三河湾の島&熊野・高野山 - 17(2011/08/15)

— ついに総本山へ —

それらの人や車の流れと逆らうように大門の方向へ進んでいくとほどなく金剛峯寺 (こんごうぶじ)」に到着。

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金剛峯寺は高野山の総本山で、もともとはここを高野山と称していたそうです。
中を公開していますが、拝観料が必要です。
周遊券に入っていた割引券に、ここで使える「お茶の無料引換券」なるものが入っていたのが気になるところです。

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順路に従って金箔で細工が施されたふすまの部屋とか、大広間とかを見ながら歩いていくとやがて講堂のような大広間に着きました。

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一番奥でお坊さんが、何やらお説教をしていて、めいめいそのお説教に耳を傾けたり、休憩したりしているようで、どうやらここがお茶の接待が受けられる広間らしいです。

という事で、早速引換券を取り出して、脇にある厨房のようなところの中に居た人に声を掛けたところ、お茶とお菓子とパンフレットの入った封筒がひとまとめに載せられたお盆を渡されましたが、なぜか引換券は特に要求されませんでした。

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講堂の空いている場所に陣取って二人で座り、お茶とおせんべいに舌鼓を打ちながら、お坊さんの説教に耳を傾けてみましたが、話が途中からなので、どんなことを話しているのかはいまいち分かりません。

話は程なく終わり、お坊さんが下がってしまったので、話を聞いていた人たちもおもむろに立ち上がってぞろぞろと外へ出て行きました。

お茶をいただく間、そこに座って待ってみましたが、次のお話が始まるのはまだ先のようなので、原付たちもそのまま講堂を後に。

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順路の途中には、きれいな枯山水の庭園(蟠龍庭(ばんりゅうてい))があったりして風流です。

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その順路の先には、厨房がありました。
ここの厨房ではかつて2000人分の食事を作っていたそうです。

厨房を抜けると順路を一周して元の場所に戻り、外に出るとまさかの雨。。。
雨は降らないだろうとタカをくくって傘は持って来ていません。

タオルを雨除け代わりに被って歩けばどうにかなりそうだったので、そうして建物を出たのですが、境内から出る前に雨脚が強くなってきました。

金剛峯寺に来る途中で見かけたみやげ物屋に傘が売っていたことを思い出し、急遽そこで傘を購入したのですが、傘を広げて歩き出したら程なく雨は止んでしまい、無意味に荷物を増やしてしまいました。。。

まぁ、ひとまず気を取り直し、再び同じ道を戻って、今度は「根本大塔(こんぽんだいとう)」「金堂(こんどう)」「壇上伽藍(だんじょうがらん)」がある一画へ。
ここも金剛峯寺の一部なのだそうで、主殿のある敷地とは道を挟んで反対側になります。

その道が、いつの間にか目一杯渋滞してしまっていました。
確かに大して広くない道なのに、路駐があったり、駐車場の入場待ちがあったりするので、どうしても混んできてしまいますね。

そういった意味では、電車で来たのは正解だったかもしれません。

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敷地に入ると、まず大師教会などの建物が並ぶ参道を暫く歩くことになります。
その先には割と巨大で、コントラストの高い、やや派手な建物が見えてきます。

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これが「根本大塔」だそうです。
昭和の初期に空海入定1100年を記念して再建されたものだそうです。

昭和の初期に建てられたものとは思えない、鉄筋コンクリートのしっかりとした造りになっています。
中にも入れるようですが、ここは外からの写真だけ撮っておしまい。

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その前方に立っているのが「金堂」と呼ばれる建物。
そしてその右手側には「壇上伽藍」が建てられています。

いずれも事前の情報をあまり入れてこなかったので、大きいとか派手とか小学生のような感想しか言えませんが、ひとしきり見回してから境内を出ました。

そこから更に県道を進んでいくとやっと大門に到着。

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本来はここから参拝を初めて行くものだろうと思うのですが、そう考えると、バスの兼ね合いとはいえ、風流さに欠けた感じは否めないですね。。。

ただ、奥の院からここまであちこち見ながら4時間程度かかっています。
なにげに結構くたびれたと同時に、ここからさっき見た奥の院までが全て高野山のエリアというスケールの大きさに圧倒されました。

ここからケーブルカーの高野山駅まではバスも通っているのですが、時間を見たら本数が異様に少なかったので、奥の院方面からのバスが利用できる千手院前まで戻ることにしました。

千住院前のバス停はお昼を食べた南海食堂のすぐ近くです。
15分くらい歩いてバス停までやってくると、流石にぼちぼち高野山を後にする人が多くなる時間帯なのか、バス停には15人ほどが列を成していました。
バスの時刻を見るとあと20分くらい来ないことになっていましたが、お盆ということもあって臨時便が沢山走っていたので、多分そう待たずに乗れそうです。

