新島・式根島・神津島上陸【26】(2014/05/05)

神津島に着いてからとんとん拍子に物事が進んで、テントの設営場所もレンタカーの手配も非常にスムーズな形で完了することができた。
テントの設営を終わらせて、天上山登山をするために港に戻って来た。

そういえば、沢尻湾と長浜のキャンプ場は事前に観光案内所で使用許可の手続きをしなければならないのだが、すっかり忘れていたことに気づき、カミさんにすぐ脇のよっちゃーれセンターに先に行ってもらっている間に手続きを済ませてきた。

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それからよっちゃーれセンターへ移動。
ここは海産物などの販売をしている直売所になっていて、2階にはレストランもある。

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ここで神津島産の赤いかで作られた塩辛が売られている。甘口、中辛、辛口の三種類があって試食も出ていたので食べてみたら、どれも味がまろやかでとてもうまい。
これはカミさんも買うつもりでいるらしいので、帰りがけにもう一度寄って買って帰ろう。

それと、「魚のコロッケ」なるものも見つけたので、一つ買ってみた。

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コロッケのたねにツナのような触感の魚肉が練りこまれていて、ああ、なるほど、という感じの味だった。

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さて、いよいよ天上山へ向けて出発だ。

このページで歩いたルートのGPSログ

天上山は標高が572mで高尾山よりも低い山なのだが、何しろ標高0mから登り始めるので登りごたえがありそうだ。

100mほど海岸に沿った道を進むと神津沢という沢に沿って山側へと登っていく道が分岐する。ここから山手に向かって広がる住宅地が島で唯一の集落だ。
集落がさして広くないエリアにまとまっているせいかこの集落に大字はなく、住所は東京都神津島村×××番地といった実にシンプルな表記になっている。

余談だが、伊豆諸島や小笠原諸島の島々には町と村の自治体が存在しているが、それらの町村を束ねる郡が存在せず「東京都」の後にすぐ「○○町(村)」という表記をする。
確かに伊豆諸島は一つの島で一つの自治体を形成している島が多く、それぞれの島が一つの行政区分でまとめられるほど密接でもないことを考えると、郡でまとめる必要性がそもそもないのだろう。

脱線した。。。
観光案内所で貰ったマップによると、神津沢にゴールデンウィーク限定でこいのぼりをかけているそうで、橋の上から覗いてみると、

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これがまた見事なもので。
さて、天上山の登山口はこの沢に沿った道を進んだ先にあるのだが、登る前に昼食のお弁当を手配したいところ。
マップを見るとご丁寧にもお弁当が買える店、というのが書かれている。

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地図に従って集落の路地に入っていくと、これがまたどこを歩いても急な上り坂ばっかりで軽く参った。
関庄商店という店を目指して歩いていたら、途中にパン屋を見つけた。
ちょっと入ってみたら、昔ながらの家族経営のパン屋さん、といった風情で、19時までやっているそうなので帰りにもう一度寄ってみることに。

そこから少し歩くと関庄商店があったが、お弁当は今は置いていないそうだ。
もう1軒の商店は登山口から離れてしまうので、どうしようかと思っていたら、店員が少し戻ったところに弁当屋があることを教えてくれた。

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で、味美("あじよし"でいいのかな?)という店に来た。
品ぞろえはフライ弁当とかハンバーグ弁当といった感じであくまで地元密着、観光客目当てではなさそうだ。島の名物が入った弁当があれば良かったが、結局自分はミックスフライ弁当を、カミさんはシャケ弁を購入。

丁度奥のテレビから、今朝の地震について学者がコメントしているのが聞こえたので、今朝の地震は大丈夫でした?と店番のおばさんに聞いてみた。
そしたら、なんか堰を切ったようにしゃべりだしたw

「今朝の地震は殆ど揺れなかったねぇ。いつもそうなんだけど、大島の方で大きい地震があっても神津の方はあまり揺れないことが多いんですよ。大島は溶岩が黒くて、新島とか神津は白いでしょ?多分地盤が違うからなんでしょうね。」
(註:この時の地震は震源の深さが非常に深く(160キロ)、こういった地震の場合、異常震域という震源から遠く離れた場所の方が揺れが大きくなる現象がしばしば生じる。大手町や、北関東などの方が揺れが大きかったのもそのためだ。)

「15年位前にこの辺りで群発地震が起こったことがあってね、その時は大変でしたよ。ほんと、朝から晩までずっと揺れっぱなしで。。。何回か大きな揺れもあって、島のあちこちでがけ崩れがあって、島が縞々に見えるほどだったから。」

新島の都道を破壊し、平成新島トンネルを掘るきっかけになったあの地震の経験者から話を聞けるとは思いもよらなかった。
神津島でも震度6弱を観測する地震が何度か発生して、崩れた土砂の下敷きになって犠牲者も一人出ている。

「小さな島だし、当時はこれを復旧することはもうできないんだろうな、と思っていたけど、こうやって元通りに復旧して貰えたんだからありがたいことですよ。東北の方もだいぶひどいことになっちゃいましたけど、3年であれだけ復旧できたのだから、きっと神津よりも早く元通りになると思いますよ。」

非常に興味深い話で、できればもっといろいろ聞いてみたかったが、さすがにそろそろ登り始めないと雨が心配になったので、適当に話を切り上げて店を後にした。

 

Posted by gen_charly