南東北の旅 - 12(2012/08/14)

— 田んぼアート —

今回の旅行も早いもので最終日。
昨日の打ち合わせで、夜に入れなかった温泉をキャッチアップするために、まずは朝イチで近所にある薬師堂温泉という温泉に入りに行くことになりました。

調べてもらうと、朝5時にはオープンしているらしく、少しでも時間を有効に使うために朝6時という何とも健康的な時間に起床し、朝食もとらずにまずは温泉へ。
奥さんは甥っ子の面倒と朝食の準備をして待っていてくれるそうで、感謝感激雨あられ(古い)。

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薬師堂温泉は住宅地に紛れ込むように唐突に建っていて、看板がなければそこが温泉だとは一瞬分からなくなるような感じです。
入浴料は500円とまぁまぁ良心的。

8時集合と打ち合わせして一旦解散。
従弟とは今まで時間が合わずなかなか温泉に一緒に行くことができないでいたので、実に数十年ぶりの裸の付き合いです。

折角なので色々話したいと思ったのですが、早朝で若干寝ぼけていたせいで、お互い口数も少なく思いのほかまったりとした時間が流れましたが、それはそれでいい時間でした。

風呂から上がって集合し、帰りがけ、従弟が近所にある田んぼアートのある所へ連れて行ってくれることになりました。
10分ほどで着いたその場所は田んぼアートと名乗るだけに周囲は一面の田んぼ。

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その中に唐突に櫓が建っていて見晴台になっています。
そこから見えたのがこれ。

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一つは足元にある「農(みのり)はだての日本一」というアート。

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もう一つはその奥の区画に作られた「ひとめぼれ」という作品。

事前に設計図を作って、それに従っていくつかの種類の苗を植えて作るそうです。
手前から俯瞰した時に比率が丁度良くなるよう、奥のほうを若干広めに作るのがコツなのだとか。

それから自宅に戻ると、朝食も丁度いい具合に出来上がっていて、何だか恐縮です。

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デザートに「花巻どら焼き」「麦つき節」というお菓子を出してくれました。

どら焼きは一見普通に見えますが、中のあんがゴマあんになっている一風変わった物。
一口食べると口の中にゴマの香ばしさが広がります。

もうひとつの麦つき節という一風変わった名前のお菓子は、いうなれば信玄餅で、餅にきな粉と黒蜜をかけて食べるものでした。
信玄餅の餅が胡桃を混ぜ込んだ求肥(ぎゅうひ)のような少し変わったもので、歯ごたえがよく、ハマりそうです。。。

— ナウでヤングな工事看板 —

さて、食事も済みチビっ子の準備もぼちぼち整ったところで、いよいよ出発。
水沢から沿岸に向かう途中に滝観洞(ろうかんどう) という洞窟があるので、それを見てから、大船渡、陸前高田を経由して気仙沼へ抜けるコースで進むことになりました。

まずはひたすら盛街道(国道397号)を東進していきます。
姥石(うばいし)峠を越えてすぐに道の駅「種山ヶ原」があって、ここで一旦休憩。

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大人はトイレ休憩、甥っ子は併設された広場の遊具でしばしお戯れ。

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高原にいるせいか、連日の暑さがウソのように涼しい風が通り抜けて行きます。
15分ほど休憩を挟んで出発。

それからすぐに従弟が、

「この辺の工事中の看板がエヴァンゲリオンに出てきそうなフォントを使ってて、わざわざここまで写真を撮りに来る人もいるらしいよ。」

と教えてくれました。
道すがらに見ることができるそうなので、見つけたら写真に撮ってみようと思います。

などと言っていたら早速見つけました。
丁度交互通行になっている所に出ていた看板だったのですが、カメラを構えていなかったので写真には撮れず。

「大丈夫、まだ何箇所もあるから。」

と従弟が言うとおり、少し進んだ先にもう一つ見つけました。

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どうですかね?
ただの工事看板ではなさそうな雰囲気は伝わってきますが、でも工事看板の域を出ていない感じです。

「あれの反転バージョンもあってそっちの方がそれっぽいんだけど。。。」

この辺りは全面的に工事が行われているようで、看板を見つけるたびに目を凝らしてみるのですが、どれもオレンジ地の同じような看板ばかり。。。

「あった!」

と従弟が指差した先にあったのが。。。

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おお!確かに反転バージョンのほうがそれっぽく見えます。

「降りて撮ってきてあげる。」

となかなかのサービス精神で撮ってきてもらった写真です。
反転バージョンも無事に見ることが出来て、車内は実に和やかなムードに包まれましたw

— Alice —

さらに延々と走っていくと、途中から県道に分岐し、上有住方面という看板が見えます。
上有住というのも変わった地名で、これで「かみありす」と読みます。
カタカナで「カミアリス」と書くと何だかメルヘンチックな感じです。

それはさておき、細い県道を暫く走って、仙人峠道路の下を潜ると程なく滝観洞の駐車場に到着。

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実はこの辺りは古くから交通の難所として知られていた場所で、東西に抜けるJR釜石線と釜石街道は急勾配を避けるために不自然に迂回して釜石方面へ抜けています。

その難所を何本かのトンネルで一気に抜けた高規格道路が仙人峠道路なのですが、途中この上有住付近だけ別の谷筋に顔を出しています。

滝観洞はその沢筋の上流部にあって、周辺に集落があるわけでもないのに釜石線の駅(上有住駅)があったりして、そんなどん詰まりの場所なのに不思議な感じです。
#そもそも上有住駅は滝観洞への最寄り駅として作られたようなものらしいですが。。。

滝観洞はその名の通り、洞内に日本最大級の滝が有ることで知られている洞窟で、いずれ行って見たいとは思っていたものの、一関を拠点とする原付にとって住田町方面はコースが組みづらく、なかなか行くことが出来なかったので、今回のお誘いは願ってもないものでした。

駐車場に車を置いて歩いていくと、奥に大きな建物があります。
これは土産物屋兼食堂で、受付は手前の掘っ立て小屋にあって、入洞券の自販機が置かれています。

料金は1000円とのことで、少し高いなぁ、という気がしなくも無かったのですが、折角来たのでひとまず二枚購入。
小屋の前に居たおじさんから、

「じゃあ、そこで長靴に履き替えてきてください。」
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と指さされた掘っ立て小屋に入ると、夥しい数の長靴。
二人それぞれ自分のサイズの長靴を選ぶと、今度は外のテントでヘルメットとウィンドウブレーカーを渡されました。

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なんだか珍しく本格的だなぁ、と思いつつ、洞内案内の看板を見ると、どうも洞内は想像していたものよりかなりワイルドなコースになっているようです。
そんな場所に従弟達はちびっ子を連れて入るつもりなのかな、と思って聞いてみると、

「ウチらは洞窟の中で地震にあって崩れたりしたらイヤだから外で待ってるよ。」

と嘯きました。
まぁ、確かに子供を連れて入るのは難しそうだけど、そんなこと地元の人間だから分かっている筈だし、多分、遠くから来たウチらのことを思って連れて来てくれたようなのですが、なんだか少し申し訳ない気持ちに。

まぁ、でも折角来たのだから従弟の好意を素直に受け取って二人で出発することにしました。

Posted by gen_charly