなると食料の確保ができなくなってしまうので、やはり、事前に仕込んでおくのがベストのようです。

ちなみに、下関駅で駅外に出るのは、マル秘テクニックっぽい感じですが、何気に車内放送でもしっかり、アナウンスが入ります。

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上段寝台の様子。
シーツは敷かれて居ないので、自分で敷く必要があります。
マットレスの生地が柄付きの若干派手なものに変更されています。
かつては全て青地のマットレスだったものです。

ちなみに下段は原付夫妻の荷物が山積みだったので省略。。。

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洗面台。
懐かしい陶器の洗面台です。
かつては水を無駄遣いしないようにする為か、上の写真のように水栓がばね式になっていて、ひねっている間しか水が出ないようになっていました。

これが実に不便で。。。
片手は栓をひねる作業をしているので、どうしても作業が片手づつになってしまい、石鹸を洗い流すのも一苦労するようなシロモノです。

そのためか、コップが設置されていますが、今の時代、これを平気で使える人は少ないでしょうね。。。

また、横にあるのが、唾などを流す為の器で、これも例によって吐き捨てた後、上の水栓をひねって洗浄します。

もしかしたら、洗面台に水を浸して、顔を洗うなどの用途に使って、歯磨きのすすぎなどを右のボウルでするようになっているのかもしれませんが、この洗面台に水を浸して顔を洗うなんて事もちょっと抵抗が有りますね。。。

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ちなみに背後にはトイレと写真の給水機が設置されています。
これも懐かしいタイプのものですね。
0系新幹線には設置されていましたが、最近では見かけなくなりましたね。
右に有る小さな箱には折りたたまれた紙コップが納められていて、これに水を汲んで飲む訳ですが、このコップがまた小さくて。。。
二口くらいの量しか入りません。

歯を磨く時にここの水をすすぎに使いました。

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これがA寝台個室の通路。
扉が木目になっていて、若干の高級感を出していますが、A寝台個室ならではの装備と言えば、若干広めのベッドと、テーブルを兼ねた洗面台が付いている位の物なので、B寝台ソロの存在を考えると、高い金を出して、この個室を利用するメリットは殆ど無いように思われます。

それでも今日はA寝台も全て満室のようでした。
空席があるときは、鍵が掛かっていないので、開けて中を撮影できたりします。

その後一服してから自分の席に戻る頃にはだいぶ日も傾いてきて、程なくすると博多に到着です。

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博多で向いの寝台の上段におばちゃんが乗車してきました。
入口で一言、はしごを上るときにも一言挨拶をされて、物腰の低い感じの方です。

博多を出て暫くしたら、お饅頭をおすそ分けしてくれました。

そうこうしているうちに、列車は門司に到着。

Posted by gen_charly