四国・山陰初日の出 - 4(2008/12/31)
— ネイリ定 —
見残し海岸の奇岩を堪能して、次は今回の旅の目的地の一つ、足摺岬に向かってみたいと思います。
途中土佐清水市街を通りかかった時に、ふと地元の酒屋に立寄ってみました。
カミさんが仲良くしている友達に毎度旅行に行くたびに何かしらのお酒を買って行っているので今回もお土産に一本買ってみようと思ったからなのですが、原付は元々酒を飲まないので、どんなものが珍しい(or美味しい)のか全く分からず、以前は適当によさそうなものを見繕って買っていっていたのですが、いつも集まるメンバーの中に酒に詳しいメンバーがいて、 買っていった酒が結構東京でも手に入るという事を知り、折角だから東京に流通しない酒を探してみようと思ったからでした。
店内に入ると、流石いごっそうの地土佐、いろいろな銘柄の日本酒が並んでいます。
上にも書きましたが、原付はどれが珍しいものやら美味いものやらさっぱり分からないので、店員に聞いてお任せのものを選んでもらいました。
#一升瓶を買っていったのですが、それを本人に渡したら、二人でものの数十分で空にしてしまいました。底なしは怖い。。。w
お酒を購入しおえて店を出たら、丁度お昼時にだったので、近所で食事が出来る所を探すと、足摺岬に向かう途中にある「足摺黒潮市場」という所で、サバ料理が食べれるというので行ってみる事にしました。
店は土産物店を併設していて、中では海産物や加工品が所狭しと並べられています。
試食に出ていたゆず茶が美味かったです。
軽く土産物を見てから食堂に入り、メニューを見ると、美味そうな料理が並んでいます。
原付は、サバがウリにも関わらず「ネイリの刺身定食」を、カミさんはオススメどおり「サバのぶっかけ丼」を注文する事にしました。
待つ事10分ほどで料理が運ばれてきました。
まずは原付が注文した「ネイリの刺身定食」。
ネイリとは土地の言葉で、カンパチの幼魚のこと。
ご想像のとおり、しっかりと脂の乗った歯ごたえのある身が最高です。
味噌汁は大根とアオサの味噌汁でこれもまこと美味。
一方、カミさんのサバのぶっかけ丼はこんな感じです。
ご飯の上にサバが満遍なく載せられていて、最初は、サバ丼として食べて、程よく食べた所で、写真中央のポットに入っているダシをまぶしてお茶漬けにして食べます。
これはお茶漬けにしたところ。
サバもとても脂が乗っていてダシも絶妙で非常に美味でした。
— 足摺岬と七(つ以上ある)不思議 —
満腹になった所で、足摺岬に移動です。
思いの外来訪者が多く、車を停めるのに苦労しましたが、5分ほど行ったり来たりしていたら一台空きが出来たので、そこに無事駐車。
辺りは遊歩道が整備されていて、入口には中浜万次郎(ジョン万次郎)の銅像が岬の方を向いて建っています。
岬までは5分ほどで着きます。
足摺岬灯台。
足摺岬は一般的に四国の最南端として有名ですが、実際には付近にある「長ハエ」と呼ばれるところが最南端になるそうです。
さらに周辺の離島を含めると、さらに南に位置する島々もあったりします。
岬周辺には「足摺の七不思議」と呼ばれる名所が点在し、岬へ向かう道の途中にも何箇所か点在しています。
まずは、「地獄の穴」。
左下の排水溝みたいな穴が地獄の穴です。
脇に立ててある説明書きには、
「この穴に銭を落とすとチリンチリンと音がして落ちていく。その穴は金剛福寺の本堂のすぐ下まで通じているといわれます。」
と書かれていますが、穴を覗くと金剛福寺どころかゴルフのカップのような深さ20cmにも満たない穴が空いているだけです。。。
果敢かつ無謀なチャレンジャーが銭を落としてみたのか、あるいは、根拠の無いご利益を求めたのか、その20cm下の底の部分に数枚の硬貨が。
ネットで検索すると、「現在はふさがって云々」とあるのでかつては深かったのでしょう。
昔はすごかったんですねー(棒読み)
で、いきなり石の写真ですが、これは「弘法大師の爪書き石」と呼ばれているものです。
何が七不思議かというと、説明書きには、
「この岩肌には大師が爪で『南無阿弥陀佛』と六字の名号を彫っています。」
と書かれているのですが、最初全く意味がわからず、そのままスルーしようと思った所で、たまたま通りかかった人が説明してくれてやっと意味がわかりました。
つまり、こういうことです↓
本当に弘法大師が書いたのかな???
「夜露死苦」だったらDQN確定ですが。。。w
岬の周辺には、「大師一夜建立ならずの華表(とりい)」や「亀呼び場」、崖の向こうには「汐の満干手水鉢」などが有りますが、写真に撮って置くほどでもないかなーと思って、写真には残していません。
この辺は上のリンクの説明を参考にしてください。
次に行きたい所が白山洞門です。
海沿いに遊歩道が伸びているようなので、遊歩道に従って歩いていってみようと思います。
その途中に有ったのが、
「亀石」
ご覧のとおり亀のように見える石です。
例によって説明書きには、
「亀呼場(岬先端)から大師が亀の背中にのって灯台の前の海中にある不動岩に渡ったといわれています。この亀石は、その亀呼場の方向に向っています。」
とあります。
説明を読む限りではこの亀石は弘法大師とは何の縁も無い事になってしまいますが何か?
ただ見た目は本当に亀の顔のように見えるので、作為的なものでないとしたらなかなかの造形の妙です。
この他にも「ゆるぎ石」、「不増不滅の手水鉢」、「根笹」等の不思議スポットがあるそうです。
え?7つ以上あるって?
うーん、まぁ、そういう事です。w