おばあちゃんのお葬式 - 1(2009/08/17)

原付の会社では当時夏休みは自由取得方式だったので、某大島へ天体観測に行くときに夏休みを使い切ってしまい、 お盆は普通に仕事をしていたのですが、週末が終わるとお盆開けになると言うことで、明日からまた電車が混むなぁと少し憂鬱になっていた矢先、 弟から岩手のおばあちゃんが亡くなったと連絡がありました。

それで急遽一関へ急行する事になったのですが、お盆の帰省ラッシュの時期だし、高速は渋滞が酷そうだからということで、 当初新幹線で向かうことも検討したのですが、いかんせん夫婦二人で新幹線に乗ると往復で8万円くらいかかるのと、 夜中走って早朝に付けば新幹線の始発よりも早く一関に着けるのとで、結局車で向かうことに。
幸いUターンラッシュの方向とは逆方向だったため、酷い渋滞に巻き込まれることなく、明け方に一関に到着。

教えてもらった会場の場所が良く分からなかったので、道を知っている弟とインター近くで待ち合わせして向かうことにしていたのですが、 原付の方が少し早く到着したので、待ち合わせ場所で時間をつぶしていると、弟一家の車も程なく到着。

弟の車に先導してもらい、山道を走ること小一時間で、おばあちゃんが安置されている会館に到着しました。
お線香をあげて、おばあちゃんの顔を見ると、思ったより血色が良さそうに見えて亡くなっているような感じがしません。

それから控え室に戻って今後の予定を確認したところ、本日は友引で何も出来ないので、明日告別式と火葬をやって、 明後日に葬儀と納骨を行うことになったとの事です。

出来れば明後日の納骨まで見届けたかったのですが、流石にお盆明けに連続3日間の休みは取りづらかったので、 火葬が終わった所で帰ることにして、まずは会社に事情説明と火曜日までお休みの連絡を済ませました。
事前に友引だと知っていれば、慌てて飛んでくることもなかったのですが、まぁ来てしまったので仕方がないということで。。。

会社への連絡が済んで一息ついたとき、おばさんたちから夜通し運転して疲れているだろうから少し休みなさい、と勧められ、 部屋の隅で雑魚寝で仮眠を取りました。

数時間仮眠して昼ちょっと前位に起床。
短い時間ながらそれなりに眠れたのでだいぶすっきりしました。

— げいび渓 —

会館に到着したとき、お袋やおばさんたちは、自分の母親の死に悲嘆に暮れているのかと思っていたのですが、 おばあちゃんが大往生だったせいか、さほど悲壮感は感じられず、少し意外な感じでした。
もっとも、葬儀やらなにやらの進行を業者任せにせず、自分たちで出来ることは自分たちで協力してやるスタイルのため、 準備やら参列者への対応やらでせわしなく動き回っていて、悲嘆に暮れる余裕がなかったからかもしれません。

その流れでおばさんから、「たまにしか来れないんだし、どうせ今日は何もする事が無いから遊びに行ってきたら?」 と言われ、 お言葉に甘えて弟夫婦と4人で猊鼻渓の舟下りを体験しに行くことにしました。

お葬式なのに観光なんて不謹慎だと言うなかれ、岩手の親戚の人たちは、リベラルというか合理的というか、そういうマインドの人が多いので、 原付も気を使わずにいられてありがたいです。

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ということで、猊鼻渓までやってきました。
猊鼻渓は一関の観光名所としては厳美溪と並ぶ名所なのですが、前回来た時には最終便が出た後で乗ることが出来なかったので、 リベンジです。

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チケット売り場で乗船券を購入。
弟は魚のエサも購入

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猊鼻渓は水深が浅いそうで、舟は平べったい形をしています。
舟に乗り込み、めいめい場所を確保して待っていると、暫くして船頭が乗り込んでいよいよ出港。

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舟は手漕ぎで船頭が長い棒のようなもので川底を蹴って進んでいきます。
渓谷といっても流れは緩やかなものなので、川下りといってもとてものどかな雰囲気です。
もう少しスリリングな川下りを想像していたので、意外でしたが、これはこれで風流なものです。

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鏡のような水面の下には手を伸ばせば掴めそうなくらい近いところを色々な川魚が泳いでいます。

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弟が入口で購入したエサを放り投げると、どこからとも無く魚が集まってきて、エサの奪い合いを始めます。
少し分けてもらって、うちらもしばし魚をからかって遊んで見ました。

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壁にあいた祠に毘沙門天が祀られているのが見えました。

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水流はどこまでも緩やかなままで、のどかな時間が過ぎていきます。
お盆時の酷暑が嘘のように涼風が吹き抜けて、汗が引いていくのが分かります。

そんな時ふと、「おばあちゃんなくなったんだよなぁ。。。」と思ったりして、やっぱり不謹慎だったかな、 という気持ちが頭をもたげたりしたのですが、お袋たちがそうであったようにおばあちゃんも自由な気風を持った人だったので、 おばあちゃんもきっと「遊んで来い」と言うんだろうなと勝手に解釈して、観光を楽しむことにしました。

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暫く進むと、船は浅瀬に乗り上げるように止まり、20分ほど散策の時間です、と船頭から案内がありました。
他の乗客がゾロゾロと岸へ降り立つのに続いて、原付たちも上陸。

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川のほとりを歩いていくと木橋が架かり対岸へ渡れるようになっていました。
奥に見える絶壁が「大猊鼻岩」と呼ばれている、猊鼻渓の最奥部になります。

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橋を対岸に渡るとすぐに「運玉」と書かれた石のようなものが売られていました。
よく見ると焼き物のようです。

これを対岸の大猊鼻岩の下に空いた小さな穴に向かって投げて、上手い事入れば願い事が叶うというので、 試しにみんなで投げてみることにしました。

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が、穴までの距離は見た目以上に遠く、女性陣二人は対岸の絶壁まで運玉が届かず。。。

それを見て弟が自信ありげな笑みを浮かべて、第一球、投げました!
弟は昔から体力だけは人一倍の男で、その能力を余すところ無く発揮して対岸へは届くのですが、 残念なことに着弾地点は穴をわずかに逸れて右上2時の方向。
運玉は絶壁にぶち当たって砕け散ってしまいました。。。って、砕けるほどフルスイングで投げるなって!w

次の瞬間、3人の視線が原付に集まりました。

いやいや、原付は多分届くには届くと思うけど、先天性ノーコン病だから余り期待しないで。。。
と言いながら、投げてみたところ、運玉は、予告したとおりに穴とは全然見当違いな方向へ飛んでいってしまいました。。。

ということで誰一人願いをかなえて貰えないという、残念な結果に。

それからまたプラプラと来た道を戻ると、丁度20分。
再び舟に乗り込んで、程なく岸から離れて戻りのコースに入りました。

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その道中、船頭が「猊鼻追分」という小唄を声高らかに歌ってくれました。
よく通る声が渓谷に響き渡り、のどかさを更に盛り上げます。

船頭の唄が終わると程なく最初の船着場に戻ってきました。
都合40分ほどの別世界体験、なかなかのものでした。

原付が一服しに行っている間、 いつの間にか弟夫婦とカミさんは入口の建物のそばで売られているニジマスの塩焼きをそれぞれ一匹ずつ買ったようで、 原付が喫煙場所から戻ってくると、なんかみんなで魚にかぶりついてやんの。
で、分けて貰おうとおもったら、もう殆ど食べ終わっちゃって、味見するくらいしか残ってなくてさ。。。

まこと、無念也。。。

Posted by gen_charly