その読みどおり、10分弱で臨時のバスがやってきました。
奥の院から走ってきているので、座席は期待していませんでしたが、結構な混雑。
このバス停で15人が更に乗ったので、車内は立ち席の人も沢山出ていました。

普通のバス路線なら、多少の立ち席は我慢するところですが、なにせここのバスはこれから山登りです。
もともと高野山は女人禁制で、かつて高野山の入り口に設けられていたという女人堂を通過すると、そこから道は一気に山道になります。
右に左に大きく揺さぶられながらの立ち席は何気にハードでした。。。
まぁ、ハードコースは10分も無いのですが。。。

そんなわけで高野山の駅に到着。
ここから再びケーブルカーで極楽橋まで戻ります。

極楽橋では、接続後発車となる列車が既に停まっていて、無事座席も確保できました。
持参した飲み物で一息入れていると、なんと、あの天空が入線してきました。

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出来れば乗車してみたかったところですが、乗車には予約が要るうえ、橋本に戻る時間が吉野川花火大会の時間に重なる前に戻っておきたいのもあって乗るのは見送りました。

写真を一枚写して列車に戻ったら、程なく列車が発車しました。
帰りは、この後車の運転が続くこともあるので少し寝ておこうと思っていたのですが。。。

通路を挟んで反対側に座ったジジイがこれ見よがしにガムをクッチャクッチャ音を出しながら噛むので、気になって眠れない。
眠れないどころかこの手の音が苦手なので、殺意を覚えましたよ。。。

暫くしてそのジジイも眠りに付いてしまい、おかげで原付も一眠り、というか軽くウトウト、というかそんな感じで橋本まで帰ってきました。

— そして東京へ —

駅の改札を出て駐車場に戻ると、ガラガラだった駐車場が見事に満車になっていました。
満車どころか、原付の車の停まっている場所に通せんぼするように別の車も停まっています。

これでは車の出庫が出来ないので、詰め所で声をかけるとまた朝のおじさんが出てきました。
その車はおじさんの車なのか、自分で動かして出口を開けてくれました。

で、出発前にカミさんが、この辺でお風呂はありますか?と聞いてみたところ、

「あるよ。この先真っ直ぐ行って、信号・・・4つくらいだったかな、行った後、左に曲がってずっと登っていくと、新しく出来たところが。。。そだ、これ持って行き。」

といって財布からそこの風呂の割引券を渡してくれました。

信号4つくらい、とかあいまいな部分もあるのですが、お礼を言って割引券を頂戴して、出発。
割引券を良く見ると、住所が出ていたので、ナビから探すことが出来ました。

おかげで迷わず到着。
まだ開発が始まったばかりの新興住宅街の中にあり、フィットネスクラブが併設されています。
名前は「きらくゆ」、どうやら温泉ではない感じですが、汗が流せれば御の字です。

温泉ではないということで、建物外から水道水のカルキ臭が漂ってくるほど結構匂いがキツかったですが、中に入ってしまうとそれほどでもなく、汗はきれいに流せて、それなりに温まることもできたので満足です。

さて、今回の旅もいよいよ終盤、あとは自宅へひたすら帰ることになるわけですが。。。
まずはナビで標準的なコースで検索すると、やはり名阪国道を通らせるコースになるようです。

名阪国道はお盆のUターンラッシュなどで混雑していそうな気がしたので、出来るだけ利用しないようにするということで、上野までは一般道で行くことにしました。

ナビによると、国道24号(大和街道)から370号(伊勢街道)、165号(初瀬街道)、368号(名張街道)と抜けて上野に至るようです。

幸い、さしたる混雑も無く名張の市街までやってこれました。
ずっと、ろくな飲食店もないようなところを走ってきたので、ぼちぼち空腹を感じていて、飢えた二人は勢いですき家に入ることに。

まぁ、すき家のメニューは嫌いではないのですが、そこのすき家は店員がちょっと駄目な感じで、テーブルは汚れたままで拭いてもくれないし、なんとなく不潔な印象の店で残念。。。

まぁ、それでも腹は膨れたので、旅の続行。
上野から名阪国道、東名阪、伊勢湾岸を経由して東名へ。

ところが東名に入ったあたりから眠気が襲ってくるようになったので、新城パーキングエリアで暫く仮眠を取ることに。

気温が下がったせいで、案外寝苦しさが無く、3時ごろまでがっつり爆睡してから再出発。
その先は例によってトラックと、無闇に飛ばすアフォなミニバンは結構多かったものの、御殿場の辺りで2キロほどの渋滞に捕まっただけで東京まで無事に帰ってくることが出来ました。

(おわり)

Posted by gen_charly